アメリカは大統領選挙を巡って、というよりこれを通じて国内の分裂状況が確定して、にもかかわらずまだ弾劾裁判を目指しているという落ち着きなど無縁といった状況。
ウクライナがアメリカ化したというより、アメリカがウクライナ化している気もする。いいんだろうか。
そんな中、さりげなく、静かに、コロナ状況と取り組んでいるロシアでは、現在リモート学習をやっている学校は9校だけなんだそうだ。つまり、通学して対面で授業しているってことですよね。
Most Russian schools return to in-person learning
Currently, only nine schools in Russia remain quarantined due to COVID-19
思えば、ワクチンの一般人向け接種の優先順位が、医療関係者と学校の先生だった。この成果というべきでしょうか。
一般人向けという意味は、実のところ別枠で軍人向けがあるから。軍人は別枠で先行してワクチンを投与していた。さらには、大騒ぎの1年の間に、国防省管轄の病院を全土で4カ所作っていた。この種の騒ぎがもっと深刻な起こり方をした場合、つまり万一の時のセンターっていう位置づけだと思った。
で、そのワクチン。Sputnik Vはロシアでは1週間ぐらい前ぐらいの数字で150万人超が既に注射してた。
さらに、アルゼンチンに輸出。その後、セルビア、ボリビア、アルジェリアと、まぁわりとロシアのお友達っぽいところが続いた。
ブラジルはSputnik Vを自国生産する模様。
2021年前半に1000万回分を供給することで、ロシア国富ファンドとブラジルの製薬会社UNIÃO QUÍMICAが合意したそうだ。
RDIF AND UNIÃO QUÍMICA TO SUPPLY 10 MILLION DOSES OF SPUTNIK V VACCINE TO BRAZIL
Brazil to launch Sputnik V vaccine production on January 15
毎週出てくる公式サイトの広報動画。ためになるわよ!
You asked us to share the video on how the Sputnik V vaccine works and why it’s effective in Spanish.
— Sputnik V (@sputnikvaccine) January 14, 2021
Nos pidieron compartir el video sobre como funciona la vacuna #SputnikV y por qué es efectiva. Aquí está el video con los subtítulos en español. pic.twitter.com/2tDpnIhEIZ
で、全体としてはPCR検査の数値だけみたら、特に極東から見たら、まだ多数だ~と言えるけど、でも、明らかに各種の数値が拡大期を脱して、トレンドは下降を示してる。といっても時期が呼吸器疾患にとってアゲインストの時期だから、劇的になくなるといった感じにはならないだろうと予測する。
いつもの世界の数値のサイト。
ロシアの状況は、Sputnik Vの導入もあいまって(他にも何種類かワクチンはあって、ロシア国内では試験導入されてる)、全体としてウィルスの無軌道な広がりを阻止する体制になりつつある、あるいは、なるようにするにはどうしたらいいかの体制ができた、みたいな恰好ではないかと思う。
それを受けて、カザン大学の専門家が、ロシアではこのパンデミックは夏ごろに消えて、その後は季節性のインフルみたいにして居続けるだろう、と言ってる。
MOSCOW, January 13. /TASS/. The coronavirus pandemic in Russia may peter out in the summer of 2021 and the virus itself will turn into a seasonal disease, Director of Kazan Federal University’s Research Clinical Center for Precision and Regenerative Medicine Albert Rizvanov, who heads a research group developing coronavirus testing systems and vaccines, told TASS on Wednesday.
Coronavirus to be seasonal? Pandemic in Russia may die out in summer 2021, expert says
だいたい妥当な読みなんじゃなかろうか、と思ったりする。
PCRだけでなく抗体検査も結構大規模に行われていて、年末の統計で、どまんなかのシベリアから極東にかけてのいくつもの都市で抗体を持った人が半数以上いて、非常に興味深かった。
最後まで大変なのはモスクワ、ペテルブルグといった欧州側の、あるいは、結局のところ大人口の都市。ここの帰趨が問題だ、って殆どまったく戦争のようだけど、でもほんと。
■ なんでもコロナは正しいのか
で、そういえば、年末にロシアの死亡者数は、本当は3倍なのだ!!とかいう記事が出回った。
ロシア、コロナ死者数3倍超と認める 世界3番目の18.6万人に
https://www.afpbb.com/articles/-/3323773
また、今日はこんなtwitterを見た。
韓国とロシアが凄いですね https://t.co/gnpnpzSlJG
— おがさ (@ogeXj45MXGY0f6t) January 15, 2021
ロシアの「嘘」の話が以降西側メディアで騒ぎにならないのは、何を持ってコロナ死亡者とするかの定義の問題があるから。
この話は去年の夏前にもあった。つまり、ロシアが死亡者を少ないといってる、嘘つきーーー、とか西側のどこかが語りだし、それに対して、ウチは同じ基準でずっとやってる、とロシア当局者が蹴り返したところで終わっていた。
つまり、ロシア当局者は、コロナによる死に、既往症を主たる原因とする死を含めてない。
COVID-19が死の主たる原因
COVID-19が複合的に死に影響した
COVID-19が発見されたが死に至る主 たる要因ではない
といった分類をしてるようで、それはロシアの中では知られてる。だから、嘘をついていたのだ~という話にはなってない。
上の、ホントは3倍だの記事がプロパガンダなのはそこを含めて説明してないから。
で、西側メディアがあまり深追いしないのは、じゃあ、なんでもかんでもコロナの死にしてる国は正しいのか??? だからでしょう。
にもかかわらず、上のtwitterがまさにそうだけど、西側がやっていることが正しくて、ロシアとかトルコに超過死亡がある、これはデータが嘘だからだ、みたいなことを言ってる人がいるわけですね。
にもかかわらず、上のtwitterがまさにそうだけど、西側がやっていることが正しくて、ロシアとかトルコに超過死亡がある、これはデータが嘘だからだ、みたいなことを言ってる人がいるわけですね。
いやぁ、西側諸国、特に欧州諸国が何をもってコロナといい、何をもってコロナ罹患者だと言っているのかこそ、今般の問題の核心でしょうに。
印象操作で楽しむのもいいけど、それを放置すると自分の方にボディーブローのように効いてくる可能性はかなり高いと思うけどね。
■ 各国、各地域それぞれ
そんなこんなを見ていて思うのは、こういう疾病の国際比較って実は難しいよなってこと。
自然免疫があるグループとそうでないグループ、遺伝子の違いはどうか、という根本的な問題を抜きにして、感染者が少ないから優秀で、そうでないから下等と言うのはかなり問題のある考え方でしょう。
あと、場所も重要。こういう話で日本とUKのものの考え方はあまり参考にならないかもしれない。そもそも島だから。大陸は自分だけやっててもどうしようもないということがデフォルト。ああ、アメリカも大きな島だ!
いずれにしても、どうしたって、原因はどうあれ、感染症が流行っちゃうことはある。
昔あった、インフルエンザやおそらくコロナと言われている風邪の感染症だって、当時の先進国は普通に罹患してパニックになってるじゃない。
まぁ、なんせ政治コロナだからどうしようもないんだけど、意味のないことを語って留飲を下げたり、上げたりすることにだけ使われて、対応を真面目に考えないというのは、まったく無意味なことだと思う。
日本の中の対応は、本当に不気味だ。
いまだに、この手の疾患を「封じ込め」られると思ってる人が多数いる。こんだけ広がったらそれはほぼ無意味だと去年の春先から言ってるわけだが・・・。
昨日はこれ。
こうした現状から、知事は「時間をかけて判断したい」と求めたが、西村氏は「福岡県や九州全体の状況を踏まえると、短期集中で対策を講じ、拡大を抑え込む必要がある」として応じなかったという。
追い込まれた知事、大臣からの電話で考え一転「感染拡大に歯止めを」
あと、検査をして病気を確認するのが正道です、とかいうのも半分間違いでしょう。PCR検査をそういう類の検査にするならCR値を正常しないとならない。今更もう言うのも面倒くさいけど、気がつくと我が日本においては今もって去年の3月ぐらいで頭が止まってる人たちが多数いる模様。
Sucharit BhakdiさんのCorona False Alarmを読んでいる。彼の言ってることはあまりにも常識的なことなのに、これに全く耳をかさない政治、メディアの狂気、その狂気にモノを申さば、狂人扱いされる圧力。
でも、オカシイと思っている人は結構いるらしい。Corona False Alarm、アメリカでも日本でも結構売れてる。
確かに「政治コロナ」に何申しても全く無意味なんですがそれでもマトモに考える人々は言わずにおれない状況ですよね。ところがメディアの狂気、政治の狂気によってこっちが狂人にされる圧力。
日本よりアメリカが特別に強烈な事を(大統領選含め)知って驚いてます。あのチョムスキーが昨年『コロナで米国人を何十万人も殺した男がまた選挙に出るなど有り得ない。BLM運動は新時代への希望の胎動。』など語ってて、いくら反体制が信条といえど....
これまた>去年の3月ぐらいで頭が止まってる人たち...は日本だけじゃなく世界中に蔓延してるんだな、と。
もちろん、各個人のもろもろの条件が許せば、ってところだけどね。