2012年3月8日(木)と3月9日(金)の2日間に渡り、初音ミクライブ(初音ミクライブパーティ2012/ミクの日感謝祭)が行われ、その上海生中継ライブに参加してきました。
公式サイト:http://miku.sega.jp/39/
【中国向けポスター画像】 日時:2012年3月8日、3月9日 イベント開始17:30、中継開始18:00(現地時間) 場所:上海大舞台 チケット:380元/280元/180元
夜公演のライブは日本全国20ヶ所以上の映画館及び海外でも同時中継されました。
海外は香港、台湾、上海に中継会場が設けられ、香港は映画館(2ヶ所)、台湾も映画館(7ヶ所)ですが、上海はコンサートホールとして使用されている「上海大舞台」が中継会場となりました。
【上海大舞台】
上海会場は今回の中継会場としては最大規模だったのではないでしょうか。「上海大舞台」は普段は中華、欧米、日韓のメジャーアーティストのコンサート会場として利用されています。コンサートで使用する場合の収容数は7000~9000席です。Viewingのため、視覚角度を考慮して左右サイドの席は未使用状態となっていたので、使用客席数は3000~4000席だったのではと思います。3月8日(木)の「ミクパ」は空席が目立ったのですが、3月9日の「感謝祭」の方はかなり埋まってました。9日は2階スタンドで見ましたが、スタンドのブロックはほぼ満席だったと思います。中国ではクリプトン社が中国版ツイッター(ウェイボ)などで積極的にプロモーションをしており、アニメイト中国も自社のネット店舗などを通じてイベントキャンペーンを行っていました。
Viewingで見る分には、3月8日の方が面白かったです。9日はストリングスやホーン隊も入って生バンドの迫力がすごかったですが、Viewing観衆としては映像演出が豊富だった8日のミクパの方が衝撃が大きかったです。
私はボーカロイドの楽曲が好きでよく聴いていましたが、SEGAの初音ミク関連のゲームはやったことがないので、動くミク自体を見るのがほとんど初めてでした。「初音ミクライブ」初体験でしたが鳥肌が立ちました。ミクの束ねた髪の動き、巡音ルカのスカートのうねり、首の振り方や太ももの曲線・・・あまりの衝撃で8日の夜は眠れませんでした。
映像技術の精髄と、同人から発展した楽曲、歌詞、振り付けなどのアイディアが融合して「初音ミク」という存在が作られているということを見せられて、「奇跡が目の前で起きている」と思いました。日本ってすごいです。
3月9日は用事があったので感謝祭の方は行かないつもりだったのですが、用事を断って感謝祭も観に行ってしまいました。
3月8日(木)はアリーナ席のど真ん中で見ることができました。Viewing会場で映像を味わうという意味では、前方のど真ん中がいいと実感しました。9日の席はスタンド2階なので楽しめるかなと不安がありましたが、スクリーンが大きかったので2階の2列目でも十分楽しめました。2階スタンドの後方は傾斜も大きくなるので、Viewingには向かないかなとは思いました。ですが、9日は集客が良かったので2階スタンドも盛り上がってました。私の前の列は中国人の大学生くらいの有志が6~7人グループで来ていて男の子が多かったのですが「ワールドイズマイン」などではサビのところで「お・姫・さ・ま!!」と絶叫してました。
【2階スタンドから見た会場】
緑のペンライトが多いですが、鏡音リン・レンのときは黄色に持ち替えたり、巡音ルカ、メイコのときはピンクのペンライトに持ち替えているお客さんも多かったです。
海外Viewingでは、東京本会場の客席で盛り上がっている様子がスクリーンに映ると、自分たちも一緒に本会場にいるような気分になれるので盛り上がれます。サイリウムの振り付けなども東京本会場のマネをしてます。
初音ミク及びボーカロイドが中国でも流行っているというのは2~3年前から感じていました。2010年の時点では中国のコミケイベントでミクや鏡音リン・レンなどのコスプレが溢れかえっていました。しかし、基本的にはインターネット上で展開されていることなので、実際のファンがどれくらいいるのか、どういう人、年齢層がファンなのかということが分かりませんでした。
それが、3月8日~9日の中継ライブで一端が見えたような気がします。
ファンの年齢層が驚くほど若かったです。大学生が多いですが、中学生や小学生のグループも目立ちました。中国の小中高生は学校指定の上下のジャージのようなものを着て登校しています。ジャージが制服と考えてもいいです。学校のジャージ姿で友達同士で見に来ている子をたくさん見かけました。
誰かにチケットをもらって何となく見に来たのかな?とも思ったのですが、帰り際に学校ジャージを来た中学生の女の子たちが興奮して「Just be friend~♪」(9日のセットリストにあった巡音ルカのJust be friend)などと歌っているので、本当にボーカロイドが好きで見に来てるんだ・・と驚きました。
中国ではどのコンサートでも会場周辺でコピーグッズの業者が現れるのですが、終演後初音ミクのグッズに小中学生が群がって買いあさってました。キャラクター設定では初音ミクは16歳、鏡音リン・レイが14歳なので、小中学生のアイドルであってもおかしくはないのですが・・・。
【終演後、複製グッズに群がる小中学生たち】グッズの単価が5元~30元(100円~500円なのでお小遣いで買える。
【大型ネギを売る業者】
中国の大学生はほとんどが学内で寮生活をしています。中学や高校から寮に入っている子もいます。特に大学は郊外に建設された「学園都市」(中国語では“大学城”)に集中しているので、月~金曜日は学校の寮で過ごし週末は上海市内の自宅で過ごすという子が多いです。彼らは金曜日の授業が終わった後にバスなどを利用して上海市内の自宅に戻り、日曜日の夕方頃学校に戻るというパターンが多いです。3月8日の集客が9日に比べて良くなかったのは学生が来れなかったからなのではと思います。木曜日は学校から出ることが難しい子が多いのではないでしょうか。大学生は比較的自由ですが、小中学生は宿題が多く授業が終わるのも遅いので、木曜日は遊ぶ時間がないと思われます。なお、18時開演なので会社勤めの社会人は両日とも難しいです。(通常上海でのコンサートは19:30から始まります。)
2012年のミクパ・大感謝祭で期待されていた「千本桜」をやらなかったことについて、上海中継があったことが関係しているのではという推測がありますが、どうなんでしょうか。関係ないと思いますが・・・。中国のボーカロイドファンが「千本桜」を好きかどうかというと、大好きです。動画再生数も多いし中国素材を使ったMADもたくさん作られています。2011年12月24日に上海でVOCALOIDイベント(Vocaloid Only Plus2)があり、主催者と中国人の有志で運営されたVocaloidライブがあったのですが、そのライブでも中国ファンが映像をバックに千本桜を歌っていました。観客にも大人気でした。
明日は3月11日、東日本大震災から1年です。この1年間「がんばろう!日本」という言葉を毎日のように目にしてきました。簡単な一言だけど、「がんばろう」と言われてもどうすればいいんだと思ったりもしました。初音ミクライブは、ヤマハやSEGAなどの高度な技術、クリプトン社のような新しいアイディアを持つ企業、そして無数のファンの心血とアイディアによって作られた日本の文化と技術の結晶です。それを2日間上海で見て、日本はきっとまだまだ頑張れると思いました。
公式サイト:http://miku.sega.jp/39/
【中国向けポスター画像】 日時:2012年3月8日、3月9日 イベント開始17:30、中継開始18:00(現地時間) 場所:上海大舞台 チケット:380元/280元/180元
夜公演のライブは日本全国20ヶ所以上の映画館及び海外でも同時中継されました。
海外は香港、台湾、上海に中継会場が設けられ、香港は映画館(2ヶ所)、台湾も映画館(7ヶ所)ですが、上海はコンサートホールとして使用されている「上海大舞台」が中継会場となりました。
【上海大舞台】
上海会場は今回の中継会場としては最大規模だったのではないでしょうか。「上海大舞台」は普段は中華、欧米、日韓のメジャーアーティストのコンサート会場として利用されています。コンサートで使用する場合の収容数は7000~9000席です。Viewingのため、視覚角度を考慮して左右サイドの席は未使用状態となっていたので、使用客席数は3000~4000席だったのではと思います。3月8日(木)の「ミクパ」は空席が目立ったのですが、3月9日の「感謝祭」の方はかなり埋まってました。9日は2階スタンドで見ましたが、スタンドのブロックはほぼ満席だったと思います。中国ではクリプトン社が中国版ツイッター(ウェイボ)などで積極的にプロモーションをしており、アニメイト中国も自社のネット店舗などを通じてイベントキャンペーンを行っていました。
Viewingで見る分には、3月8日の方が面白かったです。9日はストリングスやホーン隊も入って生バンドの迫力がすごかったですが、Viewing観衆としては映像演出が豊富だった8日のミクパの方が衝撃が大きかったです。
私はボーカロイドの楽曲が好きでよく聴いていましたが、SEGAの初音ミク関連のゲームはやったことがないので、動くミク自体を見るのがほとんど初めてでした。「初音ミクライブ」初体験でしたが鳥肌が立ちました。ミクの束ねた髪の動き、巡音ルカのスカートのうねり、首の振り方や太ももの曲線・・・あまりの衝撃で8日の夜は眠れませんでした。
映像技術の精髄と、同人から発展した楽曲、歌詞、振り付けなどのアイディアが融合して「初音ミク」という存在が作られているということを見せられて、「奇跡が目の前で起きている」と思いました。日本ってすごいです。
3月9日は用事があったので感謝祭の方は行かないつもりだったのですが、用事を断って感謝祭も観に行ってしまいました。
3月8日(木)はアリーナ席のど真ん中で見ることができました。Viewing会場で映像を味わうという意味では、前方のど真ん中がいいと実感しました。9日の席はスタンド2階なので楽しめるかなと不安がありましたが、スクリーンが大きかったので2階の2列目でも十分楽しめました。2階スタンドの後方は傾斜も大きくなるので、Viewingには向かないかなとは思いました。ですが、9日は集客が良かったので2階スタンドも盛り上がってました。私の前の列は中国人の大学生くらいの有志が6~7人グループで来ていて男の子が多かったのですが「ワールドイズマイン」などではサビのところで「お・姫・さ・ま!!」と絶叫してました。
【2階スタンドから見た会場】
緑のペンライトが多いですが、鏡音リン・レンのときは黄色に持ち替えたり、巡音ルカ、メイコのときはピンクのペンライトに持ち替えているお客さんも多かったです。
海外Viewingでは、東京本会場の客席で盛り上がっている様子がスクリーンに映ると、自分たちも一緒に本会場にいるような気分になれるので盛り上がれます。サイリウムの振り付けなども東京本会場のマネをしてます。
初音ミク及びボーカロイドが中国でも流行っているというのは2~3年前から感じていました。2010年の時点では中国のコミケイベントでミクや鏡音リン・レンなどのコスプレが溢れかえっていました。しかし、基本的にはインターネット上で展開されていることなので、実際のファンがどれくらいいるのか、どういう人、年齢層がファンなのかということが分かりませんでした。
それが、3月8日~9日の中継ライブで一端が見えたような気がします。
ファンの年齢層が驚くほど若かったです。大学生が多いですが、中学生や小学生のグループも目立ちました。中国の小中高生は学校指定の上下のジャージのようなものを着て登校しています。ジャージが制服と考えてもいいです。学校のジャージ姿で友達同士で見に来ている子をたくさん見かけました。
誰かにチケットをもらって何となく見に来たのかな?とも思ったのですが、帰り際に学校ジャージを来た中学生の女の子たちが興奮して「Just be friend~♪」(9日のセットリストにあった巡音ルカのJust be friend)などと歌っているので、本当にボーカロイドが好きで見に来てるんだ・・と驚きました。
中国ではどのコンサートでも会場周辺でコピーグッズの業者が現れるのですが、終演後初音ミクのグッズに小中学生が群がって買いあさってました。キャラクター設定では初音ミクは16歳、鏡音リン・レイが14歳なので、小中学生のアイドルであってもおかしくはないのですが・・・。
【終演後、複製グッズに群がる小中学生たち】グッズの単価が5元~30元(100円~500円なのでお小遣いで買える。
【大型ネギを売る業者】
中国の大学生はほとんどが学内で寮生活をしています。中学や高校から寮に入っている子もいます。特に大学は郊外に建設された「学園都市」(中国語では“大学城”)に集中しているので、月~金曜日は学校の寮で過ごし週末は上海市内の自宅で過ごすという子が多いです。彼らは金曜日の授業が終わった後にバスなどを利用して上海市内の自宅に戻り、日曜日の夕方頃学校に戻るというパターンが多いです。3月8日の集客が9日に比べて良くなかったのは学生が来れなかったからなのではと思います。木曜日は学校から出ることが難しい子が多いのではないでしょうか。大学生は比較的自由ですが、小中学生は宿題が多く授業が終わるのも遅いので、木曜日は遊ぶ時間がないと思われます。なお、18時開演なので会社勤めの社会人は両日とも難しいです。(通常上海でのコンサートは19:30から始まります。)
2012年のミクパ・大感謝祭で期待されていた「千本桜」をやらなかったことについて、上海中継があったことが関係しているのではという推測がありますが、どうなんでしょうか。関係ないと思いますが・・・。中国のボーカロイドファンが「千本桜」を好きかどうかというと、大好きです。動画再生数も多いし中国素材を使ったMADもたくさん作られています。2011年12月24日に上海でVOCALOIDイベント(Vocaloid Only Plus2)があり、主催者と中国人の有志で運営されたVocaloidライブがあったのですが、そのライブでも中国ファンが映像をバックに千本桜を歌っていました。観客にも大人気でした。
明日は3月11日、東日本大震災から1年です。この1年間「がんばろう!日本」という言葉を毎日のように目にしてきました。簡単な一言だけど、「がんばろう」と言われてもどうすればいいんだと思ったりもしました。初音ミクライブは、ヤマハやSEGAなどの高度な技術、クリプトン社のような新しいアイディアを持つ企業、そして無数のファンの心血とアイディアによって作られた日本の文化と技術の結晶です。それを2日間上海で見て、日本はきっとまだまだ頑張れると思いました。
上海で大型ネギまで売っているとは!!
ホログラムの動きが音楽的で、間の取り方も絶品なんですよね。
アニメの誇張演出できたえた匠の技だと感じます。
中国版ボーカロイド雅音宮羽も製作中ということで
発売されたらどんな反響があるか楽しみ^^
8日の方は初見だったこともあって本当に衝撃受けました。羽根の演出とか「初音ミクの消失」のラストの効果とか同じ世界の出来事とは思えなかったです。
もっと新曲をやるかと思ったのですが、セットリストは定番曲が多かったです。好きな曲がたくさん聴けて嬉しかったですが^^
ルカがものすごくキレイでした。胸が揺れてました・・。カイト兄さんも1曲だけ登場しましたよ。
いつか本会場でライブを見てみたいです。
今でも中国人が作ったボーカロイド作品はあるんですが、中国伝統音楽というか中国宮廷風の楽曲が割と多いです。雅音宮羽もそういう作風の楽曲が多くなるのかな・・?
大変興味深いレポありがとうございます。
上海阿姐様のブログを以下2ページにて紹介させていただきたいと思っています。
http://kettya.com/2012/log03109215.htm
http://kettya.com/2012/log03109220.htm
紹介のところで、本ページ掲載写真を使わせていただきたいのですが、許可をいただけるでしょうか。
ブログのご紹介と写真の掲載構いませんので、どうぞ宜しくお願いします。
ご紹介いただきどうもありがとうございます!
メールの返信ありがとうございます!
上海阿姐様のおかげでそちらの様子がよくわかって、大変興味深いです。
上海アニメーションはその昔、「墨笛」など、あまりにも素晴らしく、泣いたというか、失神しかけたというか、本当に衝撃を受けたモノでしたので、これから、中国がアニメに力を入れると聞いた時には恐ろしや~追い抜かれるのも時の問題、と思ったものです。
K-popを韓国国家が押してるくらい日本国家が本腰を入れてマンガアニメの輸出を押してくれたらいいのに、と思ってます。あそうチャンがもう少し頑張ってくれてたら、少しそうなってたかも^^
実際、このようにライブが盛り上がってる様子を見るととても嬉しいです。
ところで、メールでのハン様に話を戻しますが、とりあえず、SJのCDコーナーに置いてあるのは妥当だとして、あまりにも、販促されてません。TT。
ハンギョン熱愛報道は耳にしましたが、CDについてはな~んにも聞こえてきませんでした。周りの情報通でも誰も知りませんでしたTT。がんばれハンギョン。
ハン様のCDは日本であんまり販促してないのですね・・・本人は日本で活動する気持ちはあるのかな??
大陸はテレビの歌番組がなく、ネット・携帯配信がメインになっているので、音楽活動は難しいですね。台湾も音楽番組はないですが、伝統的にCD販売のための握手会+サイン会をやってCDを売ってますね。
中国のアニメは規制もあるし「アニメは子供が見るもの」という概念であるためか、あんまり面白い作品は出てきてないですね・・・最近のヒット作はあいかわらず「喜羊羊与灰太狼」(ヒツジと狼が出てくるアニメです)くらいかな・・。
水墨画アニメとか80年代のアニメの方が芸術的だった・・とよく言われています。
ご許可いただきありがとうございます。
紹介させていただきました。
大陸の方では歌番組が無いというのは意外ですね。
ご紹介いただきありがとうございます!
上海ビューイング会場のステージに掲げられていた「ミクの日 大感謝祭」のボードは、電飾ではなくプラスチックか何かのボードでした。文字の色はピンクなので目立ちましたが・・・
会場の写真(緑のペンライトの写真)ではボードは見えなくなっていますが、電飾ではなくただのボードなので、公演中は文字が見えなかったです。
ミクパ・感謝祭のことは世界各国で報道されているのですね!各国でのファン層や注目するポイントなどはそれぞれ違うかもしれませんが、根底の気持ちは国が違っても同じなんじゃないかな・・・・と思います