2025-07-12

弱小部活の想い出

中学ソフトテニス部だった。

公式的な試合で一度も勝てたことがない。

ソフトテニスダブルスなので、ペアを組んでいる人に申し訳なく感じる。

高校では帰宅部になって本当によかった。

ただ部活の話になると「〇〇大会とか出た?(なんか上位陣の戦い)」とか「補欠だったとか?」と言われる。

違う。出たくもない大会に出て負けていただけだ。

ここで「一度も勝ったことがない」と言えば、「またまた〜w」と言われる。

自分運動神経は良かった方で、入った高校の体力テストでも上位の方だったが、中学の頃の試合では勝てなかった。

ソフトテニス自体技術が足りなかったのだろう。

ソフトテニス大会は負けてもすぐには帰れない。負け審というものがあり、負けたペアが別の試合審判をやる。

審判は難しい。ただでさえ自分よりも弱い奴らに試合の結果を左右されるなんてかわいそうだなとも思った。

大会で他の学校の人が「〇〇中(私の学校)はザコだな」と言っていたらしい。それを直接聞いたらしい子はムカついていたが、私は別に何とも思わなかった。

実際私含めて他のペア試合で勝ったところをほぼ見たことがなく、部活全体として弱小なのは事実だった。

さすがに3年の最後試合で1年生ペアに負けたのは悲しくなったが、相手校の練習の質や在籍人数を考えれば負けても仕方がない。

練習も何のためにやっているのかわからないものが多かった。

顧問は終わり際にやって来て何も言わない。

基礎トレーニングというものをやっていなかった。というか、練習の仕方がわからなかった。

からランニング素振りをした後はすぐに練習試合をしていた。

当時は筋トレ戦略を考えたりとかも思ったが、別に部員みんなが試合に勝ちたくて部活をやっていたわけではない。

真面目に基礎トレをする部員は2人くらいで後はサボっていた。

みんなにとって私は頑固なマジメくんに見えていたかもしれない。

楽しくソフトテニスをする。それだけでいいのが、公式試合で勝つことに目的が移ってしまった気がする。

3年やっていてわかったことは、私にソフトテニスは合わない。もうやりたくもないし道具も捨てた。

この経験無駄だとは思わない。

世の中勝った人間よりも敗れた人間の方が多い。

最近部活が「コベカツ」になると聞いた。

いいな。勝ち負けが無ければ好きになれたかもしれない。

未練があるとするなら、シングルスでやりたかったな……。

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