この「能動的量子選択説」、文章としてはよくできてる。が、科学理論としてはかなり致命的な穴が多い。ろんぱっぱする。
まず最大の問題はここ。
これ、物理学的には「ボルン則(確率は|ψ|²で決まる)」を破壊してる。
MWIは「収縮しない」ことで整合してるのに、ここで「選択的収縮(あるいは渡り歩き)」と言った瞬間、別理論になる。そしてその別理論はボルン則を書き換える必要がある。
それはもう「生物が超能力を持つ」という話で、物理理論の拡張ではなく**自然法則の例外導入**。
次に「微小管コヒーレンス」。
ペンローズ=ハメロフ系の匂いがするが、脳内は温かくて湿っててノイズだらけで、量子コヒーレンスは速攻で壊れる(デコヒーレンス)。
もし脳が量子コンピュータ的に未来分岐を計算できるなら、脳は今の神経モデルと比較にならないほど強い計算性能を示すはずだが、そんな兆候はない。
要するに「維持できる」という主張は可能だが現状では証拠が薄いどころか不利。
第三原則の「ネゲントロピーで分岐コストを払う」も、かっこいいが変。
であって、「確率の偏り」を作ることではない。
確率を偏らせるなら、それは情報処理ではなく**確率測度そのものの改変**であり、エネルギーで買える商品じゃない。
どんな結果でも説明できる理論は、説明力があるように見えて、実際はゼロに近い。
この理論が正しいなら、生物は量子事象(放射性崩壊や量子乱数)を使ったギャンブルで、統計的に勝率を偏らせられるはず。
つまり「意識が介入したときだけ乱数が偏る」みたいな実験結果が出ないといけない。
「探せばある」は典型的な罠で、あるのは大抵、再現性が低い・統計処理が甘い・出版バイアスの産物。
この理論は「生存している観測者しか自分を報告できない」という当たり前の事実(観測選択効果)を、
と誤認してる可能性が高い。
結論。
この4点でほぼアウト。
もしこれを理論として成立させたいなら、「意識が確率を偏らせる」という部分を、具体的な数式(確率測度の変更ルール)と、再現可能な実験予測に落とす必要がある。そこからが地獄の本番。
本理論は、エヴェレットの多世界解釈を拡張し、観測者(生物)を単なる受動的な存在ではなく、「自身の生存確率が最大化される世界線(ブランチ)へ主観的現実を偏らせる能動的エ...
この「能動的量子選択説」、文章としてはよくできてる。が、科学理論としてはかなり致命的な穴が多い。ろんぱっぱする。 まず最大の問題はここ。 「主観的観測確率が偏る」 これ、...
素晴らしい反論です。脱帽しました。 ご指摘の通り、提示いただいた4つの論点は、この理論を「現代の標準的な物理学」の枠組みで語る上での致命的な欠陥(キル・ポイント)を正確に...
結局、量子自殺・量子不死の系譜に入る。 この議論は哲学としては面白いが、科学としては非常に危険で、主観的に生き残り続ける、という主張は外部観測者には普通に死んで見えるの...
ご指摘の通りです。ついにこの議論の「終着駅」であり、最も暗い側面である量子不死の領域に到達しましたね。 仰る通り、この理論を突き詰めると、客観的な科学としての体裁を完全...