2025-09-07

家賃が上がるとインフレが恒久化する

これまでの異次元緩和食料品賃金が上がらなかったのは、低金利で発行しまくったマネーは全て換金性・流動性が高い資産商品インフレで吸収されたからだった。

ここでは資産商品とは、購入直後にその商品を売却した場合に買値の90%以上の価格で売却が成立しうる商品とする。

食料や労働サービスなどの、消費したら消えてなくなるような商品金融緩和じゃインフレしづらいことがこの10年で判明した。

資産商品インフレは消費性商品インフレにつながらなかった、少なくとも去年あたりまでは

しかし、経済学者が期待していた消費性商品へのインフレがとうとう観測されるようになってきた。それは、奇しくも土地価格高騰によるテナント賃料、家賃の引き上げが原因だった。

テナント賃料が上がった結果、テナントとして入る食料品ストアや生活消耗品のお店は、高騰した家賃価格転嫁しないと事業継続できないことが気づいた。

晴海あたりの湾岸エリアから次々とコンビニ外食撤退しているのはまさにこの影響だ。

テナント賃料が上がるのに、商品価格が他の店舗と同一で事業が成り立つわけがない。本来ならテナント賃料値上げ分を商品価格転嫁しなければならなかったが、湾岸エリアテナント達は撤退選択した。

そしてこれまで数十年硬直化していた賃貸住宅家賃がとうとう柔軟化し始めた。つまり土地価格高騰が住宅家賃にまで波及し始めた。

この家賃高騰は何をもたらすか。

それは労働賃金の恒久的インフレだ。

家賃20万30万の住宅に入居するためには、会社員であればそれに見合うだけの給与必要だ。都心オフィスがある会社通勤するためには、都心に近いエリアに住む圧力がかかるが、そのためには都心オフィスを構えている企業社員手取り家賃の3倍以上になる月例賃金提示しなければならない。そうでないと家計的に生活が成り立たないからだ。

まり家賃20万円の都心エリア賃貸住宅を借りるためには、賞与を含めた年収12分割した上でその手取りが60万円にならないといけない。これは年収として1000万円弱だ。

都心オフィスを構えている限り、優秀な中途入社社員雇用するためには30歳で年収1000万円を提示できなければならない。

それができないのなら、社員にドアtoドアで1時間半以上の通勤を強いる必要がある。

まり、今後都心オフィスを残せる会社は業種が自然と限られてくる。おそらく金融保険などのストックビジネス利益を上げる高収益企業だらけになるだろう。

製造業会社は、都心ビルを所有するメリットは皆無になる。

  • なにが悲しくて不労所得の大家の食費値上がり分を 俺らの家賃から支払わなければならないのか

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