2026-02-23

「お父さん!」

※このお話には、死にまつわる生々しい記載をいたします。

家族の死について記載しております。苦手な方はお読みにならないようお願いします。

父が亡くなった。

今年は喜寿になる歳で、何を贈ろうか考えていた矢先。

気づいたのは、ある休日。私はいつもより少し早めに起きた。

長期不在にしていた母から庭の花に水をやるよう父に伝えてほしいと家族ラインで言われていて、

そのまま何の気なしに父にリマインドした。私は家も別で長く生計独立していたが、

その日は家族実家に帰る日だったので、いつもはすぐに返事が来る父から返事が来なくても、

気にせず家事やオタ活をしながら一日を過ごしていた。

でもさすがに夜になっても何も返事がないことには気になって仕方なくなり、一気に不安になった。

冷静に家の鍵を持って、電車に乗り、いつもみたいに音楽を聴きながら、でも電車を待つ間、いつもは買わない水を買った。

家の鍵を探す途中、ずっと昔に買ったお守りを見つけたけど、持っていかなかったのが悪かったのかな。

何度も父の携帯LINE家電電話しながらの移動だった。

家に着いたのは私が最初。家は真っ暗。

廊下の扉は閉まっていて、いつも父は暖房空気を逃さないようそうしていたな、なんて考えていた束の間、

においがした。前に別の親族が亡くなったときも私が発見者で、その時のにおいだった。

そのにおいは強烈で、獣のにおいとも似ている。私は以前害獣駆除に携わっていたので、そのにおい自体には耐性があったつもりだった。

でも耐えられなかった。何度もえずきながら、救急車を呼んだ。

電話の向こうでは、救急隊員が必死に私に話しかけてくださっているのがわかった。胸骨圧迫をするようにと。

扉を開けたら、父は床に横たわっていた。すっかり固くなって、冷たくなっていた。

とても重かったけど、意外にもすんなり引っくり返せたという印象だった。

何度も「お父さん!」と言いながら、泣きながら、叫びながら、胸骨圧迫をした。

でも首も曲がっていて、圧迫しても動くのは下腹部のあたりだけ。顔には血が流れていて凄惨で、でも目は閉じていた。

程なくして救急隊員が到着、家族も到着して、何か処置はしてくれたが、手遅れだということを告げられた。

隊員の方は、冷静にお聞きください、と手遅れだということを改めて私に伝え、あ、これドラマとかで見たことあるやつだ、とか私は思い出してた。

その時はすごく吐きそうになりながら、ひたすらに泣き叫んで、自分は今思えばみっともなかった。

来てた家族が冷静に救急隊員、その後来てくれた警察とのやり取りを行ってくれて助った。私はずっとだめだった。

2,3時間警察はいてくれましたが、私はずっとだめだった。いろいろと話を受けて、応答はしようとしたものの、

何もうまく答えられていなかったような気がする。泣いて目は何も見えず、後で頭も痛くなった。

気づけば警察も、父の遺体もなくなり、家にはあのにおいと、家族と私だけ。

頭や目の横のあたりが痛くて、ずっとこれからことなど考えたりしたが、何も決められなくて、4時くらいに眠れた気がする。

起きても何も考えられなくて、その日は急遽母が帰れることになったので、迎えに行ったりして、家族が集まったら少し安心した。

夜になってようやく職場に忌引の連絡と、しばらく不在の旨お伝えした。あれから仕事のことは何も考えられなかった。すみません

それからはいろいろと目まぐるしい日々だった。でも正直少しそういった目まぐるしさや家族と一緒にいれたことは、ありがたかった。

親族に連絡したり警察から聴取を受けたり、家の清掃、喪主となり葬儀を行い、役所金融機関、お墓など諸々たーーーーくさんの手続き遺品整理も。

その中で、父のことをたくさん思い出したり、時に後悔したりもしましたが、今では少し前向きな気持ちでいられていると思う。

家族には助けられた。こういうとき家族一丸となって、なんて言うが、本当は父が生きているうちからこうあってほしかったな、なんて。

母もこの先一人って寂しいし、でも一緒だからねって言って私は昨日家を出てきた。

まだまだやることはたくさん残っていて、家に残る家族には申し訳ないですが、明日から仕事にも行く。

最近仕事で悩むことが多かったが、こういうとき休みが取れる職場で、今思えば贅沢な悩みなのかなと。

これから役所のこととかで休みを取らないといけない。母は難聴だし、役所のことはよくわかっていないみたいだから、私が頑張らないと。

少しずつ好きなことを考えられるようになったり、笑えるようになったり、でも思ってた以上にいろいろありそうで、これからのことを考えると不安も多い。

家は父が大好きな、夢のマイホームから、母の言っていた、お父さんは家で亡くなって幸せだったと思うよ、が頭から離れない。

ももう少し長生きもしてほしかった。健康に気を遣っていたのに、テーブルの上にはこのあと飲む予定だっった薬もあって、

それ飲んでたら違ってたのかな。神様、もう少しだけ待てなかったのかなって。

あんまりおしゃべりできなくてごめん。本当はもっとお話ししたかった。昔のこと、よく思い出してたから、あれもこれも。でももう聞けない。

お金のことだってもっと話したかった。大切な話だから、共有してほしかった。今頑張って全部調べてるよ。

仕事の話も、パパはあんまり話したがらなかったから聞かなかったけど、遺されたものを見てたらいろんな写真表彰を大切にしてるじゃない。

私もあと2ヶ月だったんだよ。パパが私に最後に言ってくれたこと覚えてるからもっとちゃんと返せばよかったね。

何日も家に一人にしてしまってごめんなさい。寒かったよね。警察の話を聞いてると、自分で何とかしようとしたんだよね。苦しかったよね。

パパの棚を整理していたらいろんな知らなかったことが出てきて、もっとちゃんと話せばよかったってそればっかり!

でもパパは本当に立派に子育てしてくれました。一人で家族田舎から連れてきて、結婚もして、たくさん働いて、受験もさせてくれて、

いっぱいおいしいもの食べさせてくれて、いろんなところに連れて行ってくれて、いろんな綺麗な景色を見せてくれて、ありがとうございました。

パパは家族のことが大好きでしたね。家族のために生きました。迷惑かけたってよかったんだよ。

でもそれがパパの生き方でした。尊敬しています

まりに突然亡くなってしまったけど、今はただ、どうか安らかにお眠りください。

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