英FLAG Telecomは英国時間2008年2月7日,同社の管理下にある地中海とペルシャ湾の通信用海底ケーブル2本が切断された件について,復旧作業の進ちょくを発表した。両ルートとも2月10日に復旧できると見込む。

 地中海ルートは,エジプトのアレクサンドリアとイタリアのパレルモを結ぶ経路。1月30日午前8時(グリニッジ標準時)にアレクサンドリアの沖合約8.3kmの地点で切断されたとの報告が入った。切断原因は現在調査中。

 ペルシャ湾ルートは,アラブ首長国連邦のドバイとオマーンのアルシーブを結ぶ経路。2月1日午前5時59分(グリニッジ標準時)にドバイの沖合約56kmの地点で切断されたとの報告が入った。切断は船のいかりが原因とみられ,現場に重さ5~6トンのいかりが放置されていた。

 なお,両ルートを利用していた通信は既に迂回しており,ロンドンで回線容量の低下がやや発生している以外,ほぼ回復した。

 米メディア(CNET News.com)によると,エジプトでは切断直後の週末,インターネットの回線容量が半分以下に下がったという。

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