米Oracleは米国時間の11月12日,サーバー仮想化ソフトウエア「Oracle VM」およびアプリケーション統合アーキテクチャ「Application Integration Architecture(AIA)」のプロセス統合支援パック「AIA Foundation Pack」を発表した。

 Oracle VMは,オープンソースの仮想化技術「Xen」をベースとしており,Oracle製品とサードパーティ製品の両方をサポートする。オープンソースのサーバー・ソフトウエアとWebブラウザ・ベースの管理コンソールで構成され,x86およびx86-64ベースのシステムで稼働する仮想サーバー・プールを構築して管理するグラフィカルなインタフェースを提供する。

 対応するLinuxおよびWindows OSには,「Oracle Enterprise Linux 4」「同5」「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)3」「RHEL4」「RHEL5」「Windows 2003」「Windows Server 2003」「Windows XP」などが含まれる。

 AIA Foundation Packは,「Oracle Fusion Middleware」の「SOA Suite」向けに開発されたもの。Oracleのミドルウエア・スタック上のオープンなプラットフォームで,Oracle製品とサードパーティ製品を統合するためのプラットフォームとしての役割を果たす。サービスの利用率や関連などを分析する「Business Service Repository」,インテグレーションをテストする「Composite Application Validation System」など,開発プロセスの合理化を支援するツールを提供する。

 Oracle VMは2007年11月14日から,OracleのWebサイトより無償でダウンロードできる。企業向けサポートは,システムごとに課金される。年間サポート料金は1台当たり2CPUまでが499ドル,CPU無制限の場合は999ドル。AIA Foundation Packは,2007年12月中旬までに提供が開始される予定。

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