オリックス証券は顧客データ分析システムを刷新する。コグノス製のBI(ビジネス・インテリジェンス)ツール「Impromptu」で構築した旧システムに比べ,顧客データ分析の精度を向上させ,分析や検索にかかる時間を短縮する。新システムは同じくコグノス製の「Cognos 8 Business Intelligence」を採用した。
導入は2段階に分けて進めている。2007年夏に完了した第1フェーズでは,顧客の入出金データや預かり資産データなど顧客データの分析・検索・管理機能を実装した。旧システムでは専用PCを設置していたが,新システムはWebブラウザでアクセスできるので,社員は自分のPC上で顧客データを分析・検索・管理できるようになった。次いで2008年春に稼働予定の第2フェーズでは,手数料分析や業績統計,リスク管理などの機能を導入する予定である。