NTTデータグループは2023年8月8日、2023年4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高は前年同期比49.8%増の1兆149億円、本業のもうけを示す営業利益は同1.4%増の583億円、純利益は金融費用の負担などにより同30.4%減の276億円だった。
2023年7月の持ち株会社制移行後、初の決算発表となった。NTTリミテッドが連結対象に加わった効果や国内外事業の拡大などにより大幅な増収となった。一方、海外における事業統合、構造改革、全社戦略投資などにかかる費用が増え、営業利益は前年同期並みとなった。
セグメント別でも全セグメントで増収となった。営業利益は「公共・社会基盤」「金融」「海外」は増益、「法人」は減益となった。減益となった理由について、NTTデータグループの中山和彦取締役副社長執行役員は「コンサルティング強化のための投資が増えた」と説明した。
2024年3月期通期の連結業績については前回予想を据え置いた。売上高は前期比17.5%増の4兆1000億円、営業利益は同12.7%増の2920億円を見込む。富士通(3兆8600億円の見通し)を上回って国内最大手のITベンダーになる見通しだ。
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