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 紙に印刷された資料や書籍をスキャンするときは、インクジェット複合機やドキュメントスキャナーなどを使わず、スマホのカメラで手早く撮影する方法もある。その際には、「Microsoft Lens」や「Googleレンズ」などのスマホアプリを使おう。撮影するだけで、テキストデータにしたりWord文書にしたりする機能スマホアプリで撮影してテキスト化があるので便利だ。

 まずは、Microsoft Lensの使い方を見ていこう。スマホにこのアプリをインストールしたら、Microsoftアカウントでサインインしておく。

 アプリを起動したら資料や書籍にカメラを向けて撮影し、読み取りたい範囲を指定する(図1)。写真が斜めになったりゆがんだりしていても、多少なら気にしなくてよい。そのまま読み込んで、「保存先」の選択肢から「Word(OCR文書)」を指定する。これで、編集可能なWord文書として、同じMicrosoftアカウントのOneDriveに保存される(図2)。

「Microsoft Lens」で紙の書類をWord文書に
「Microsoft Lens」で紙の書類をWord文書に
図1 「ドキュメント」を選択(左)。目安の赤い枠を読み込む範囲に合わせて撮影する。目安の枠は撮影後に調整も可能(右)。良ければ「確認」、やり直すなら「取り消す」をタップ
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図2 確認画面が表示される(左)。画面下部のボタンで加工も可能。確認したら「完了」をタップ。次の画面で「保存先」の一覧にある「Word(OCR文書)」を選択して「保存」をタップする(右)
図2 確認画面が表示される(左)。画面下部のボタンで加工も可能。確認したら「完了」をタップ。次の画面で「保存先」の一覧にある「Word(OCR文書)」を選択して「保存」をタップする(右)
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 スマホやパソコンでOneDriveにアクセスしたら、「ドキュメント」フォルダーの「Office Lens」フォルダーを開く(図3)。なお、フォントや文字色といった書式はほとんど無視されるので、Wordで再設定する。

読み取ったファイルはOneDriveから開ける
読み取ったファイルはOneDriveから開ける
図3 同じMicrosoftアカウントのOneDriveで、「ドキュメント」フォルダー内にある「Office Lens」フォルダーを開く(左)。Microsoft Lensで保存したファイルを開くと、Web版Wordでファイルが開き、コピーや編集ができる(右)
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