皆さん、写真の管理をどうしていますか?カメラが趣味の人でなくても、今やスマートフォンで日常的に撮影しているはず。何年も使っていれば、膨大な枚数がたまっていることだろう。カメラロールに保存したまま、目当ての写真を探す際は記憶を基にスクロールしまくるといった人は多いが、それだとちょっともったいない。せっかくの写真は整理整頓して、見たいとき見せたいときにさくっと検索し、閲覧できるようにしておきたい。
また、写真をどこに保存するのかも悩ましい問題だ。スマホに入れたまま、という場合は、端末の紛失や故障ですべて失ってしまう可能性がある。どこかに保管場所をつくる必要があるのだが、ノートPCだとストレージ容量を圧迫してしまう。
そこで今回は、一生分の写真を手軽に安全に整理整頓する方法を紹介しよう。
イチオシは高機能&高信頼の「Googleフォト」
手元にファイルを置いて管理したいなら、NAS(Network Attached Storage)を利用したい。NASとはLAN接続する外付けHDDのこと。PC内やUSBの外付けHDDなどに保存するのは、HDDが故障してしまえば記録されている情報はすべて失われてしまう。2ドライブ以上を備えたNASであれば、RAIDという仕組みでデータを保護できるのだ。
クラウドに置いておきたい、もしくはNASの二重バックアップを取りたい、という場合は「Googleフォト」もしくは「Amazon Photos」がオススメだ。保存するだけなら他のクラウドストレージでもよいが、サービスが終了すると面倒なので、できるだけユーザー数の多いサービスを利用しよう。
もっとも手軽で高機能でコストパフォーマンスが高いのがGoogleフォトだ。Googleアカウントを持っていれば、無料で15GBのストレージを利用できるので気軽に使い始められるのがうれしいところ。ただし、すでにメールサービスのGmailやストレージのGoogleドライブを使っている場合は、ストレージが共用になるので注意すること。Gmailで5GB、Googleドライブで5GBを使っていれば、Googleフォトで利用できるのは5GBまでとなる。
そもそも、一生分を保存しようとすると15GBでは足りない。そんなときは、GoogleフォトやGmailなどのGoogleアカウントで利用できる容量を増やせる「Google One」を利用する。ベーシックプランは年額2500円(税込み、以下同じ)で100GB、スタンダードプランは年額3800円で200GBもの大容量を使えるようになる。
ちなみに、筆者もすべての写真をGoogleフォトに保存している。紙焼き写真もスキャンしてデータ化しているので、まさに一生分の写真となる。特に写真が趣味ということもないのだが、それでも枚数は6万枚強、容量は63GBになっている。Google Oneならベーシックプランで事足りる。筆者の場合は、個人事業主として、一人でGoogle WorkspaceのBusiness Standardプランを利用している。この場合は月額1360円で、2TBのストレージを利用できる。