がいこつ 【骸骨】
骸骨
骸骨
作者西尾正
収載図書怪奇探偵小説集 1
出版社角川春樹事務所
刊行年月1998.5
シリーズ名ハルキ文庫
骸骨
骸骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 13:01 UTC 版)
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骸骨(がいこつ)とは、第1義には、脊椎動物の死骸の腐敗が進んで有機物が消失したことで骨格だけになったもの[1][2][3][4][5]。白骨[1]。むくろ(骸)[3]。死体[3]。骨のほかに靭帯と軟骨をも含む[5]。第2義には、体の骨[1][3]。体の骨組[2][3]。骨格[1][3]。第3義には、勤めなどを終えた後の、役立たなくなった身の譬え[3]。
英語では "skeleton" の第1義とおおよそ同義である[6]。
日本語では一般に硬骨魚類などの骨格だけになった死骸は骸骨とは呼ばず、主にヒト、または哺乳類の骨格死体を骸骨と呼ぶ。ヒトの頭蓋骨(頭の骸骨)は「髑髏(どくろ、されこうべ)[7]」「しゃれこうべ"[8]」などと呼ぶ。
概要
乾燥した地域を除き、放置された死体は概ね最終的に骸骨となる、そのため、歴史的に骸骨は死の象徴であり、死神や各種の魑魅魍魎など、骸骨の姿であらわされるものも多い。他に「髑髏と骨」も骸骨をモチーフとしており、恐怖感の演出や死の危険を示す役割を果たしている。日本の骸骨妖怪にはがしゃどくろや骨女、狂骨などがあるが、実際には日本の伝承上に骨の怪異がそれほど多いわけではなく[9]、骨にまつわる妖怪も、中身がともなわずに恐ろしい外見だけで終わるものが多い[10]。
他方で腐乱しつつある死体が嫌悪感しか抱かせないのに対して、有機物が分解しきって乾燥した骨だけになってしまえば不潔感を抱く素材はほとんど無くなってしまう。そこからむしろ開き直った爽快さを感じることも可能であり、ユーモラスなものとさえ見なしえる。1976年に子供向けの番組で放送された曲「ホネホネロック」はその類である。その他にも一種の格好良さとして用いられる場合も多い。また、漫画やアニメを主とした映像作品等では感電した時の喜劇的表現として、電気を帯びて毛や衣服、身体全体が逆立ったキャラクターのシルエットの中に骨が透けて映る(映像作品では通常のキャラクターの絵と交互に点滅する)といった演出がなされることもある。
骸骨をモチーフとして作成された作品やキャラクターは数多く、Tシャツなどの衣服や銀細工のデザインにも使用されるなどその用途は幅広い。風水や占いでは、死を連想させるため、身近に置かないほうが良いとされることもある。
漢語では辞職を願い出ることを「骸骨を乞う」(乞骸とも)という表現がある。官職にある間は自分の体は主君に捧げたものとして、それを返してほしいと乞い願う意。
イメージ・表現・造形の例
文化背景
- メメント・モリ - トランジ
- 死者の日 - 死者の日 (メキシコ)
ギャラリー
- 世界初のSF専門パルプマガジン『アメージング・ストーリーズ』の1943年2月号表紙。
脚注
出典
- ^ a b c d e 小学館『デジタル大辞泉』. “骸骨”. コトバンク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b c 三省堂『大辞林』第3版. “骸骨”. コトバンク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “骸骨”. コトバンク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b 日立デジタル平凡社『世界大百科事典』第2版. “骸骨”. コトバンク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b c 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “骸骨”. コトバンク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b “skeleton”. 英辞郎 on the WEB. アルク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b “髑髏”. コトバンク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b 日立デジタル平凡社『世界大百科事典』第2版. “しゃれこうべ”. コトバンク. 2020年5月1日閲覧。
- ^ 村上ほか (2000), p. 54.
- ^ 造事務所 (2007), p. 109.
参考文献
- 造事務所 編著 著、多田克己 監修 編『日本と世界の「幽霊・妖怪」がよくわかる本』PHP研究所〈PHP文庫 そ4-12〉、2007年8月。OCLC 675942540。ISBN 4-569-66887-9、ISBN 978-4-569-66887-1。
- 村上健司 編著、スタジオハードインコーポレーテッド 著、スタジオハードMX 著『百鬼夜行解体新書』光栄、2000年12月。OCLC 166437556。ISBN 4-87719-827-X、ISBN 978-4-87719-827-5。
関連項目
外部リンク
骸骨
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「ホーンテッドミュージアムII ようこそ幻影遊園地へ」の記事における「骸骨」の解説
左から2番目の列の第3エリアに現れるボス。お化け屋敷の仕掛けだった骸骨が魔法使いの力で自由に動くようになる。巨体にも拘らず、骨だけであるが故に動きは素早い。だが的が大きく、狙い易い。両手を地面に叩きつけ捜査官を空に飛ばすが、実はこの時は攻撃のチャンスである。しかし、飛び道具が来るのでそれに注意を払わなくてはならない。時々骸骨看守を差し向けその隙に自分は逃げ出すこともある。
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「骸骨」の例文・使い方・用例・文例
- かまを持った骸骨は死神の象徴である
- 彼は骸骨のようにやせている。
- 探検家達は洞穴の中で骸骨を発見した。
- パンの皮にむせ返る骸骨。
- どこの家庭にも戸棚に骸骨がある。
- 彼は骸骨のように痩せ衰えている
- 長患いをして骸骨のようになった
- 骸骨を乞う
- 骸骨を乞うて帰った
- 長煩いをして骸骨のように痩せ衰えている
- 死を表す骸骨を先頭に墓に行列する中世の踊り
- 気味の悪い男性と骸骨の少年の悪夢の集団
- 骸骨が石灰質にされても、骨化しない可能性のある魚
- 軟骨の骸骨と楯鱗によって特徴付けられた軟骨魚綱の多数の魚の総称:鮫
- 多くのセラトプシアン恐竜の骸骨の後ろに上向きでカーブする骨質板
- 老人や、鎌を持った骸骨として擬人化された死
- 小説のむき出しの骸骨
骸骨と同じ種類の言葉
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