かい‐し【×芥子】
からし【芥=子/×芥/辛子】
け‐し【×芥子/罌=粟】
けし 【芥子・罌粟】
①ケシ科の越年草で西アジア・東南ヨーロッパ原産。未熟の果実の乳液から阿片・モルヒネなどを製する。中国へは七世紀頃に、日本には室町時代には伝わっていた。西洋では安眠の象徴とされ、ローマ神話の眠りの神ソムヌスは女神ケレスを眠らせるために、これを与えたといい、キリスト教世界でもケシは天国での眠りを意味する。また多産の象徴ともされ、ケレスは穀物の神でもあり小麦と雛ゲシの花冠をかぶる。さらに死と復活の象徴でもあり、ケレスはいったん眠ったが再び元気で目を覚ます。これは穀物の種子が永遠に実り続いていくことを語っている。②芥子菜(アブラナ科一、二年草)の種子をもいう。原産地は中央アジアらしく、種子を粉末にしたのが芥子。この辛味に煩悩を調伏する力があるとして、密教で護摩を焚くのにこれを加える。また仏典では小さいものの例えとする。→ 護摩
芥子
芥子
芥子
芥子
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