やくよう‐しょくぶつ【薬用植物】
薬草
薬用植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 23:45 UTC 版)
チョウセンアサガオの薬効は、古くから知られており、中国明代の医学書「本草綱目」にも、患部を切開する際、熱酒に混ぜて服用させれば苦痛を感じないとの記述がある。ベラドンナやハシリドコロなどと同様にアトロピンを含んでおり、過去には鎮痙薬として使用された。世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者である華岡青洲は、本種を主成分としていた精製した麻酔薬「通仙散」を使用していた。このことから日本麻酔科学会のシンボルマークに本種の花が採用されている。 薬用植物で毒性も著しく強く、「キチガイナスビ」といった別名を持つ。近年ではエンジェルズ・トランペットの名で園芸店で販売されている場合もあるので要注意である。
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