いちねん‐そう〔‐サウ〕【一年草】
読み方:いちねんそう
「一年生植物」に同じ。
一年草
一年生植物
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2018年10月) |
一年生植物(いちねんせいしょくぶつ)とは、種子から発芽して一年以内に生長して開花・結実して、種子を残して枯死する植物。普通は草木である。一年生草木・一年草・一年生作物・一年生ともいう。
狭義には、植物の本来の性質として一年以内に枯れるものを指す。園芸や農業においては、本来は多年生であるが栽培では越冬や越夏が難しい植物も「一年生」「園芸上は一年生」「一年草扱い」などと呼ぶことがある。
秋に発芽し越冬し翌年に枯れる一年生植物を、特に冬型一年草または越年草という。園芸や農業では冬型一年草を「二年生植物」と呼ぶことがあるが、これは本来の意味の二年生植物とは異なる。
適応的意味
植物はもともとは多年生であったものと思われる。現生の植物でもシダ植物には温帯におけるミズワラビのようなわずかな例外を除くと一年草はほとんど存在せず、裸子植物には皆無である。いわゆる草本という形態と共に、被子植物の段階より進化したものと思われる。これは、より変化の激しい気候の地域に生活するための適応と考えられる。裸地に出現するパイオニア的な草本も1年草が多い。
たとえば、砂漠のような年間にごく限られた期間のみ水が利用できるような環境では、ウェルウィッチアのように地下水脈まで根を下ろす、サボテンのように極度に乾燥に強い形態で耐えるというやり方もあるが、種子で休眠して過ごす方がはるかに簡単である。ただし、そのためには良好な条件の時期に短時間で成長、繁殖することが必要になる。本来は熱帯植物であるイネが日本では東北・北海道地方でも生育できるのも、種子状態での越冬ができる(人間が保管するものであるが)ためである。
一年生植物
身近な一年生植物の例をあげる。
- 本来の性質として一年生植物
- 本来の性質としては多年生植物であるもの
冬型一年生植物
関連項目
一年草
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 07:19 UTC 版)
春まきのヒマワリ、サルビア、アサガオ、ホウセンカ、マリーゴールド、ヒャクニチソウ、ケイトウ、アゲラタムなどと、秋まきのパンジー、デージー、キンセンカ、スイートピー、ケシ、キンギョソウ、エゾギク、リビングストンデージーなど、それに夏蒔きのハボタンとプリムラがある。
※この「一年草」の解説は、「播種」の解説の一部です。
「一年草」を含む「播種」の記事については、「播種」の概要を参照ください。
「一年草」の例文・使い方・用例・文例
- 一年草
- 一年草、二年草または多年生草本:キンポウゲ
- 沼地に生える一年草
- 深紅色の花のとがった頭のある南ヨーロッパの一年草
- 欧州産の一年草で、大きなトランペット形の赤紫の花と、有毒な種子を持つ
- 無毛の一年草で細長い主根と房になった白い花を持つ
- 淡いバラ色の花を持つ欧州産の一年草
- 暖かい地域に広く帰化している旧世界産の一年草で、白花と氷のような毛で覆われた肉厚の葉を持つ
- 渦巻状の葉と小さな緑がかった白い花のある地面に広がる一年草の雑草
- 毛様茎と紫色が深くふきだした葉の上に通常赤い花の長い穂を持つ背の高い派手な熱帯アメリカの一年草
- 熱帯中央アジアおよびアフリカ産の直立生の一年草で、葉を生ずるほとんどの節に分枝した一対のとげを持つ
- 欧州産一年草で、緑がかった花が房になってつき、その後に赤い多肉質のベリーのような果実がつく
- 粗く歯状の葉があるヨーロッパの一年草
- 北米およびヨーロッパの砂浜で見られる多汁質の一年草の小さな属
- 耐塩性の海浜性一年草で、芳香のあるバラ色あるいは紫の花と肉厚の灰緑色の葉が目的で栽培される
- 根元から出ている葉がロゼット状で、小さい花の後に長細い種子鞘ができる、ヨーロッパと北アメリカの一年草の雑草
- ゴールデンイエローの頭状花がある極めて小さい灰色の毛に覆われた房状の一年草
- カリフォルニア産の一年草で、先端が白い黄色の舌状花を持つ頭花をつける
- 黄色い舌状花の中心近くに赤茶色の斑点がある、カリフォルニアの一年草
- 頭状花が百日草に似ている分岐が少なく葉の多い一年草
一年草と同じ種類の言葉
- 一年草のページへのリンク