ずさん
別表記:杜撰
「ずさん」とは、いい加減で誤りが多いことを意味する表現である。
ずさんなは「ずさん」の形容動詞としての使い方である。活用の連体形で、あとにつく体言を修飾する。
ずさんな人は、ずさんなと名詞の人から成る。人は「ひと」と読み、学名をホモ‐サピエンスとする人間や人類の意味である。ずさんな人の意味は物事のやり方がいい加減で、誤りの多い人間となる。
杜撰な仕事は杜撰なと、仕事から成る。仕事は何かを作り出したり、成し遂げたりするための行動などを意味する名詞である。全体の意味は、やり方がいい加減で誤りの多い、何かを作り出したりなどをするための行動となる。
杜撰な対応は杜撰なと、名詞の対応から成る。この場合の対応の意味は、周囲の状況などに合わせて何かを行うことである。杜撰な対応は、やり方がいい加減で誤りの多い、周囲の状況などに合わせた行動となる。
ずさんさは、形容動詞の「ずさん」から派生した名詞である。活用の終止形「ずさんだ」が、~の状態であることなどの意味の接尾語「さ」によって体言化した。ずさんさは手抜きや抜かりが多い様子や、その度合いを示す。
管理がずさんは管理と格助詞の「が」、ずさんから成る。名詞の管理の意味は、一定の基準などから外れないように全体を統制することなどである。「が」は動作や存在、状況の主体を表す。この場合の主体は管理だ。意味は一定の基準などから外れないための全体の統制がいい加減で、誤りが多いとなる。
「核廃棄物の管理が、ずさんで放射能漏れを起こした事件があった」、「職印の管理がずさんだったために長年にわたって横領が発覚しなかった」も「ずさん」の使い方である。「インターネットの記事にはずさんなものも多い」、「参考にした資料がずさんだったために書いた記事が不採用になった」、「子供が3人もいれば家事が多少ずさんになっても仕方がない」、「切り方がずさんだったために、沢庵がつながっていた」なども「ずさん」の使い方である。
「3番窓口の担当者は、ずさんなので他の窓口を利用した」や、「ずさんな縫い方のために、弟の作ったバッグは教科書を入れるとすぐに縫い目がほころびた」などの例文もある。「戸締りがずさんだったとしても勝手に人の家に入るのは犯罪だ」や、「登山計画がずさんだったために遭難して救助要請をした」のような言い方もできる。
「ずさん」とは、いい加減で誤りが多いことを意味する表現である。
「ずさん」とは・「ずさん」の意味
「ずさん」とは、詩や文に出典のはっきりしない内容を書くことや、その詩文を指す。物事がいい加減で誤りが多いことも意味する。名詞だけでなく、形容動詞としても使える。「ずさん」は「野客叢書」に漢文で書かれた、宋の詩人杜黙(ともく)のエピソードに基づく故事成語である。「ずざん」という読み方もある。「ずさん」の語源・由来
「ずさん」は漢字では杜撰と書く。杜は杜黙のことだ。撰は、詩文を作ることである。「ずさん」は、杜黙の作る詩文が定型詩の規則にほとんど合致していなかったことに由来する。「ずさん」の熟語・言い回し
「ずさん」の熟語・言い回しには次のようなものがある。ずさんなとは
ずさんなは「ずさん」の形容動詞としての使い方である。活用の連体形で、あとにつく体言を修飾する。
ずさんな人とは
ずさんな人は、ずさんなと名詞の人から成る。人は「ひと」と読み、学名をホモ‐サピエンスとする人間や人類の意味である。ずさんな人の意味は物事のやり方がいい加減で、誤りの多い人間となる。
杜撰な仕事とは
杜撰な仕事は杜撰なと、仕事から成る。仕事は何かを作り出したり、成し遂げたりするための行動などを意味する名詞である。全体の意味は、やり方がいい加減で誤りの多い、何かを作り出したりなどをするための行動となる。
杜撰な対応とは
杜撰な対応は杜撰なと、名詞の対応から成る。この場合の対応の意味は、周囲の状況などに合わせて何かを行うことである。杜撰な対応は、やり方がいい加減で誤りの多い、周囲の状況などに合わせた行動となる。
ずさんさとは
ずさんさは、形容動詞の「ずさん」から派生した名詞である。活用の終止形「ずさんだ」が、~の状態であることなどの意味の接尾語「さ」によって体言化した。ずさんさは手抜きや抜かりが多い様子や、その度合いを示す。
管理がずさんとは
管理がずさんは管理と格助詞の「が」、ずさんから成る。名詞の管理の意味は、一定の基準などから外れないように全体を統制することなどである。「が」は動作や存在、状況の主体を表す。この場合の主体は管理だ。意味は一定の基準などから外れないための全体の統制がいい加減で、誤りが多いとなる。
「ずさん」の使い方・例文
「ずさん」の使い方には、「世の中には自分がずさんな仕事をしていることに気づかない人もいる」や、「ずさんな行動の結果は、自分に返ってくるだけでなく人にも迷惑をかける」がある。「彼の仕事は早いがずさんだ」、「屋根の修理をしてもずさんだと雨漏りがして、やり直しになる」などが「ずさん」の使い方だ。「兄は確定申告のためにレシートを保管して月ごとに計算していたが、ずさんだったために修正申告となった」、「ずさんな人だと聞いてはいたが、これほどだとは思わなかった」という言い方もできる。「核廃棄物の管理が、ずさんで放射能漏れを起こした事件があった」、「職印の管理がずさんだったために長年にわたって横領が発覚しなかった」も「ずさん」の使い方である。「インターネットの記事にはずさんなものも多い」、「参考にした資料がずさんだったために書いた記事が不採用になった」、「子供が3人もいれば家事が多少ずさんになっても仕方がない」、「切り方がずさんだったために、沢庵がつながっていた」なども「ずさん」の使い方である。
「3番窓口の担当者は、ずさんなので他の窓口を利用した」や、「ずさんな縫い方のために、弟の作ったバッグは教科書を入れるとすぐに縫い目がほころびた」などの例文もある。「戸締りがずさんだったとしても勝手に人の家に入るのは犯罪だ」や、「登山計画がずさんだったために遭難して救助要請をした」のような言い方もできる。
杜撰
読み方:ずさん
杜撰の対義語は、細かいところに気を配ることを表す「丁寧」や、細部まで手の込んでいることを表す「緻密」が挙げられる。
杜撰とは、杜撰の意味
杜撰とは、物事の行い方がいい加減だという意味のこと。書物などに誤りが多いという意味でも使われる。杜撰の語源は、「杜」が中国王朝の宋の時代にいた杜黙という詩人、「撰」が詩を作ること。杜黙が作る詩には、格式に合わないものが多かったという故事を由来にしている。英語では、不注意を表す careless やだらしなさを表す sloppy という形容詞が用いられる。杜撰の類語、対義語
杜撰の類語は、秩序が乱れていることを表す「乱雑」や、適当に物事を行うことを表す「ぞんざい」が挙げられる。ほかに、適切な状態という良い意味の方でなく、いい加減を表す「適当」という熟語がある。杜撰の対義語は、細かいところに気を配ることを表す「丁寧」や、細部まで手の込んでいることを表す「緻密」が挙げられる。
杜撰の例文、使い方
杜撰は、仕事や計画の進め方や状態に問題がある場合に、良くない意味で使われる。本来は手を抜いたやり方をしていることに使われるので、物事への使い方に限定される言葉である。人の性格などの人間性に関して使うのは適切ではない。そのため、杜撰なことをする人に言われがちな、「あの人は杜撰な性格だね」という使い方は本来は正しくない。物事の状態に関する例文は「あの工事業者は仕事が杜撰だから、任せるのをやめよう」、物事の進め方に関する例文は「旅行の計画が杜撰だと、旅先に行ってから困ることになる」などが挙げられる。ず‐さん〔ヅ‐〕【×杜×撰】
杜撰
杜撰
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