小田急/駅構内カメラ「行動認識AIを活用した解析」で実証実験
2024年10月08日 14:45 / 店舗
アジラは10月10日~2025年1月9日、小田急電鉄と小田急ビルサービスと共同で、小田急線柿生駅・玉川学園前駅で、コンコースやホームなどの既設駅構内カメラの映像に、行動認識AIを活用した解析を行う実証実験を行う。
実証に用いるシステムは、アジラによるAI警備システム「AI Security asilla」。
小田急線各駅では、駅係員等が、巡回をはじめとした安全確保や各種案内を行っているが、将来の生産年齢人口の減少を踏まえ、小田急電鉄では鉄道運行に従事する係員が2035年度に2020年度比で30%減少したとしても、安全・安心な運行を継続できる体制構築を目指している。
同様に、セキュリティ会社であり、小田急線の鉄道警備を請け負っている小田急ビルサービスにおいても、DX技術を活用し少ない要員での安全・安心な警備体制の構築を目指している。
実証実験では、対象2駅の改札口を含むコンコースとホームに設置している既設の 駅構内カメラ全20台の映像を対象に、行動認識AIによる解析をする。解析対象は、車いすの人、白杖を使用する人に加え、ホームからの転落、長時間にわたりホームに留まっている人、お客同士等のトラブル、不審物など。将来にわたり安心して駅を利用できるよう、現在マンパワーで行っている確認や各種対応などを、AIに検知させることで効率化を目指す。
具体的には、駅構内カメラの撮影環境は、お客の混雑度合いや天候、時間帯により刻々と変化する。このようななかでの、システムの有効性を検証する。
アジラによると、「asillaは、世界トップクラスの行動認識技術を基にしたAI警備システム。既存のカメラをAI化し、異常行動や不審行動を検出したときのみ、瞬時に映像を通知する。映像をモニタリングする警備員の業務を軽減でき、見逃しや見落としも無くすことができる。様々なものや様々な行動が検知対象となり、検知対象をAIが発見すると検知から1秒以内にモニターやメールなど、設定された通知先に発報する」という。
■AI Security asilla
https://jp.asilla.com/
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