チャリティーソング「ウィー・アー・ザ・ワールド」が作られたのは1985年。アフリカの飢餓救済のためだった。前年のクリスマスの頃に構想が動き出し、1カ月で曲作りから収録まで終えた

▼ブルース・スプリングスティーンのだみ声にシンディ・ローパーのパワフルな声。個性を生かしたソロと、それらが調和したハーモニーが心に染みる。米国のスター40人余をまとめたのが今年91歳で亡くなったプロデューサーのクインシー・ジョーンズさん

▼「エゴは入り口に預けろ」。ジョーンズさんは録音の際、部屋のドアにメモを張り、自己主張を捨てて一つになるよう呼びかけた。歌詞にある「私たちは一つの世界」のメッセージから40年。世界は分断を深めている

▼ロシアのウクライナ侵攻や、...