第32軍司令部壕について語る瀬名波榮喜さん=12月8日、那覇市内の自宅
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地下に眠る「証言者」
高崎園子・社会部
12月初め、ひょんなことから名桜大学元学長の瀬名波榮喜さん(96)に那覇市の自宅で話を聞く機会があった。瀬名波さんは戦争体験者で、長年、平和活動に取り組んでいる。現在、市民団体「第32軍司令部壕の保存・公開を求める会」の会長を務め、紙面に登場してもらうことも多い。第32軍司令部壕が11月29日に沖縄戦の戦争遺跡で初めて県史跡に指定され、自然とその話題になった。
第32軍司令部壕について語る瀬名波榮喜さん=12月8日、那覇市内の自宅
瀬名波さんが第32軍司令部壕に関わるようになったのは1990年代。琉球大学時代の同僚として親交のあった故大田昌秀県知事に請われ、第32軍司令部壕の保存公開を議論する検討委員会の委員長に就いた。
「一つだけやり残したことがある。...
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