[検証 辺野古軟弱地盤]連載第2部(5)

 防衛省は名護市辺野古の新基地建設の総事業費を現時点で9300億円と見積もっている。沖縄タイムスの独自試算では、1兆2千億円に上る。膨大な予算を県民の暮らしや教育費などに置き換えた時、何ができるか、考えてみた。

 県が導入を目指す鉄軌道の総事業費を、国は7千億円と試算する。用地取得や財源確保、採算性を理由に事業化に至っていない。

 沖縄総合事務局が試算した県内の交通渋滞による損失は給与換算で年間約1455億円に上る。定時・定速性のある...