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2024年3月10日日曜日

神奈川県青少年保護育成条例 勉強会

演題: 神奈川県青少年保護育成条例 勉強会



日時:2024年3月10日(日)13時~15時
場所:かながわ県民センター 603会議室
講師:平川麻紀さん(弁護士)、たち登志子さん(海老名市議会議員)


内容:
 有害図書制度を中心に、神奈川県の青少年条例についての勉強会を開催しました。条例の内容については弁護士の平川麻紀さんが、条例の制定や改正に関する地方議会の動きについては海老名市議会議員のたち登志子さんが、分かりやすく解説してくださいました。


 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

2023年2月23日木曜日

地方条例によるインターネット書店規制問題を考える

ウェビナー
 「地方条例によるインターネット書店規制問題を考える」

講師:水谷瑛嗣郎さん(メディア法学者/関西大学准教授)
(2023年2月23日 開催)



内容:
 鳥取県で有害図書に指定された科学書が、大手インターネット書店の売場から撤去されて全国的に販売が中止されるなど、地方条例で有害図書・不健全図書に指定された書籍のインターネット上での取扱いを巡って新しい問題が起きています。一つの自治体による規制の決定が全国の他の地域にまで及んでしまう問題や、青少年への提供の規制のはずが成人でも買えなくなってしまう問題、特定地域の書店での物理メディアを想定した制度のはずが電子書籍の流通をも遮断し始めている問題などについて、メディア法学者の水谷瑛嗣郎さんに解説して頂きました。

関連報道(読売新聞オンライン):

 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

2022年9月24日土曜日

“危険” な科学・技術に関する情報の統制と自由を考える

講師:大屋雄裕さん(法哲学者/慶應義塾大学教授)
 2022年9月24日(土)ZOOMウェビナーにて開催



内容:
 安倍元総理の暗殺事件をきっかけとして、警察庁を中心に、武器や爆発物の製造情報の規制政策が進もうとしています。また、鳥取県の有害図書指定をきっかけとして、いわゆる「アングラ」系の技術書と青少年健全育成の議論も注目されるようになりました。
 科学や技術に関する情報の統制について、目的・手段と、そのバランスをどう考えるべきなのか。科学技術倫理と法の問題に詳しい、法学者の大屋雄裕さん(慶應義塾大学教授)に解説して頂きました。


主催:うぐいすリボン

 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

2021年5月23日日曜日

大阪府「有害図書」制度の勉強会

演題:大阪府「有害図書」制度の勉強会
日時:2021年7月11日(日) 13時から
場所:ZOOM
講師:海老澤侑さん(刑法学者/中央大学 兼任講師)


内容:
 大阪府が「有害図書」制度を1991年に導入してから30年が過ぎました。基本的には審議会での「個別指定」のみによって行われている東京都の「不健全図書」制度と比較をしながら、「包括指定」「団体指定」の制度を持つ大阪府の青少年健全育成条例の特徴について勉強しましょう。講師は、マンガ等の表現規制問題についての研究も多い、若手刑法学者の海老澤侑さんです。


主催:うぐいすリボン
共催:AFEE


2020年1月25日土曜日

表現の自由と適正な行政手続を考える

 2020年1月25日に開催した講演会「表現の自由と適正な行政手続を考える」には、約90人の方が参加して下さいました。講師の大島義則先生と、開催に協力して下さったコンテンツ文化研究会さんにお礼を申し上げます。

演題:表現の自由と適正な行政手続を考える

日時:2020年1月25日(土) 10:30~12:00
場所:文京シビックセンター26階 スカイホール
講師:大島義則さん (弁護士)

(写真提供:マンガ論争)

内容:
 近年、青少年健全育成をめぐる行政活動の妥当性が再び問題となっています。近親相姦描写により東京都で不健全図書の新基準が初めて適用された『妹ぱらだいす!2』や、エロ表現の歴史を分析した『エロマンガ表現史』などが議論となり、最近でも秋葉原のアダルトゲーム屋外広告に関する自治体の対応が話題になったところです。
 青少年健全育成をめぐる行政活動をどのように考えていけばいいでしょうか。「表現の自由」という観点から議論となる行政活動のあり方について、公法学習者のための小説『憲法ガール』『行政法ガール』などで知られる弁護士の大島義則さんに解説をして頂きました。

 また、当日は、東京都議会議員で、現在、東京都の青少年健全育成審議会の委員として不健全図書の審査にもあたっている栗下善行さんから、東京都の青少年健全育成条例の運用実態についてのご紹介を頂きました。

(写真提供:マンガ論争)


主催:うぐいすリボン
協力:コンテンツ文化研究会




皆様へのお願い
 活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。昨今、表現の自由についての関心が高まっているので、今回のような初学者にも分かりやすい入門の機会も引き続き設けていきたいと考えています。


2018年10月20日土曜日

滋賀と北海道の評論書の有害指定問題のその後

今年3月に滋賀県で『あの日のエロ本自販機探訪記』が、北海道で『エロマンガ表現史』が有害図書に指定をされて以降、地方議員の方々や、関係諸団体の皆様や、記者さんたちに、色々と情報提供をさせて頂くなど、継続してお話をさせて頂いてきたのですが、指定から半年が経過して、少しずつその働きかけが実を結んできたのかなと思っております。

ありがたいことに、8月に北海道新聞さんが社説で、このような有害指定は行き過ぎではないかとの問題提起をしてくださり、
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/219743

また、9月には図書館問題研究会さんから、
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/statement/yugaitosho/

10月には日本マンガ学会の理事会の方々からも声明が出されました。
http://www.jsscc.net/info/130532

北海道議会でも、赤根広介議員と安住太伸議員から、予算特別委員会において、今回の有害指定の問題点を指摘する質疑をして頂くことができました。
10月3日 赤根広介議員
10月5日 安住太伸議員


なかなか一朝一夕に解決をすることは難しく、地道な論点整理や情報提供を続けることで、少しずつ色々なところに間接的に働きかけていくしか方法がない問題ではありますが、性表現や性表現規制に関係する評論書にまで安易に有害図書指定の範囲が拡大していかないよう、引き続き活動をしていきたいと考えております。


皆様へのお願い
「表現の自由」に関する取組みを継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、コンビニ支払、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できますので、ぜひ御協力くださいませ。




2018年6月23日土曜日

北海道と滋賀県における有害図書制度の運用に関する論点解説

演題:
「北海道と滋賀県における有害図書制度の運用に関する論点解説」

日時:2018年6月23日(土) 17時から18時30分
場所:キャンパスプラザ京都(第3講義室)
講師:曽我部真裕 教授 (京都大学大学院法学研究科)

【写真 曽我部真裕 教授 (写真提供:マンガ論争)】

 2018年6月23日に京都で開催した「北海道と滋賀県における有害図書制度の運用に関する論点解説」講演会は、約60人にご参加頂きました。冒頭には『あの日のエロ本自販機探訪記』の著者の黒沢哲哉さんからお話を頂き、また終了後の記者懇談会には『エロマンガ表現史』の稀見理都さんにも急遽参加して頂くなど、中身の濃い会合にできたのではないかと思います。

【写真 左:黒沢さん、右:稀見さん(顔写真を公開していないためアイコン)】

 参加者の皆さんと、黒沢さん、稀見さん、そして講師を引き受けて下さった京都大学教授の曽我部真裕さんに、改めて御礼を申し上げます。

内容:
 2018年3月に、北海道知事が『エロマンガ表現史』を、滋賀県知事が『全国版あの日のエロ本自販機探訪記』を、有害図書として相次いで指定しました。いわゆる「エロ本」や「エロマンガ」からの引用箇所もあるものの、調査・研究を目的とするまじめな文章が中心の書籍であると評価する立場からは、そうした性質の本にまで有害指定を拡大することついて懸念の声も出ています。


 そこで、本講演会では、憲法学・情報法学がご専門で、自治体の指定図書制度にも詳しい、京都大学教授の曽我部真裕先生をお招きして、今回の指定についての論点を解説して頂きました。
 また、『全国版あの日のエロ本自販機探訪記』の著者である作家の黒沢哲哉さんにもご登壇を頂き、本書の執筆の背景や、指定について思うところなどをお話し頂きました。

主催:NPO法人うぐいすリボン
共催:表現規制を考える関西の会

資料:
 当日のレジュメ
 公開用スライド

参加者のブログ記事:
 「北海道と滋賀県における有害図書制度の運用に関する論点解説」メモ

関連資料:
「北海道・滋賀県の有害指定問題」(公文書・報道等の一覧)
「青少年健全育成条例による有害図書類規制についての覚書」

報道等:
 京都新聞〔エロ「研究」書も有害図書? 滋賀県など指定に疑問の声〕

「図書館の自由(第101号 2018年8月)」 日本図書館協会


皆様へのお願い
「表現の自由」に関する講演会等を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、コンビニ支払、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できますので、ぜひ御協力くださいませ。




2018年4月27日金曜日

北海道・滋賀県の有害指定問題

2018年3月に、北海道知事が『エロマンガ表現史』を、滋賀県知事が『全国版あの日のエロ本自販機探訪記』を、有害図書として相次いで指定しました。




■ 北海道庁が公開した本件指定に関する公文書

■ 滋賀県庁が公開した本件指定に関する公文書


いわゆる「エロ本」や「エロマンガ」からの引用箇所もあるものの、調査・研究のためのまじめな文章が中心の研究書/ルポルタージュであることから、こういった性質の本にまで有害指定が拡大することに懸念の声があがっています。


報道等

 ■ J-cast 4月15日 
 『エロマンガ表現史』研究書なのに有害図書?北海道指定に識者「行き過ぎ」
前参院議員の山田太郎氏が懸念を表明

 ■ 朝日新聞 4月17日(朝刊33面)
 ■ 朝日新聞デジタル 4月17日
 タイトルに「エロ」の書籍、相次ぎ有害指定 研究書も
日本雑誌協会と、NPOうぐいすリボンが懸念を表明

 ■ Newspim (韓国のニュースサイト) 4月17日
 "エロ"は無条件規制? 日本の自治体、"研究書"も有害指定
朝日の記事を引用する形で事件を紹介

 ■ 東京新聞 4月18日(朝刊22面)
 「研究」なのに有害図書?
刑法学者の園田寿教授が懸念を表明 

 ■ ハフポスト 4月18日
 『エロマンガ表現史』 北海道で有害図書指定。なぜ書いたのか? 著者に聞いた。


 ■ 週刊文春 6月7日号
 「私の読書日記 育児日記、有害指定図書、高畑勲」
  作家の三上延氏が懸念を表明