超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。

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劇場版SPY×FAMILY CODE:whiteを見てきたので感想を書く(ネタバレなし)

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劇場版SPY×FAMILY CODE:whiteを見てきたので感想を書く(ネタバレなし)


さて、今日は朝はちょっと長寝をして、午後から映画館でスパイファミリーの劇場版を見てきた。


www.youtube.com


spy-family.net


スパイファミリーについてはちょっとだけ漫画を追ってた程度であり、アニメの方も未視聴なのでそこまですごくファンというレベルではない。映画館の会員券がそろそろ期限切れしそうで、ポイントを使って一つだけ映画を見ることができるので映画館の中でやってる作品の中ではスパイファミリー劇場版が一番面白そうかなということで観てきたのである。


漫画版でちょっとだけ追っていたので、アーニャであるとかヨルさんなどのキャラクターの設定は知ってるし、ネットなどの前情報で原作にない完璧オリジナルストーリーということも知っていた。完全に暇つぶしのために映画館で見たんだけど、それなりに物語としての完成度が高くて楽しめたよね。


同じ作品をまた繰り返し映画館で観るかー? と問われるとそれは否であるけど、ヨルさんのアクションシーンなどはド派手で迫力があるし、ハートウォーミングな家族のお話とか、ロイドとヨルさんのラブコメについても恋敵の無表情系のスパイのリアクションが面白い。


僕はそれほど原作に対して強い思い入れがないから劇場版でも面白く楽しめたのだろうなーと思う。熱心な原作ファンであれば設定の矛盾点であるとか、オリキャラに対する主要キャラクターの反応が腹立たしいみたいな部分で入り込めないのだろうけど、僕は普通にそれぞれのキャラクターが魅力的に描かれたポップコーンムービーとして観ることができました。


つーか、ロイドの後輩の女性スパイの<夜帳>はフツーに僕の好みの性格してる。クールに見えて行動に私情入れまくりで勝手なことをやってたりとか、クール系のツンデレというのは良いものですなという感じで見てた。とにかくスパイファミリーはキャラ造形が良いですな。


映画館の入りの具合としてはぼちぼちというぐらいで、土日ということで子供連れが多かったかなという印象。まぁ、確かにストーリー展開とかもそこまで複雑ではないので、家族で見るにはいい映画じゃないかなと思う。アーニャも可愛いし、今回の作品では新たな扉を開いてしまうけど、多分子供はああいう展開が好きだと思う。


最近あんまり映画を見る機会もなかったから久々に物語世界に没頭できていいストレス解消になったかな。僕はどうもそのあたり気をつけないといけないよね。僕は趣味は創作であるのに他人の作品をあんまり摂取しないというのは褒められたことではない。良作であれ駄作であれ、他の人の作品であるとか他のいろんなコンテンツを摂取してみて、自分の感性を磨くというのは重要なことであろう。


こういうことを考えて、最近はNHK大河の「光る君へ」を追い始めていたりなどするのだけど、僕が恐ろしいのは感性が枯れてしまい、手なりでワンパターンの似たような作品ばかりを作ってしまわないかということだ。絵でも小説でも、感性が枯れてしまって冒険をしなくなった人の作品というのは退屈なものであり、自分の傑作の劣化コピーをひたすら繰り返して作ってるだけになってる作家というのは痛々しいものである。


これはプロでもアマチュアでもありうることなのだけど、自分の型が完成してしまうと、あとはその枠組みの中でしか表現ができなくなり、世界が狭い作家というのがある。小説であれば、毎回作品が同じようなトリックで、展開もワンパターンであり、その作品の間で微妙な違いはあるけど作品がワンパターンな作家である。こういうのは大物と言われる作家でも居る。


こうやって他人を揶揄するようなことを言ってるが、これは自戒である。僕は最近は忙しさにかまけて新しいジャンルの作品を発掘するインプットが途絶えがちである。小説を書くのもイラストを描くのも、ブログを書くのだってそうなのだけど、新しいことに対する好奇心というのを失ってしまうと創作者としては終わりだ。


だから、いろんなジャンルのさまざまな作品であるとか別の種類の芸術作品とか、そういうものを積極的に摂取してみて何が良いのかと研究をしてみることというのが重要なのである。ブログでも創作でもそうなのだけど、表現をするということは他人が好む事柄と自分のエゴをどのようにバランスをとって、自分の作成する作品で昇華させていくことが必要。そこんところのバランス感覚が優れている作家がプロになったりするのである。


ものを書く人たちは独りよがりになったらいけないなということだ。あんまりにも内側に篭りすぎた作品というのは読んだ人は意味不明だ。かといって流行りばかりを追いかけてエゴが全く入ってない作品というのも、全く読んだ人に刺さらない。そこんところのエゴのバランス感覚って重要だよねと思うのである。


今回見たスパイファミリー劇場版では、そこんところのバランス感覚が絶妙だなーと思いつつ見てた。たまには宮崎駿の「君たちはどう生きるか」のようなコッテリした作品を見るのもいいけど、スパイファミリーのようなバランスの取れたエンタメというのも僕が好きな作品だなと思いました。

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