オルタナは1月24日、第64回SBLオンラインセミナーを開きます。テーマは「マイクロアグレッション」。様々な人と関わるビジネスパーソンを対象に、社内だけでなく取引先企業や顧客など、相手の個性を尊重した適切なコミュニケーション方法について考えます。今回は、この問題について詳しい、立命館大学の下地ローレンス吉孝博士をゲストにお招きして伺います。
「マイクロアグレッション」とは、無意識の偏見や思い込み(アンコンシャス・バイアス)が言葉や態度に表れ、否定的なメッセージとなって伝わり、意図せず誰かを傷つけてしまうことです。多くは、ありふれた日常の中の些細な言動であり、「自覚なき差別」とも言われています。
「ハラスメント」とは異なり、日常の中の些細な言動に混ざりこんでいるため、可視化されにくいのが特徴です。例えば、「新入社員にしては良いこと言うね」「女性だけど出世できてすごいね」といった発言はマイクロアグレッションにあたります。これらは個人の先入観や固定概念から抱く無意識の偏見による発言だからです。
マイクロアグレッションを受けた被害者は、ストレスを抱え、相互不信や生産性・パフォーマンスの低下など、職場にも深刻な影響を及ぼします。多様性が重要視されている現代において、個人だけの課題とするのではなく、組織の問題として捉えなおし、理解することが重要です。講師には、人種や国籍をめぐる差別などの社会問題の視点から、マイクロアグレッションについて詳しい下地ローレンス吉孝研究員をお招きしてお話しいただきます。
とき:1月24日(金)12:00~13:00@ZOOM
ゲスト:立命館大学研究員・下地ローレンス吉孝氏
参加費用:オンライン参加費: 無料(SBL有料会員)/1500円(SBL無料会員)
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下地ローレンス吉孝(しもじ・ローレンス・よしたか)博士
カリフォルニア大学バークレー校客員研究員を経て、現在は立命館大学・研究員。社会学博士。マイノリティ、ジェンダー、LGBT、マイクロアグレッション等をテーマに、企業やNPO、大手メディアでの研修、コンサルタント、表現・広告監修を実施してきた。著書に『「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史』(青土社、2018年)、『「ハーフ」ってなんだろう? あなたと考えたいイメージと現実』(平凡社、2021年)。「ハーフ」や海外ルーツの人々の情報共有サイト「HAFU TALK」を共同運営。