お勧めのアルバム
「ムター カルメン幻想曲」 180g重量盤LPとハイレゾ音源
澤井 清
筆者横顔
仙台作並の後期高齢者。某女子大名誉教授。現在は全日空作並支局長。
なお全日空とは「全」ての「日」が「空」いていること。
趣味は多彩。ジャズ喫茶めぐり、写真、ハイレゾオーディオなど。
なお全日空とは「全」ての「日」が「空」いていること。
趣味は多彩。ジャズ喫茶めぐり、写真、ハイレゾオーディオなど。
過日、趣味の「オーディオフェア」に出かけました。マニア向けのコーナーでは世界中の著名メーカーの新製品が展示されていましたが、高額な製品が驚くばかり。
CDプレヤーが1台「700万」とか高級車並です。スピーカーも500万を超える製品が多く、アンプも含めると一式2000万を超えるほど。めったに試聴する機会もないので、しばし至福の境地で楽しむ事が出来ました。今回は、最近再評価されているAnalog Recordを再生するメーカーが多く、高音質・豊潤な音色を再現する、アルバムが紹介された。中でも複数のメーカーが再生に使用したアルバムはオペラ「カルメン」に登場するメロディを用いたサラサーテ作曲のヴァイオリンと管弦楽のための『カルメン幻想曲』ですが、今回の演奏は、今や世界のトップヴァイオリンニスト、「ムター」の天才的な至芸を味わうことができる名演。ムターは13歳で、世界的指揮者の「カラヤン」に見いだされ、華麗なデビューを果たした。本録音はカラヤンの没後3年後の1992年、ムターの個性と才能が開花された演奏と言われている。今回試聴したLPは、2017年12月「ステレオサウンド社」から発売された国内盤180g重量盤33回転の製品。高級スピーカーとレコードを極限まで正確にトレースする、アナログプレーヤーによる、「ムター」のヴィオリンの弓使いの一つ一つが鮮明に再現され、奔放で華麗な『カルメン幻想曲』にしばし酔いしれました。
CDプレヤーが1台「700万」とか高級車並です。スピーカーも500万を超える製品が多く、アンプも含めると一式2000万を超えるほど。めったに試聴する機会もないので、しばし至福の境地で楽しむ事が出来ました。今回は、最近再評価されているAnalog Recordを再生するメーカーが多く、高音質・豊潤な音色を再現する、アルバムが紹介された。中でも複数のメーカーが再生に使用したアルバムはオペラ「カルメン」に登場するメロディを用いたサラサーテ作曲のヴァイオリンと管弦楽のための『カルメン幻想曲』ですが、今回の演奏は、今や世界のトップヴァイオリンニスト、「ムター」の天才的な至芸を味わうことができる名演。ムターは13歳で、世界的指揮者の「カラヤン」に見いだされ、華麗なデビューを果たした。本録音はカラヤンの没後3年後の1992年、ムターの個性と才能が開花された演奏と言われている。今回試聴したLPは、2017年12月「ステレオサウンド社」から発売された国内盤180g重量盤33回転の製品。高級スピーカーとレコードを極限まで正確にトレースする、アナログプレーヤーによる、「ムター」のヴィオリンの弓使いの一つ一つが鮮明に再現され、奔放で華麗な『カルメン幻想曲』にしばし酔いしれました。
さて、「LPレコード」から「CD」や「デジタル」で演奏を楽しむ人々が多くなった今日、デジタルでこの「アルバム」を聴いたらどのような演奏になるのかと確かめるため、今流行のCDよりはるかに高音質の「ハイレゾ(High-Resolution Audio)音源」で試聴することにした。
ハイレゾ音源とは一般に、96kHz/24bit以上(CDは4.1kHz/16bit)のデジタル化した音源をさし、CDよりも原音に近い波形で再現される。
ハイレゾのフォマットは大きくPCM系とDSD系の2タイプがあり、PCM系のサンプリング周波数は96kHz,192kHz,384kHz,768kHzなどがあり、ビット数の種類は24bit,32bitである。さらに高音質のDSD系は2.8MHz,5.6MHz,11.2MHzとCDに比べると非常に高い解像度を実現している。ハイレゾ音源として実際に販売されているデータの多くは、PCMは96kHzまたは192kHz、DSDは5.6MHz以下である。今回の「ハイレゾ盤」はe-Onkyo musicの44.1kHz/24bitとbit数は16を超えているものの、サンプル周波数が44.1kHzと低いので迷ったが、試聴してその心配は全く無く素晴らしい「ムター」の録音であった。一概により高kHzやMHzに変換された音源よりも元来のマスター音源で試聴するのがベターなのかも。なお、本アルバムにはサラサーテの名曲「ツィゴイネルワイゼン」やタイスの「瞑想曲」等ヴィオリンの名曲が収録され、お勧めのハイレゾ音源アルバムである。
ハイレゾのフォマットは大きくPCM系とDSD系の2タイプがあり、PCM系のサンプリング周波数は96kHz,192kHz,384kHz,768kHzなどがあり、ビット数の種類は24bit,32bitである。さらに高音質のDSD系は2.8MHz,5.6MHz,11.2MHzとCDに比べると非常に高い解像度を実現している。ハイレゾ音源として実際に販売されているデータの多くは、PCMは96kHzまたは192kHz、DSDは5.6MHz以下である。今回の「ハイレゾ盤」はe-Onkyo musicの44.1kHz/24bitとbit数は16を超えているものの、サンプル周波数が44.1kHzと低いので迷ったが、試聴してその心配は全く無く素晴らしい「ムター」の録音であった。一概により高kHzやMHzに変換された音源よりも元来のマスター音源で試聴するのがベターなのかも。なお、本アルバムにはサラサーテの名曲「ツィゴイネルワイゼン」やタイスの「瞑想曲」等ヴィオリンの名曲が収録され、お勧めのハイレゾ音源アルバムである。
ハイレゾ音源ではないが、サラサーテ作曲「カルメン幻想曲」Op.25-1 Moderato の素晴らしい演奏をお聴き下さい。
ジェイムズ・レヴァイン指揮ウィン・フィルハーモニー管弦楽団による1992 年11
月に行われた演奏。
月に行われた演奏。
サラサーテ:カルメン幻想曲 Op. 25-1 Moderato
なお、ムターは今月17日世界の優れた芸術家を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」音楽部門の第31回受賞者に決定した。ムターは自身の家に日本庭園を造り盆栽や俳句を親しむ日本文化通、56歳。
写真は産経新聞2019年9月17日 電子版からのものです。
作並音楽工房店長 澤井 清先生
貴重な投稿、ありがとうございました。
カメ
貴重な投稿、ありがとうございました。
カメ