斉藤孝  カメのブログ

カメの個人的ブログです。私の趣味、ガーデニング、友人との交流

ウラジオストックとシベリア沿海州

ウラジオストックとシベリア沿海州
メリケン波止場という名前で親しまれた横浜港の大桟橋。外国に憧れた中学生の頃です。
新聞には出船入船というニュースが毎日載っていました。どこの国の船だろうか。名前から遠いアルゼンチンから来た船ではないか。親戚を見送ったプレジデント・ウイルソン号の豪華な姿。船に乗ってメリケン波止場から洋行することが夢でした。その夢が叶いました。酷暑の8月に横浜港から洋行することができました。残念なことはクルーズ船があまりにも巨大で大桟橋に横付けできないことです。正確には横浜ベイブリッジの下をくぐれないのです。
クルーズ船は、『MSCスプレンディダ』と呼び18階建て全長350メータもあり、乗客数定員4,363人、乗員も1,370人もいます。まるで巨大建物のホテルです。そこで横浜港の大黒埠頭から出港することになりました。

ロシア ウラジオストック
  船中で会ったスコットランド人夫婦

目的地はシベリア沿海州の港町のウラジオストックです。ロシアのサンフランシスコと呼ぶとロシア人は大変喜びます。途中、太平洋を北上し北海道の室蘭に寄港。青森のねぶた祭を見物した後、日本海を北上してウラジオストックに入港しました。まるでヨーロッパの港町の風情でした。

日本列島を一周
ウラジオストックのウクライナ人の祖先の多くは、19世末にオデッサから移民船でアメリカのサンフランシスコに行けるものと信じていたのが黒海、地中海、大西洋を進みアフリカの喜望峰を回りインド洋、太平洋、日本海を進みサンフランシスコとは全く反対方向のウラジオストックに運ばれたというのです。騙されたのですね。ただし一部の人々は無事にアメリカやカナダに到着することができました。
ウラジオストックはロシア極東の大都会で通りを歩く人々も金髪碧眼の顔が多くヨーロッパの雰囲気があります。町を走る自動車は右ハンドルの日本製中古車ばかりで左側通行の市道に不具合なのではと心配しました。帰りは大型台風が東北太平洋側に接近、それを避けるために急きょコースを変更して日本海を横断して南下、竹島の横を進み対馬海峡から五島列島、屋久島を経て四国沖、紀伊半島から伊豆半島を眺め横浜に戻ってきました。日本列島を一周したクルーズを楽しみました。


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