2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「フォルダー的な帰属とタグ的な帰属」(essaさん)

技術論的な(?)比喩は、議論の伝達力を高めるためにも非常に参考になります。

貴戸理恵×内藤朝雄 連続トーク

「10月あたりから」とのこと。 ぜひ聞きたいですが、場所は東京ですよね・・・。 【参照1】、【参照2】 【追記】 対談企画は中止になったとのことです。 以前、おふたりのトークセッションを企画する、と当ブログで書きました。しかしながら、諸般の事情に…

メッセ・インタビュー

ある方々が現在準備中の引きこもり関連サイトのコンテンツとして、Windows Messenger でのインタビューを受ける。「当事者(経験者)」として活動を始めた社会的・精神的いきさつ、それを「卒業する」ということ、今後のこと、「《属性当事者》と《課題当事…

「課題の析出」と、「自分のニーズ」

「発言できる人である」という時点で、私の個人としての属性は、「ひきこもり当事者」の平均像から著しく逸脱している。その意味において、私はやはり、「代表例」のように振る舞うべきではない。活動にしたがって徐々に人間関係ができ、社会的能力を身につ…

「ニーズ」の所在と、説得力

当事者学として、「女性学」が根付き、「ひきこもり学」が根付かない理由は何だろう。女性であれば「当事者」として発言し、活動することに意義が認められるのに、「ひきこもり」ではそれが認められないのは、なぜだろう。――思うに、その当事者性が抱える「…

活動を、「批判」ではなく、「否定」されること

社会的弱者の支援者は、「より弱い当事者」に寄り添おうとする。結果、少しでも発言を試みられる状態になった当事者に対しては、「あいつが発言するから、より弱い当事者が抑圧される」という抗議が発生する(その抗議は、実際に「より弱い」当事者本人やご…

なげき

続けてゆく理由を必死に探している。 その時点で何か壊れている。 「気付かれていない生存動機」について

情報:「ジャン・ウリ氏来日講演会・鼎談」

どちらかには行くつもり。 8月1日(月) 講演会 「制度論的精神医学とはなにか? −−思想と実践」 講演者:ジャン・ウリ 会場:京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟地下講義室 時間:午後4時より 8月2日(火) 鼎談 「ラボルドの経験 −−制度…

間接

みずから富を獲得する力のないものが既存の社会のままに生き延びようとすればパイ取り競争にしかならない 生き延びること自体を目的にするのではなく、みずからの身に帯びたもんだいから課題を析出し、それに取り組むこと 仕事とは、ひとを楽にすること

ニーバー 「The Serenity Prayer」

神よ 変えることのできるものについて それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。 変えることのできないものについては、 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。 そして、 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、 識別する知恵…

芥川龍之介『侏儒の言葉』 「可能」

我々はしたいことの出来るものではない。ただ出来ることをするものである。これは我々個人ばかりではない。我々の社会も同じことである。恐らくは神も希望通りにこの世界を造ることは出来なかったであろう。 ナンデ世界ハ コノヨウニ デキテイルノカ 別ザマ…

他者の評価を鵜呑みにしないこと

他者の自分への評価に批判的であり得ること 「自信を持つ」と「妄想的」のちがいについて

《課題》が《存在》を包み込んでしまったような状態――ひきこもり

むきだしの体感とか、意味を剥奪された存在享受がいい しかし、それが右寄りに傾く件について 剥き出しの世界をそのままに享受するのがどうしてこれほど苦手なのか 「ありのままを受け入れる」ことと、「現状を変える」ことの両立 すべてを個人レベルに還元…

典型的状態いくつか

講演会などで必ず出る質問: 「ひきこもり」と認めたくない空疎なプライド 「あいつらと一緒にするな」 相応の対策を講じられない 「今度こそやれる」 過剰に肥大した課題イメージに興奮し、つぶれてる 閉じこもり状態が変化せず、神経症的煮詰まりだけが悪…

「恋愛で泣いたときのこと」

これ↓読んで、「自分の人生には、恋愛はなかったんだな」と思った。 20 名前:名無しさんの初恋 投稿日:05/02/14 01:11:40 P7ptXYwb 俺は付き合って2年になる子と最近別れました。 俺って人のことをすきって思ったことなくて、その子の時も 告白されて彼女…

「安全」か「性愛」か

対人関係において、《安全》が最も重要な要因であるように思うことがある。 「100%の安全」は、宗教じみていて間違っているのだけれど。 お互いに「人間として」好意を抱いている間は、受容のグレードは低いけれども、危害を与えるグレードも低い。恋愛モー…

「希望学」*1

「何度脱落しても再チャレンジできる社会を」との関連。【参照】 自殺学と希望学を同時に。

広島

原爆ドームがあんなに小さいものだとは思わなかった・・・ 熱線に焼かれ、身体を苦しんだ人たちの場所 身体を嫌悪する自分の場所

気になってること

「プライベート」と「パブリック」の間にもう一項、「インディビジュアル(個人)」が入る 【id:hizzzさんのエントリー】 無記名で救いがない 【古谷実『ヒミズ』『シガテラ』】 「生まれてこなければよかった」 【だから自分では子供を作らない】 自分の生…

当事者

自分は「問題を解く側」なのか、自分自身が「問題そのもの」なのか

「問題」と自己言及

いまの自分をいまのままの自分が現在形で扱うことと、過去のことをあつかうこと いまのことを扱っているがそれを扱っている自分自身のことは扱わなくて良いこと

「僕は傷ついてる」って言いすぎると、

的確な批判すらしてもらえなくなるよ。 (もちろん自戒)

自立非孤立 (自立ハ孤立ニアラズ)

A problem shared is a problem halved. 問題が共有されるとしんどさも半分になる (イギリスの諺)*1 *1:『リストラとワークシェアリング (岩波新書)』より

それにしても・・・・

どうしてこう、「足を引っ張られる」ばかりなんだ。 いや、でも、ピンポイントのコラボレーションは、確実に生じている。 (そのような出会いを、いくつも体験している。) できることをこなしつつ、そちらに賭けよう。

義務付けられた「滅私奉公」

ある人物*1から、大意次のように言われた。 「『五体不満足 (講談社青い鳥文庫)』の乙武洋匡は最低だ。本を書いて何千万円も儲け、社会的に注目されて、それを自分のためだけに使っている。身体障害者や業界のために還元しないで、自分だけテレビに出て、障…

「外部」と「階級」

経済条件のみならず、知性においても「自分は外部に放逐されている」と思っている人間は、卑屈な嫌味を言うことで相手に影響力を行使しようとする(だが、無視されればそれまで)。 一般向けイベントで「ひきこもり」について話すと、同様の発言に直面するこ…

こちらより。

強調は引用者。 # toku 『俺達のように運転手をやっているようなバカには、ココのコメントで議論されている事がいったいなんなのか?全くわかりません。その点、内田樹氏のblogは言いたい事が素直に感じます。内容についての詳細の話も宜しいですが、批判す…

気がかり

「無際限な自由」を信奉し、追求・標榜する人々の暴力性が気になり始めている。 いわば、「勝利万歳!」ならぬ、「自由万歳!」というような。 自分に敵対する者はすべてイコール「自由の敵」にしてしまえる、というのでは・・・。

切り口

阪神大震災時、私は震源地の直近で被災したが、家族に犠牲者はなく、家は修繕してそのまま住み続けた。他地域の方から見れば私は「被災者」の一人だが、阪神間の人間同士では、私の当事者性は非常に低い。 → 「自分の肺で呼吸ができる」ような異常な《自由》…

「かかと」

ある論争について三脇氏から伺った。(私の理解した範囲での言及なので、以下の要約責任はあくまで私にある。) ある臨床例において、「かかと」への注意集中が起きることについて。個人レベルだけで考えれば、それを「性愛的」に解釈することになる(ラカン…