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D7固定残業代。それは給料削減の涙ぐましい経営努力


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2021-12-8(水)

ニートな私が言うのもなんですが、ちょっと危ない求人の見分け方です。

私、ニートってベテランの就職活動家だと思うのです。

“固定残業代” という給与体系について説明します。

まず、求人票に下のような条件があるとしましょう。

A社
月額 160,000円
基本給 160,000円
固定残業代 なし

次の会社です。

B社
月額 160,000円
基本給 143,000円
固定残業代 17,000円
(固定残業代12時間分を含む。12時間を超える時間外労働は追加で支給する。)

ほかの条件が同じなら、どちらの会社を選びますか。

……オススメは、上の会社です。

ぱっと見て、どちらも月給は16万円です。

ですが、残業代とか賞与は大きく変わってきます。

例えば、15時間の残業があったとしましょう。

そもそも残業の発生はおかしいですが、仮のお話ですからね。

どちらも、月に20日の8時間勤務で、時間外は5割増だとします。

A社 B社
基本給 160,000円 143,000円
時給換算(÷8÷20) 1,000円 893.75円
割増賃金(×1.5) 1,500円 1,340.625円
支給額 182,500円 164,022円

同じ残業15時間なのに、支給額に天地の差ができました。

A社は15時間分がまるまる出たのに対し、B社は3時間分だけです。
12時間分は固定残業代に含まれていますので。

しかも、B社は基本給が安い分、割増賃金の額も安いです。

B社の時給換算は、小学生のお小遣いみたいな金額ですが、これでも最低賃金 (889円) を超えているので文句は言えません。

これが固定残業代のカラクリです。

ズバリ、固定残業代というのは、基本給を下げて、残業代や賞与を減らす手段なのです。

ずる賢いですよね。
こんなことに貴重な経営資源をさくなら、少しでも売上げを増やすほうに回せばいいのに。

この記事を読んで悪用しようと思った経営者様。やめといたほうがいいですよ。

賃金を下げたら、応募してくる人間の質も比例して下がりますからね。

賃金を払いたくない会社には、働きたくない人しか来ないんです。

閲覧ありがとうございました。

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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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