派遣と組夫と期間工と
- 2023/10/11
- 20:44
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先日、派遣会社から、契約の更新に関する選択肢を提示されました。
- 各種手当と家賃補助が廃止され、手取りが10万円になり、他の事務所に飛ばされた上で、今の派遣先 (会社) に残留
- 契約終了 (派遣切り)
まあ、派遣ですからね。文句はありません。(ちなみに、私に遅刻とかサボりとかの非はないです。人件費を減らしたいという派遣先の要望だそうです)
“文句を言うなら正社員になれるよう努力したら?” とか言われそうですし。
この愚痴はまた今度にして、昔の派遣労働者のお話です。
私たちの親が子どもだった時代。
私の父の小学校には、よく転校生が来たそうです。
組夫 (くみふ) と呼ばれた人たちの子どもです。
当時の貧しい家庭の子どもは、身なりも貧しく、ひと目で “貧乏の子” だとわかったそうです。
かれらの家は、山奥に建てられた木造の長屋で、各戸に水道もなかったとか。今で言うレオパレ○でしょうか。
かれらの父である組夫は、炭鉱で稼ぐためにどこからか連れてこられた人たちで、その仕事が終われば、またほかの炭鉱へ転々としていたと言います。
しかし、仕事が終わるまで残る組夫は一部で、ほとんどは夜逃げ同然に引っ越したそうです。
もちろん、子どもも学校に来なくなります。
……これ、期間工だ。
ここからは、私のきょうだいの話です。
私のきょうだいは、登録型派遣の期間工として自動車工場で働いています。
期間工の募集は、入社祝い金と更新祝い金をチラつかせて始まります。
“入社祝い金10万円!”
“さらに、6ヶ月更新時60万円支給!”
で、一度の募集で入社する人は120人とかです。
まずは、入社祝い金をもらって辞めていく人たちがいます。ここで半分以下になるとか。
で、毎月かなりのペースで辞めていき、更新の祝い金 (半年) まで残る人は、2人とからしいです。(私のきょうだいはそこまで残って、鬱になりました)
もし、期間工の人たちに子どもがいれば、かつての組夫の子どものように、夜逃げ同然に転校するわけです。
現在の非正規社員が子どもを持てないのがせめてもの救いです。かわいそうですからね。
組夫は、期間工と名前を変えて、炭鉱から自動車工場に場所を変えて受け継がれています。
かつての組夫と比べたら、私の状況なんてわがままですよね。
閲覧ありがとうございました。
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