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派遣と組夫と期間工と


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先日、派遣会社から、契約の更新に関する選択肢を提示されました。

  • 各種手当と家賃補助が廃止され、手取りが10万円になり、他の事務所に飛ばされた上で、今の派遣先 (会社) に残留
  • 契約終了 (派遣切り)

まあ、派遣ですからね。文句はありません。(ちなみに、私に遅刻とかサボりとかの非はないです。人件費を減らしたいという派遣先の要望だそうです)

“文句を言うなら正社員になれるよう努力したら?” とか言われそうですし。

この愚痴はまた今度にして、昔の派遣労働者のお話です。

私たちの親が子どもだった時代。

私の父の小学校には、よく転校生が来たそうです。

組夫 (くみふ) と呼ばれた人たちの子どもです。

当時の貧しい家庭の子どもは、身なりも貧しく、ひと目で “貧乏の子” だとわかったそうです。

かれらの家は、山奥に建てられた木造の長屋で、各戸に水道もなかったとか。今で言うレオパレ○でしょうか。

かれらの父である組夫は、炭鉱で稼ぐためにどこからか連れてこられた人たちで、その仕事が終われば、またほかの炭鉱へ転々としていたと言います。

しかし、仕事が終わるまで残る組夫は一部で、ほとんどは夜逃げ同然に引っ越したそうです。

もちろん、子どもも学校に来なくなります。

……これ、期間工だ。

ここからは、私のきょうだいの話です。

私のきょうだいは、登録型派遣の期間工として自動車工場で働いています。

期間工の募集は、入社祝い金と更新祝い金をチラつかせて始まります。

“入社祝い金10万円!”
“さらに、6ヶ月更新時60万円支給!”

で、一度の募集で入社する人は120人とかです。

まずは、入社祝い金をもらって辞めていく人たちがいます。ここで半分以下になるとか。

で、毎月かなりのペースで辞めていき、更新の祝い金 (半年) まで残る人は、2人とからしいです。(私のきょうだいはそこまで残って、鬱になりました)

もし、期間工の人たちに子どもがいれば、かつての組夫の子どものように、夜逃げ同然に転校するわけです。

現在の非正規社員が子どもを持てないのがせめてもの救いです。かわいそうですからね。

組夫は、期間工と名前を変えて、炭鉱から自動車工場に場所を変えて受け継がれています。

かつての組夫と比べたら、私の状況なんてわがままですよね。

閲覧ありがとうございました。

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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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