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好生館史編集始まる。
鳥井裕美子『前野良沢』が出ました!
大阪の医学史学会総会では、刺激的な発表もいくつかあった。またあいまに出店された書籍めぐりをするのが楽しみ。今回も、ついつい、多くの本を買ってしまった。そのなかの一つに鳥井裕美子『前野良沢』(思文閣出版、2015年4月25日刊、2500円)がある。前野良沢については、岩崎克巳『前野蘭化』が定評ある書であったが、やや専門的だったのと古くなって、入手しずらくなっているので、鳥井さんが以前編纂した『前野良沢資料集第一~三』所載の資料をもとに、新事実を入れて、わかりやすく描いたもの。たとえば、前野良沢といえば『解体新書』の翻訳の指導をした人物であるが、『解体新書』といえば、前野良沢の名前はなく、杉田玄白刊行となっている。その理由は、従来、いろいろ取りざたされてきたが、鳥井さんは、じつはあまりにも誤訳の多いままに刊行されようとする『解体新書』に、学究肌のオランダ語学者としての良沢の自負が、ともに名前を掲載されることを拒んだのが事実であろうとする。また、『解体新書』の典拠は『ターフェル・アナトミア』のみではなく、桂川甫周蔵『ブランカール解体書』(ブランカール解剖書)などからも加えていることなどを、耳の図などで紹介するなど、わかりやすい。関心のある方におすすめの本である。
4月27日の記事
伊東玄朴探訪記事
玄朴顕彰会が子どもたちを東京の伊東玄朴の墓など探訪に招待とのこと。子どもたちが郷土の偉人のことを知り、誇りにもてることは大事。
116回日本医史学会大会
このブログへ初投稿です。
4月24日から27日にかけて、116回日本医史学会大会が、大阪道修町の日本綿業倶楽部で開かれています。私も参加しています。26日は相良隆弘さんが、相良元貞調査でドイツを訪問した記録を紹介する予定です。25日の発表で佐賀の医学史に関する内容に、諫早領の野口良陽が、幕末期に種痘医として西洋医学を学ばされているとまどいの詩が紹介されました。野口良陽についてはまだよくわかっていないので、これから調べたいと思います。
4月24日から27日にかけて、116回日本医史学会大会が、大阪道修町の日本綿業倶楽部で開かれています。私も参加しています。26日は相良隆弘さんが、相良元貞調査でドイツを訪問した記録を紹介する予定です。25日の発表で佐賀の医学史に関する内容に、諫早領の野口良陽が、幕末期に種痘医として西洋医学を学ばされているとまどいの詩が紹介されました。野口良陽についてはまだよくわかっていないので、これから調べたいと思います。