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2014.11.04
ネットで引ける世界の百科事典(up-dateしました)
[日本]
◎コトバンク https://kotobank.jp
朝日新聞、朝日新聞出版、講談社、小学館などの辞書から、用語を一度に検索できるサービス。
百科事典では『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』『百科事典マイペディア』『世界大百科事典』『日本大百科全書』、他に人名辞典(デジタル版 日本人名大辞典+Plus|講談社、朝日日本歴史人物事典|(株)朝日新聞出版など)や現代用語(知恵蔵|(株)朝日新聞出版)などを横断検索できる。
●《和漢三才図会》(1715)
医師であった寺島良安が、明の王圻の『三才図会』の形式により全体を96類に分類した図説。伝説を信ぜず、合理的、実証的で、異説も注記しており、現代にも通用する。
(引ける訳ではないが、「九州大学デジタルライブラリー」で見ることはできる。http://record.museum.kyushu-u.ac.jp/wakan/)
●《古事類苑》(1896‐1914)
中国や日本の先行の類書の体裁にならった日本の百科全書。日本の歴史上,1867年(慶応3)までの制度・文物および社会全般の事項について,古今の書籍・文書などから関係する史料を原文のまま引用し編まれたもの。事項は天部,歳時部,地部,神祇部,帝王部以下,動物部,植物部,金石部まで30部に分けられ、一つ一つの事項には編者の説明はないが,各部の初めに総説,各編の初めには解題が,編者によって付けられている。
古事類苑全文データベース http://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/
国文学研究資料館・古事類苑データベース http://www.nijl.ac.jp/contents/d_library/
国際日本文化研究センター・古事類苑ページ検索システム http://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/
●《世界大百科事典(平凡社)》
日本初の電子百科事典《世界大百科事典 CD‐ROM 版》(1992)のオンライン版。で,総項目数9万,索引語42万語,モノクロ図版4200点,表1000点を多様な検索方式で自在に引き出せるようにしたことは画期的だった。
ネットで百科@Home http://www.mypaedia.jp/netencyhome/で提供していたが、2013年6月30日サービス終了。
現在は、コトバンク https://kotobank.jpで検索できる(→辞書紹介)。全文ではないが各項目の前から200文字程度が表示される。
●《日本大百科全書(小学館)》
日本初の参考図書の付記と全カラー印刷で出版された『大日本百科事典』19巻(1967~72)を引き継ぐ。25巻(1985~89)。
Yahoo!百科事典 http://100.yahoo.co.jpで検索できたが、2013年12月03日サービス終了。
現在は、コトバンク https://kotobank.jpで検索できる。こちらは事典項目の全文と図を見ることができる。
●《ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(ブリタニカ・ジャパン株式会社)》
ブリタニカ百科事典で大項目事典〈マクロペディア〉と対をなす小項目事典〈マイクロペディア〉であり、数百字程度に簡潔に説明された15万項目を提供する。
コトバンク https://kotobank.jpで検索できる。全文ではないが各項目の一部が表示される。
●《百科事典マイペディア(平凡社)》
平凡社が編集した6万項目を搭載する一冊もの百科事典。電子化されたものが、CD-ROM化や電子辞書化、PDA用メモリーカード化など様々な媒体で提供されている。
コトバンク https://kotobank.jpで検索できる。事典項目の全文を見ることができる。
[アメリカ]
◎encyclopedia.com http://www.encyclopedia.com
100以上の百科事典、専門事典、辞書を横断検索できる(英語)。
●《アメリカーナ百科事典 The Encyclopedia Americana》―《ブリタニカ》と並ぶアメリカの代表的百科事典。初版(1829‐33)は《ブロックハウス》第7版をベースにしたものであったが,20世紀に入って抜本的に改訂され,1918‐20年に30巻となり,36年以降毎年度版を刊行。合衆国とアメリカ諸国に詳しい。
1851 edition of Encyclopaedia Americana http://www.agepedia.org/
●《コロンビア百科事典 The Columbia Encyclopedia》―アメリカの1巻本百科事典の代表。コロンビア大学のスタッフが中心になって執筆。初版1935年。
The Columbia Encyclopedia (Sixth Edition) http://www.encyclopedia.com/
[イギリス]
●《百科事典 Cyclopaedia》2巻(1728)
現代的百科事典の嚆矢。イギリス人チェンバーズが1728年ロンドンで出版。アルファベット順を採用し、版を重ねた。他国語にも訳され、ディドロらの『百科全書』等、その後の百科事典に影響を与えた。
Cyclopaedia, or, An universal dictionary of arts and sciences http://digicoll.library.wisc.edu/HistSciTech/subcollections/CyclopaediaAbout.html
●《ブリタニカ百科事典 Encyclopaedia Britannica》
初版は全3巻、1768年から71年にかけて刊行。従来の百科事典の方針を〈科学を個々の術語に分解し,アルファベット順に並べて説明しようとする愚行〉として、大項目主義を導入した。
第9版(25巻,1875‐89)と第11版(29巻,1910‐11)は、各国の学者・作家に執筆を依頼し、Scholar's Edition(学者版)と言われ、その水準の高さで世界的に有名になった。
・1911 Encyclopedia Britannica - Free Online
・Online 1911 Encyclopedia Britannica
・Free, public-domain sources for 1911 Encyclopædia Britannica text
●《チェンバーズ百科事典 Chambers's encyclopædia: a dictionary of universal knowledge》
初版1868年。Cyclopaedia, or, An universal dictionary of arts and sciencesのチェンバーズとは無関係。《ブリタニカ》がアメリカに買収(1920)されて以後,イギリスを代表する百科事典となっている。
初版がGoogle Bookで全文表示できる。
[フランス]
◎ Encyclopædia Universalis http://www.universalis.fr
フランス語の百科事典を横断検索できる。
●《百科全書 Encyclopédie, ou Dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiers》
ディドロとダランベールを編集責任者とし,264人の執筆者の協力によって成立したフランス18世紀の大百科事典。正式表題『一群の文筆家によって執筆された百科全書,あるいは科学・技芸・手工業の解説辞典(Encyclopédie, ou Dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiers, par une société de gens de lettres)』。アルファベット順によりつつも、ベーコンの学問分類をもとに知識全体を体系的に記述しようとする。ボルテール、モンテスキュー、ビュフォン、ケネー、ルソー、コンディヤックといった時の進歩的知識人の寄稿を得たこの事典は、思想史上も重要な位置を占める。
http://diderot.alembert.free.fr/
●《19世紀ラルース大百科辞典 Grand dictionnaire universel du XIXe siècle》15巻(1866‐76。
教師であったラルースは,みずからの経験を生かして,あらゆる疑問に答えるような読みやすい辞典として企画。言葉の歴史的用法よりも、19世紀後半における用法と事物の説明に力を置き、それまでの辞典が扱わなかった技術用語なども大幅に取り上げ、加えて文学的アリュージョンや百科事典的記述、さらに印象的な挿話を載せたことから人気を博し、現在においても19世紀のフランス語とフランス文化についての貴重な情報源となっている。
http://gallica.bnf.fr/Search?q=Grand+Dictionnaire+universel+du+XIXe+si%C3%A8cle&p=1&lang=en&ArianeWireRechercheHaut=palette
●《ユニベルサリス百科事典 Encyclopaedia Universalis》
ディドロらの《百科全書》の精神を現代に生かそうと企図されたもの。大項目主義をとり,初版1968年20巻(シソーラス(索引事典)3巻とオルガヌム(体系的展望1巻を含む)から改訂を重ね、2008年に全30巻(本巻24巻+索引5巻+「フォーラム」1巻)となった。下記のURLはオンライン版。ただし、無料で利用できるのは検索結果の抜粋が表示されるところまでで、本文全体を読むには登録が必要。
http://www.universalis.fr/
[ドイツ]
◎ ENZYKLO.DE - Online Deutschsprachiges Wörterbuch http://www.enzyklo.de
ドイツ語の百科事典・辞典を横断検索できる。
●《ツェードラー学術・芸術世界大百科事典 GROSSES VOLLSTÄNDIGES UNIVERSALLEXIKON
ALLER WISSENSCHAFTEN UND KÜNSTE》68巻(1732-1754)
書籍商ツェードラーの名を不朽のものとした、全68巻68000ページにわたって75万項目を誇る18世紀最大の百科事典(ディドロらの『百科全書』(1751~72)が全28巻18000ページ7万項目だったことと比較せよ)。買うと全巻定価で\3,658,950するのだが、バイエルン国立図書館がDFGの資金で1999~2000年にデジタル化し、2004年から同館とヴォルフェンビュッテル・アウグスト公図書館の共同で索引化まで行われ、ウェブで公開されている。
http://www.zedler-lexikon.de
●《ブロックハウス百科事典》6巻(1796‐1808)
1796年,ライプチヒの学者レーベルGotthelf Renatus Löbel(1767‐99)は,教養人が「有益な会話に加わり,価値ある書物を利用する」のに役だつ《会話辞典Conversations lexikon》,別名《婦人百科事典》を,友人 C. W. フランケ(?‐1831)と共に編集し刊行を始めたが、完結前に没した。アムステルダムで出版業を営んでいたブロックハウス Friedrich Arnold Brockhaus(1772‐1823)は1808年,この辞典の権利を買い取って6巻で完結させ,これに補遺2巻を加えて増刷した(1809‐11)。学者たちが大項目で長い論文を執筆していた19世紀にあって,利用しやすいようにアルファベット順に小項目をたてて、人名・地名が多く収録し好評であった。この小項目主義は、『ウィンクラー‐プリンス百科事典』Grote Winkler Prins(1870)、イギリスの『チェンバーズ百科事典』など多くの百科事典に採用されることとなる。またこの辞典自体を翻訳・改作した事典も多く出版された。
http://de.wikisource.org/wiki/Brockhaus_Enzyklop%C3%A4die
●《マイヤー会話大辞典 Meyers Großes Taschenlexikon》46巻(1840‐52)
ゴータで出版業を営んでいたマイヤー Joseph Meyer(1796‐1856)は1826年ビブリオグラフィッシェス・インスティトゥート Bibliographisches Institut を設立,2年後ヒルトブルクハウゼンに移り,40年から52年にかけて《会話大辞典 Das grosse Konversations‐Lexikon》(全46巻)を刊行,続いて6巻の補遺を出した(1853‐55)。これによって百科事典出版の基礎が固まった。第3版(15巻,1874‐78)は《マイヤー会話辞典 Meyers Konversations‐Lexikon》と題を改め,以後の版はすべて書名に〈マイヤー〉を冠するようになった。
Meyers Lexikon online ("Meyers Großes Taschenlexikon in 24 Bänden".) http://www.iicm.tugraz.at/meyers
[ロシア・旧ソ連]
●《ブロックハウス・エフロン百科事典Entsiklopedicheskii Slovar’》(1890‐1907)82巻。
エフロンI. A. Ephronがブロックハウスと共同して出版。出版者名を冠してこう呼ばれる。革命前のロシアを知るうえで重要な事典である。
http://www.vehi.net/brokgauz/index.html
●《ソビエト大百科事典 Большая Советская Энциклопедия(Bol'shaya Sovetskaya Entsiklopediya)》(1926‐47)
ソビエト政府は革命の成功後、国内はもとより国際的にも、ソ連の政治、経済、文化などを「正しく理解させるために」百科事典の出版を決定。コム・アカデミー自然科学部長オットー・ユリエビチ・シュミットが編集長となり、1926年から発行。
http://slovari.yandex.ru/~%D0%BA%D0%BD%D0%B8%D0%B3%D0%B8/%D0%91%D0%A1%D0%AD/
[イタリア]
◎ Treccani, il portale del sapere http://www.treccani.it
イタリア語の百科事典・辞典を横断検索できる。
●《イタリアーナ百科事典 Enciclopedia Italiana di scienze, lettere ed arti》(1929-39)
ムッソリーニの時代、ファシズムを強調するために文部大臣の主唱で編集された百科事典。1929年から39年までに36巻で完結。その後の世界的な変動は補遺によって補っている。補遺版は1938~62年までに7巻ある。国内外の大家に執筆させ、自由に評論させたので、文化史上で評価は高い。ミケランジェロやダ・ビンチなどの項目解説はそのまま単行本としても出版されたほど。都市の歴史も数十ページを費やしたものが多い。第二次世界大戦後も、イタリアにはこれに勝る文化的百科事典は出ていない。
http://www.treccani.it/portale/opencms/Portale/homePage.html
[スペイン]
●《ヨーロッパ・アメリカ絵入り世界百科事典 Enciclopedia universal ilustradaeuropeo‐americana》(1905‐33)、70巻。
スペインの代表的な百科事典。版元名を冠して《エスパーサ Espasa 百科事典》と略称。イベリア半島,ラテン・アメリカの項目が充実し,またスペインには特別の1巻を充てる。世界で最も巻数の多い百科。
http://www.filosofia.org/enc/eui/index.htm
[デンマーク]
●《サルモンセン百科事典 Salmonsens Konversationsleksikon》―第2版1915‐30年,26巻。デンマークを代表する百科事典で,刊行は古いが水準は高い。初版は1893‐1911年刊行。
http://runeberg.org/salmonsen/2/
[スウェーデン]
●《スウェーデン百科事典 SvenskUppslagsbok》―スウェーデンの代表的な百科事典の第2版1947‐55年,32巻をネットで。初版は1929‐37年。北欧諸国について詳しい。
http://svenskuppslagsbok.se/
[チェコスロバキア]
●《オットー百科事典 Ottův slovník nučný. Illustrovaná encyklopædie obecných vědomostí》―1888‐1909年,27巻。
http://www.archive.org/search.php?query=ottuv
(追加)
[ラテン語]
●大プリニウス《博物誌 Naturalis historia》全37巻 (紀元77)
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Pliny_the_Elder/home.html
●イシドルス《語源録または事物の起源 Etymologiae sive origines》全20巻 (7世紀)
http://www.hs-augsburg.de/~harsch/Chronologia/Lspost07/Isidorus/isi_et00.html
●ラバヌス・マウルス《事物の本性 De rerum naturis》全22巻 (9世紀)
http://www.mun.ca/rabanus/text.html
◎コトバンク https://kotobank.jp
朝日新聞、朝日新聞出版、講談社、小学館などの辞書から、用語を一度に検索できるサービス。
百科事典では『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』『百科事典マイペディア』『世界大百科事典』『日本大百科全書』、他に人名辞典(デジタル版 日本人名大辞典+Plus|講談社、朝日日本歴史人物事典|(株)朝日新聞出版など)や現代用語(知恵蔵|(株)朝日新聞出版)などを横断検索できる。
●《和漢三才図会》(1715)
医師であった寺島良安が、明の王圻の『三才図会』の形式により全体を96類に分類した図説。伝説を信ぜず、合理的、実証的で、異説も注記しており、現代にも通用する。
(引ける訳ではないが、「九州大学デジタルライブラリー」で見ることはできる。http://record.museum.kyushu-u.ac.jp/wakan/)
●《古事類苑》(1896‐1914)
中国や日本の先行の類書の体裁にならった日本の百科全書。日本の歴史上,1867年(慶応3)までの制度・文物および社会全般の事項について,古今の書籍・文書などから関係する史料を原文のまま引用し編まれたもの。事項は天部,歳時部,地部,神祇部,帝王部以下,動物部,植物部,金石部まで30部に分けられ、一つ一つの事項には編者の説明はないが,各部の初めに総説,各編の初めには解題が,編者によって付けられている。
古事類苑全文データベース http://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/
国文学研究資料館・古事類苑データベース http://www.nijl.ac.jp/contents/d_library/
国際日本文化研究センター・古事類苑ページ検索システム http://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/
●《世界大百科事典(平凡社)》
日本初の電子百科事典《世界大百科事典 CD‐ROM 版》(1992)のオンライン版。で,総項目数9万,索引語42万語,モノクロ図版4200点,表1000点を多様な検索方式で自在に引き出せるようにしたことは画期的だった。
ネットで百科@Home http://www.mypaedia.jp/netencyhome/で提供していたが、2013年6月30日サービス終了。
現在は、コトバンク https://kotobank.jpで検索できる(→辞書紹介)。全文ではないが各項目の前から200文字程度が表示される。
●《日本大百科全書(小学館)》
日本初の参考図書の付記と全カラー印刷で出版された『大日本百科事典』19巻(1967~72)を引き継ぐ。25巻(1985~89)。
Yahoo!百科事典 http://100.yahoo.co.jpで検索できたが、2013年12月03日サービス終了。
現在は、コトバンク https://kotobank.jpで検索できる。こちらは事典項目の全文と図を見ることができる。
●《ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(ブリタニカ・ジャパン株式会社)》
ブリタニカ百科事典で大項目事典〈マクロペディア〉と対をなす小項目事典〈マイクロペディア〉であり、数百字程度に簡潔に説明された15万項目を提供する。
コトバンク https://kotobank.jpで検索できる。全文ではないが各項目の一部が表示される。
●《百科事典マイペディア(平凡社)》
平凡社が編集した6万項目を搭載する一冊もの百科事典。電子化されたものが、CD-ROM化や電子辞書化、PDA用メモリーカード化など様々な媒体で提供されている。
コトバンク https://kotobank.jpで検索できる。事典項目の全文を見ることができる。
[アメリカ]
◎encyclopedia.com http://www.encyclopedia.com
100以上の百科事典、専門事典、辞書を横断検索できる(英語)。
●《アメリカーナ百科事典 The Encyclopedia Americana》―《ブリタニカ》と並ぶアメリカの代表的百科事典。初版(1829‐33)は《ブロックハウス》第7版をベースにしたものであったが,20世紀に入って抜本的に改訂され,1918‐20年に30巻となり,36年以降毎年度版を刊行。合衆国とアメリカ諸国に詳しい。
1851 edition of Encyclopaedia Americana http://www.agepedia.org/
●《コロンビア百科事典 The Columbia Encyclopedia》―アメリカの1巻本百科事典の代表。コロンビア大学のスタッフが中心になって執筆。初版1935年。
The Columbia Encyclopedia (Sixth Edition) http://www.encyclopedia.com/
[イギリス]
●《百科事典 Cyclopaedia》2巻(1728)
現代的百科事典の嚆矢。イギリス人チェンバーズが1728年ロンドンで出版。アルファベット順を採用し、版を重ねた。他国語にも訳され、ディドロらの『百科全書』等、その後の百科事典に影響を与えた。
Cyclopaedia, or, An universal dictionary of arts and sciences http://digicoll.library.wisc.edu/HistSciTech/subcollections/CyclopaediaAbout.html
●《ブリタニカ百科事典 Encyclopaedia Britannica》
初版は全3巻、1768年から71年にかけて刊行。従来の百科事典の方針を〈科学を個々の術語に分解し,アルファベット順に並べて説明しようとする愚行〉として、大項目主義を導入した。
第9版(25巻,1875‐89)と第11版(29巻,1910‐11)は、各国の学者・作家に執筆を依頼し、Scholar's Edition(学者版)と言われ、その水準の高さで世界的に有名になった。
・1911 Encyclopedia Britannica - Free Online
・Online 1911 Encyclopedia Britannica
・Free, public-domain sources for 1911 Encyclopædia Britannica text
●《チェンバーズ百科事典 Chambers's encyclopædia: a dictionary of universal knowledge》
初版1868年。Cyclopaedia, or, An universal dictionary of arts and sciencesのチェンバーズとは無関係。《ブリタニカ》がアメリカに買収(1920)されて以後,イギリスを代表する百科事典となっている。
初版がGoogle Bookで全文表示できる。
[フランス]
◎ Encyclopædia Universalis http://www.universalis.fr
フランス語の百科事典を横断検索できる。
●《百科全書 Encyclopédie, ou Dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiers》
ディドロとダランベールを編集責任者とし,264人の執筆者の協力によって成立したフランス18世紀の大百科事典。正式表題『一群の文筆家によって執筆された百科全書,あるいは科学・技芸・手工業の解説辞典(Encyclopédie, ou Dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiers, par une société de gens de lettres)』。アルファベット順によりつつも、ベーコンの学問分類をもとに知識全体を体系的に記述しようとする。ボルテール、モンテスキュー、ビュフォン、ケネー、ルソー、コンディヤックといった時の進歩的知識人の寄稿を得たこの事典は、思想史上も重要な位置を占める。
http://diderot.alembert.free.fr/
●《19世紀ラルース大百科辞典 Grand dictionnaire universel du XIXe siècle》15巻(1866‐76。
教師であったラルースは,みずからの経験を生かして,あらゆる疑問に答えるような読みやすい辞典として企画。言葉の歴史的用法よりも、19世紀後半における用法と事物の説明に力を置き、それまでの辞典が扱わなかった技術用語なども大幅に取り上げ、加えて文学的アリュージョンや百科事典的記述、さらに印象的な挿話を載せたことから人気を博し、現在においても19世紀のフランス語とフランス文化についての貴重な情報源となっている。
http://gallica.bnf.fr/Search?q=Grand+Dictionnaire+universel+du+XIXe+si%C3%A8cle&p=1&lang=en&ArianeWireRechercheHaut=palette
●《ユニベルサリス百科事典 Encyclopaedia Universalis》
ディドロらの《百科全書》の精神を現代に生かそうと企図されたもの。大項目主義をとり,初版1968年20巻(シソーラス(索引事典)3巻とオルガヌム(体系的展望1巻を含む)から改訂を重ね、2008年に全30巻(本巻24巻+索引5巻+「フォーラム」1巻)となった。下記のURLはオンライン版。ただし、無料で利用できるのは検索結果の抜粋が表示されるところまでで、本文全体を読むには登録が必要。
http://www.universalis.fr/
[ドイツ]
◎ ENZYKLO.DE - Online Deutschsprachiges Wörterbuch http://www.enzyklo.de
ドイツ語の百科事典・辞典を横断検索できる。
●《ツェードラー学術・芸術世界大百科事典 GROSSES VOLLSTÄNDIGES UNIVERSALLEXIKON
ALLER WISSENSCHAFTEN UND KÜNSTE》68巻(1732-1754)
書籍商ツェードラーの名を不朽のものとした、全68巻68000ページにわたって75万項目を誇る18世紀最大の百科事典(ディドロらの『百科全書』(1751~72)が全28巻18000ページ7万項目だったことと比較せよ)。買うと全巻定価で\3,658,950するのだが、バイエルン国立図書館がDFGの資金で1999~2000年にデジタル化し、2004年から同館とヴォルフェンビュッテル・アウグスト公図書館の共同で索引化まで行われ、ウェブで公開されている。
http://www.zedler-lexikon.de
●《ブロックハウス百科事典》6巻(1796‐1808)
1796年,ライプチヒの学者レーベルGotthelf Renatus Löbel(1767‐99)は,教養人が「有益な会話に加わり,価値ある書物を利用する」のに役だつ《会話辞典Conversations lexikon》,別名《婦人百科事典》を,友人 C. W. フランケ(?‐1831)と共に編集し刊行を始めたが、完結前に没した。アムステルダムで出版業を営んでいたブロックハウス Friedrich Arnold Brockhaus(1772‐1823)は1808年,この辞典の権利を買い取って6巻で完結させ,これに補遺2巻を加えて増刷した(1809‐11)。学者たちが大項目で長い論文を執筆していた19世紀にあって,利用しやすいようにアルファベット順に小項目をたてて、人名・地名が多く収録し好評であった。この小項目主義は、『ウィンクラー‐プリンス百科事典』Grote Winkler Prins(1870)、イギリスの『チェンバーズ百科事典』など多くの百科事典に採用されることとなる。またこの辞典自体を翻訳・改作した事典も多く出版された。
http://de.wikisource.org/wiki/Brockhaus_Enzyklop%C3%A4die
●《マイヤー会話大辞典 Meyers Großes Taschenlexikon》46巻(1840‐52)
ゴータで出版業を営んでいたマイヤー Joseph Meyer(1796‐1856)は1826年ビブリオグラフィッシェス・インスティトゥート Bibliographisches Institut を設立,2年後ヒルトブルクハウゼンに移り,40年から52年にかけて《会話大辞典 Das grosse Konversations‐Lexikon》(全46巻)を刊行,続いて6巻の補遺を出した(1853‐55)。これによって百科事典出版の基礎が固まった。第3版(15巻,1874‐78)は《マイヤー会話辞典 Meyers Konversations‐Lexikon》と題を改め,以後の版はすべて書名に〈マイヤー〉を冠するようになった。
Meyers Lexikon online ("Meyers Großes Taschenlexikon in 24 Bänden".) http://www.iicm.tugraz.at/meyers
[ロシア・旧ソ連]
●《ブロックハウス・エフロン百科事典Entsiklopedicheskii Slovar’》(1890‐1907)82巻。
エフロンI. A. Ephronがブロックハウスと共同して出版。出版者名を冠してこう呼ばれる。革命前のロシアを知るうえで重要な事典である。
http://www.vehi.net/brokgauz/index.html
●《ソビエト大百科事典 Большая Советская Энциклопедия(Bol'shaya Sovetskaya Entsiklopediya)》(1926‐47)
ソビエト政府は革命の成功後、国内はもとより国際的にも、ソ連の政治、経済、文化などを「正しく理解させるために」百科事典の出版を決定。コム・アカデミー自然科学部長オットー・ユリエビチ・シュミットが編集長となり、1926年から発行。
http://slovari.yandex.ru/~%D0%BA%D0%BD%D0%B8%D0%B3%D0%B8/%D0%91%D0%A1%D0%AD/
[イタリア]
◎ Treccani, il portale del sapere http://www.treccani.it
イタリア語の百科事典・辞典を横断検索できる。
●《イタリアーナ百科事典 Enciclopedia Italiana di scienze, lettere ed arti》(1929-39)
ムッソリーニの時代、ファシズムを強調するために文部大臣の主唱で編集された百科事典。1929年から39年までに36巻で完結。その後の世界的な変動は補遺によって補っている。補遺版は1938~62年までに7巻ある。国内外の大家に執筆させ、自由に評論させたので、文化史上で評価は高い。ミケランジェロやダ・ビンチなどの項目解説はそのまま単行本としても出版されたほど。都市の歴史も数十ページを費やしたものが多い。第二次世界大戦後も、イタリアにはこれに勝る文化的百科事典は出ていない。
http://www.treccani.it/portale/opencms/Portale/homePage.html
[スペイン]
●《ヨーロッパ・アメリカ絵入り世界百科事典 Enciclopedia universal ilustradaeuropeo‐americana》(1905‐33)、70巻。
スペインの代表的な百科事典。版元名を冠して《エスパーサ Espasa 百科事典》と略称。イベリア半島,ラテン・アメリカの項目が充実し,またスペインには特別の1巻を充てる。世界で最も巻数の多い百科。
http://www.filosofia.org/enc/eui/index.htm
[デンマーク]
●《サルモンセン百科事典 Salmonsens Konversationsleksikon》―第2版1915‐30年,26巻。デンマークを代表する百科事典で,刊行は古いが水準は高い。初版は1893‐1911年刊行。
http://runeberg.org/salmonsen/2/
[スウェーデン]
●《スウェーデン百科事典 SvenskUppslagsbok》―スウェーデンの代表的な百科事典の第2版1947‐55年,32巻をネットで。初版は1929‐37年。北欧諸国について詳しい。
http://svenskuppslagsbok.se/
[チェコスロバキア]
●《オットー百科事典 Ottův slovník nučný. Illustrovaná encyklopædie obecných vědomostí》―1888‐1909年,27巻。
http://www.archive.org/search.php?query=ottuv
(追加)
[ラテン語]
●大プリニウス《博物誌 Naturalis historia》全37巻 (紀元77)
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Pliny_the_Elder/home.html
●イシドルス《語源録または事物の起源 Etymologiae sive origines》全20巻 (7世紀)
http://www.hs-augsburg.de/~harsch/Chronologia/Lspost07/Isidorus/isi_et00.html
●ラバヌス・マウルス《事物の本性 De rerum naturis》全22巻 (9世紀)
http://www.mun.ca/rabanus/text.html
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