これから成長が見込める不動産セクターとして、いま投資家の関心を集めているのはデータセンターです。不動産ビジネス分野のニュースや取材の現場でも、「生成AI(人工知能)」という言葉を聞かない日はないと思えるほど。AI需要の高まりを背景に、巨大データセンターの開発が急速に増加しています。

 こうした開発計画の多くは、外資系企業が主導。日経不動産マーケット情報2024年12月号のトピックスでは、首都圏を中心とするデータセンターの開発概要や外資系企業との連携の動き、用地や電力確保といった今後の課題についてお伝えしています。誌面に収まりきれなかった不動産アナリスト各氏の見解を、ウェブニュースとして近日中に公開予定です。

 売買レポートでは、簿価の663億円を大きく上回る価格で取引されたとみられるグランドニッコー東京台場や、総額推定700億円超でフロア売却された赤坂ガーデンシティ、レーサムが取得した浜離宮パークサイドプレイスなどの大型取引を収録。これらを含む取引事例146件を一覧表にまとめています。

 四半期ごとに実施している東京・横浜の建築計画調査では、129件のプロジェクトを集計しました。今回の調査総延べ床面積は93万m2。計画の詳細はExcelデータでご覧いただけます。このほか、ウェブニュースのダイジェストとして、不動産投資商品「みんなで大家さん」をめぐるトラブルの続報や企業戦略なども掲載しています。

 東京都心の大規模オフィスビル開発計画については、6月10日発行のCD-ROM「これからできる大規模オフィスビル調査データ2024」で販売中。 2002年の創刊以来の取引データは「ディールサーチ」で提供中。REITの運用実績データなども収録しています。また、東京都心のオフィスビル約3000棟のテナント情報については「オフィスビルデータベース」で提供しています。併せての利用をご検討ください。

編集長 岡 泰子