WebSigイベント「Movable Type 4のポテンシャルを探る」でMTの将来に安堵した
先週末の土曜日(2007年7月28日)は、WebSig24/7の第14回勉強会でした。
【第14回】WebSig会議受付開始 「Movable Type 4のポテンシャルを探る~GPLライセンス版登場でMTはどう変貌するか?」 (WebSig24/7)
http://websig247.jp/meeting/14/000047.html
イベント名は当初上記のエントリー名のようなものだったけど、Movable Type 4のリリースが遅れため、「Movable Type 4のポテンシャルを探る」に変更に。それだけタイムリー過ぎるイベントだったということです。B^)
Movable Typeはウチ(アークウェブ)もよく使うソリューションであり、当然その新機能は気になる、またGPLの下でリリースが予定されているMTOS( the Movable Type Open Source Project )はどうなるのか? はとても気になるところ。個人的にはMTがどんなライセンスであれ、オープンソース化されるのは「ようこそこちら側へ!」という感じ。というわけで、参加者としても大変期待していたイベントだった。
以下、拙速ぎみに感想を。
- 「新しいMovable Type 4」 by 藤本壱さん
- 音声・動画などマルチメディア系を含むファイル管理機能が強化された。
- コメント周りの拡張タグが増えた。よりコミュニティ的な活用が可能に。
- MultiBlogプラグインが同梱された(ただし現RC版の話)。複数Blogの統合が容易に。
- 藤本さんの最新刊は「AjaxとPHPによる MovableType高速&最強システム構築法」。
- 「プラグインで行こう!」by エムロジック株式会社 関根さん
- 関根さん(a.k.a. CHEEBOWさん)は、擬似ライブコーディングでMTのプラグインの作り方をレクチャー。制作者はすごい刺激をもらったのでは。
- 「開発プラットフォームとしてのMovable Type」 by 野田純生さん
- Web制作会社「アルファサード」の経営者である野田さんは、Movable TypeのMVC開発フレームワークとしてのメリットを事例を交えて講演された。
- また、MT::Bootstrapを使った、API駆動型開発的なすごい事例を見せてくれた。MTはBlogやCMSツールなんかでなくプラットフォームだ、と実例を持って見せつけられた感じ。今回一番の刺激だった。
- 「MTOS関係」by 小川宏高さん
- 小川さんはOgawa::Memorandaの方。弊社ではTagwire Pluginを自社ブログで利用させていただくなど、その着眼点がすごいなぁと前々から尊敬していた。
- MT/MTOS/プラグインの関係をとてもわかりやすく解説していただく。現時点ではMTOSなるものが世に出ていない以上もちろん仮定の話。だが、そもそも「オープンソース」という言葉を知っていてもGPLをはじめとするライセンスの中身をまったく知らないWeb屋は少なくない。のできっとためになったはず。
- あと余談だが(飲み会で小川さんにもお話ししたが)、仮にMTOSがGPLで公開されるとして、それがGPLv2なのかGPLv3なのかで利用可能な範囲も変わってくるということに留意すべきか、と思った。
今回のイベント企画は、ご自身/会社もMovable Typeのプラグイン制作などにコミットしている「世界中の1%の人々へ」のDakiny/蒲生さん。その強い思いは実ったと思う。参加者の多くは「MT4はいい。ってか商用版だろうがMTOSだろうがMT界隈は当分大丈夫。安心してソリューションとしてコミットしていきたい」という感想を抱いたのではないか。
ぼくもその一人。B^)
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2010年9月21日