ワイルドライフ ①
エピソード
大阪に戻って、4年目の夏が来ようとしています。
早朝ウォーキングの途中、草むらに座り込んで休憩していると、
な、なんと、オコジョが通りかかりました。(ムチャクチャ可愛い!)
驚いて……(((ʘ ʘ;)))互いの目が点……。
小川村で見かけた真っ白ではなく、茶色の夏毛でしたが、
しばらく見つめ合った後、姿を消しました。
(!(・。・)b …こんなところでも、いるんだぁ。)
わが家は大阪府の端っこ、河内長野市の山間部にありますから、
ウォーキングではさまざまな生き物を見かけます。
川沿いではカワセミや、カモ、アオサギや、シロサギを見かけますし、
林道だと美しい雄キジに遭遇したり……。
ですが、オコジョは初めてで、意識が懐かしい小川村に飛びました。
ちょっと季節は真逆の感ですが……。
以降、“小川村版ワイルドライフ”をお楽しみください。( ˘ ³˘)
冬毛のオコジョ
餌をさがしてトボトボと
白銀の世界が訪れると、白昼でも徘徊する獣が増える。
なかでも頭をたれてトボトボと徘徊するキツネなどは、
なんとなく憐れに映る。
すると突如、寓話などでキツネが悪賢く語られるのは
なぜだろう、と思う。
キツネは、大きな目と、鼻すじの通った小さな顔をしている。
人にたとえれば細面の美女のようだ。
といっても、キツネの利口さゆえだろうか…。
同時に狡知(悪賢い)さも感じるから不思議だ。
キツネは、猟犬に足跡をつけられたりすると、
水に入ったリ、木に登るなどをして姿をくらませるらしい。
また、カモの群れなどに近づくときには、
頭の上に雑草を乗せ、体を水中に沈めたまま近づくらしい。
それだけではない。
キツネは、なかなかの役者だ。
たとえば草を食べているウサギを発見したら、
逃げられない程度に近づき、苦しそうに転げまわる。
そうやってウサギの気を引き、
距離を詰めて一挙に捕えるそうだ。
そんな悪知恵が働くという伝承から、
キツネは『騙す』というイメージが定着したのかもしれない。
もっとも、キツネは死肉も好んで食べる習性があるらしい。
仲間の死肉を食い、ときには人の墓を荒らしたりする。
さらに、エキノコックス(サナダ虫)病も恐い。
キツネや犬の糞に汚染された山菜や、
沢水を口にすると感染する病気で、
幼虫が肝臓に到達すると、致死的な肝機能障害をもたらす。
そんなことから「ムツゴロウ動物王国」の移転先である
「あきる野市」の人々が、
「エキノコックス」の感染を心配して「反対運動」をしたようだ。
以前は北海道特有の風土感染病だったが、
キツネやネズミ、犬を通して、 近年は本州中部でも
「エキノコックス症」が確認されているらしい。
見かけによらず獰猛なハクビシン同様、
キツネも遠目で観察するのがいい。
わが家で群れる野良猫たちの動作が止まり、
一極集中して見つめる先には、 必ずといっていいほど、
レギュラーメンバーとまでは言えない獣たちがいる。
このワイルド感がたまらない。
雪の斜面で、黄金色の毛に包まれたテンに見とれ、
夏の盛り、魂を揺さぶるようなヒグラシの羽音に酔い、
『ケン、ケ~ン』と、静寂を破る甲高いキジのひと鳴きに心躍らせました。
この、生き物たちとの共存こそが田舎暮らしの醍醐味です。
人間と交わるより、はるかに多幸感をもたらしてくれるんですよねぇ。
人間は、感情が複雑で心が疲れます。
過去記事にも書いたように『郷に入れば』なおさらです。
エピソード『郷に入れば』
だからって、野生動物たちと共に暮らせるはずもありません。
それでも彼らの生き方は参考になる気がするのです。
見ざる、聞かざる、言わず、の三拍子ではありません。
家族や敵を見分け、気配に聞き耳を立ててはいても、
“よけいなことは言わざる”に徹しているように思えるから……。(^_^ ;)
ポチが、励みになります!…(*´~`*)。o○
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早朝ウォーキングの途中、草むらに座り込んで休憩していると、
な、なんと、オコジョが通りかかりました。(ムチャクチャ可愛い!)
驚いて……(((ʘ ʘ;)))互いの目が点……。
小川村で見かけた真っ白ではなく、茶色の夏毛でしたが、
しばらく見つめ合った後、姿を消しました。
(!(・。・)b …こんなところでも、いるんだぁ。)
わが家は大阪府の端っこ、河内長野市の山間部にありますから、
ウォーキングではさまざまな生き物を見かけます。
川沿いではカワセミや、カモ、アオサギや、シロサギを見かけますし、
林道だと美しい雄キジに遭遇したり……。
ですが、オコジョは初めてで、意識が懐かしい小川村に飛びました。
ちょっと季節は真逆の感ですが……。
以降、“小川村版ワイルドライフ”をお楽しみください。( ˘ ³˘)
冬毛のオコジョ
餌をさがしてトボトボと
白銀の世界が訪れると、白昼でも徘徊する獣が増える。
なかでも頭をたれてトボトボと徘徊するキツネなどは、
なんとなく憐れに映る。
すると突如、寓話などでキツネが悪賢く語られるのは
なぜだろう、と思う。
キツネは、大きな目と、鼻すじの通った小さな顔をしている。
人にたとえれば細面の美女のようだ。
といっても、キツネの利口さゆえだろうか…。
同時に狡知(悪賢い)さも感じるから不思議だ。
キツネは、猟犬に足跡をつけられたりすると、
水に入ったリ、木に登るなどをして姿をくらませるらしい。
また、カモの群れなどに近づくときには、
頭の上に雑草を乗せ、体を水中に沈めたまま近づくらしい。
それだけではない。
キツネは、なかなかの役者だ。
たとえば草を食べているウサギを発見したら、
逃げられない程度に近づき、苦しそうに転げまわる。
そうやってウサギの気を引き、
距離を詰めて一挙に捕えるそうだ。
そんな悪知恵が働くという伝承から、
キツネは『騙す』というイメージが定着したのかもしれない。
もっとも、キツネは死肉も好んで食べる習性があるらしい。
仲間の死肉を食い、ときには人の墓を荒らしたりする。
さらに、エキノコックス(サナダ虫)病も恐い。
キツネや犬の糞に汚染された山菜や、
沢水を口にすると感染する病気で、
幼虫が肝臓に到達すると、致死的な肝機能障害をもたらす。
そんなことから「ムツゴロウ動物王国」の移転先である
「あきる野市」の人々が、
「エキノコックス」の感染を心配して「反対運動」をしたようだ。
以前は北海道特有の風土感染病だったが、
キツネやネズミ、犬を通して、 近年は本州中部でも
「エキノコックス症」が確認されているらしい。
見かけによらず獰猛なハクビシン同様、
キツネも遠目で観察するのがいい。
わが家で群れる野良猫たちの動作が止まり、
一極集中して見つめる先には、 必ずといっていいほど、
レギュラーメンバーとまでは言えない獣たちがいる。
このワイルド感がたまらない。
雪の斜面で、黄金色の毛に包まれたテンに見とれ、
夏の盛り、魂を揺さぶるようなヒグラシの羽音に酔い、
『ケン、ケ~ン』と、静寂を破る甲高いキジのひと鳴きに心躍らせました。
この、生き物たちとの共存こそが田舎暮らしの醍醐味です。
人間と交わるより、はるかに多幸感をもたらしてくれるんですよねぇ。
人間は、感情が複雑で心が疲れます。
過去記事にも書いたように『郷に入れば』なおさらです。
エピソード『郷に入れば』
だからって、野生動物たちと共に暮らせるはずもありません。
それでも彼らの生き方は参考になる気がするのです。
見ざる、聞かざる、言わず、の三拍子ではありません。
家族や敵を見分け、気配に聞き耳を立ててはいても、
“よけいなことは言わざる”に徹しているように思えるから……。(^_^ ;)
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コメント
Re: ウナさん早朝よりコメントありがとうございます!
> 長いトングを持ち歩きました
> 『側溝』に落ちた小動物を救い上げたのです
> やまかがし、あおだいしょう、の赤ちゃん
> かえる、とかげ、などなどです
(((ʘ ʘ;)))ヤマカガシも、ですかぁ。
奥歯にマムシよりも強力な毒あるし、
病院では血清を置いてないとかで恐~い!
私なら、ヘビはダメ、救えません((((;゚;Д;゚;))))カタカタ
ウリ坊や、雀まで救ったなんて、ウナレスキュー隊出動なんやぁ!
> 山を削り谷を埋めて農薬を撒き散らしゴルフ場?
> 食べもしない魚を数を競い釣るルアーフィッシング?
> 愚かな人間は自分の頸を絞めていることに気がつきません
> 古米を食え、新米は明日への備えだ
(´ー`*)ウンウン まったくです。
枯葉剤まき散らすゴルフ場、それが水田に流出。
釣り人のテグスや針が巻きついて飛べない多くの鳥たち。
タンカー座礁で流出する大量の油、それにまみれて飛べない海鳥たち。
殺虫剤と化学肥料で死に絶えた土に、さらに多くの化学肥料。
もっと収穫、もっと収入の拝金主義は天井知らずです。
正に人間の欲は、新米どころか種籾まで食いつくしそうですよねぇ。
異常も異常、自然破壊という犯罪ですねぇ。(´-﹏-`;)
ところで『 養老渓谷や丹沢や奥日光』って、
登山? 沢登り? ウナさんフィールド?ってか? ((´∀`*))あはは。
2017-06-04 09:21 風子 URL 編集
目の開いた盲(めくら)
思い出しました
養老渓谷や丹沢や奥日光の朝をです
散歩では先が曲がった杖状の棒とか
長いトングを持ち歩きました
『側溝』に落ちた小動物を救い上げたのです
やまかがし、あおだいしょう、の赤ちゃん
かえる、とかげ、などなどです
お早う御座います
彼らは一度ドブに落ちますと自力では脱出は不可能です
猪の子供(ウリ坊?)を拾い上げたこともありました
このときは荒縄で首を括り、引きずり揚げました
バシャバシャと水音がした田圃で溺れた雀も・・・
彼女は日暮れ時に我が家から飛び去りました・・・
山を削り谷を埋めて農薬を撒き散らしゴルフ場?
食べもしない魚を数を競い釣るルアーフィッシング?
愚かな人間は自分の頸を絞めていることに気がつきません
古米を食え
新米は明日への備えだ
今の世の中は
新米どころか種籾まで食いつくしそうです
これって異常でしょ?。
2017-06-04 04:51 はしびろこう・ウナ URL 編集
Re: 🔓コメさん へ
(´ー`*)ウンウン たまには嵌め外して、一口飽食、やってもいいと思いますよ。
体が日頃の節制に慣れ、味の濃さに驚くでしょうが、
メンタルの部分は満足されると思いますから……。(*^▽^*)
2017-06-02 04:42 風子 URL 編集
Re: ウナさんコメントありがとうございます!
> 『地』の息吹そのものです
(((ʘ ʘ;)))…な、なんて美しい表現でしょう。
白い鳩、亀ちゃんの『恩返し』ありますよ。
> 文明に犯されたわたくしたちが
> 野生に取り残された哀れないきもの共と
> 思うことが自然です
> わんこもにゃんこも暗闇でもトイレにいけます
> 生まれたばかりの燕も故郷へ飛んで帰ります
(´ー`*)ウンウン 野生の世界を見つめていると、
本当に人間の軟弱さを痛感しますよねぇ。
弱肉強食のリアルな世界にあって、飄々、淡々と、
その命を全うしていて、生き方を教えられます。
> 人間とは
> なんと哀れな生き物なんでしょうか・・・。
う~む、同感です。
人間は心身ともの軟弱さが哀れで、可愛らしく、憎らしい。
人間の都合によって破壊された自然も、野生動物たちも、
数少ない、心ある人間によって守られているというジレンマ。
ウナさん同様、ハクビシンにやられた子猫を何度埋めたことか。
命は救えませんでしたが……。
ハクビシン、大嫌いです。
空腹じゃないのに、傷つける目的で、手当たり次第に襲う。
こんなタイプ、人間にもいますよね。((´∀`*))あはは。
2017-06-02 04:35 風子 URL 編集
管理人のみ閲覧できます
2017-06-01 20:01 編集
闇夜の鴉
明け方の雪道で轍に蹲る鳩を拾い上げました
白い鳩でした
二ヶ月ほど庭で飼いましたが
歩くだけがやっとだった鳩が
或る日空へ還りました
・
土砂降りの土手道で亀を掬い上げました
茨城は利根川の市道でした
車が多く撥ねられた亀のおろくも沢山有りました
抱えた亀はノートパソコンくらい
(重さはパソコン三個くらい?)
亀を救い上げたときに
停車をお願いした対向車のドライバーが
拍手をしておりました
いずれも拙ブログの過去記事にあります
野生とは私たちとかけ離れた世界ではなく
『地』の息吹そのものです
文明に犯されたわたくしたちが
野生に取り残された哀れないきもの共と
思うことが自然です
わんこもにゃんこも暗闇でもトイレにいけます
生まれたばかりの燕も故郷へ飛んで帰ります
人間とは
なんと哀れな生き物なんでしょうか・・・。
2017-06-01 18:56 はしびろこう・ウナ URL 編集
Re: エリアンダーさん、おはようございます
> ハクビシン、タヌキ、ウサギによく出くわします。
> 最近もお向かいの家の車庫にシマヘビが出現して大騒ぎ。
ほぼ、同じ環境です。
鳥を飼ってても、ですが、
家の敷地内にトカゲやカエルがいると、ヘビは住みつきます。
> 「ダーウィンが来た」、「ワイルドライフ」は見逃しません。
同じです。見ているだけでも幸せですよねぇ。((´∀`*))
2017-06-01 03:30 風子 URL 編集
Re: バーソさんおはようございます
(*′☉.̫☉)ほお! 聖書でもキツネは悪者の象徴だったんですかぁ。
> 落語にこんな噺があります。映画館で女声の呼び出しがあります。
> 「豊川稲荷の藤田さん、表で狐が待ってます」。
これも不思議、キツネって『女性の象徴』のように描かれますね。
> テンもヒグラシもハクビシンも顔姿はよく分かりません。
> 雉は分かりますが、記事はうまく書けません。(笑)
な~かなか、ワイルドライフ体験なくても、
バーソさん記事には兎、亀、象、鳥、女狐……。
フルメンバー登場してるじゃございませんかぁ。(*^▽^*)
2017-06-01 03:23 風子 URL 編集
キツネ、勉強になりました。お詳しい。
私んとこは市内の住宅地ですが、シマヘビ、
ハクビシン、タヌキ、ウサギによく出くわします。
最近もお向かいの家の車庫にシマヘビが出現して大騒ぎ。
野生動物には干渉しないことが鉄則ですが、
捕獲して近くの草地に放したら数日してまた車庫に戻っていました。
私、たいていの動物は虫も含めて触れるんですが、
爬虫類はちと弱い。
先祖が爬虫類にいじめられたようでDNAにその痕跡が
残っているんです。(笑)
「ダーウィンが来た」、「ワイルドライフ」は見逃しません。
2017-05-31 20:43 エリアンダー URL 編集
こんばんは~
オコジョの写真も、初見のようです。
ぬいぐるみ みたいですね。
イタチとは思えません。
キツネはかわいい顔をしているのに、
ずるいと言われるのはなぜなんでしょう。利口のせいですか。
イエスは、ヘロデ王のことを「あの狐」と呼んでいます。
また「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。
だが、人の子(イエス)には枕する所もない」とも言いました。
狐はちゃんと住まいがあるようですね。
落語にこんな噺があります。映画館で女声の呼び出しがあります。
「豊川稲荷の藤田さん、表で狐が待ってます」。
テンもヒグラシもハクビシンも顔姿はよく分かりません。
雉は分かりますが、記事はうまく書けません。(笑)
2017-05-31 20:15 ☆バーソ☆ URL 編集
Re: デコさん、おはようございます!
> とぼけた顔してびっくりしたんだろうか^^
最初の出会いは、過疎の村で田舎暮らししていたとき、
目の前の穴からニョキッと顔をだしたとき、目が合って。
メッチャ可愛くて驚きました。
> カワセミも普通に見れちゃうなんて
> 羨ましい~( ^^) _U~~
> あのトルコブルーは素晴らしく綺麗ですからね
(´ー`*)ウンウン デコさんのマクロ写真に加えた~い!
美し過ぎるブルーです。
この前、二羽のカラスに追いかけられました。
『おはよう!』と声をかけたのですが、その後、
どこまでも、どこまでもついてきて、
私の頭髪に羽でタッチ((((;゚;Д;゚;))))カタカタ
(((ʘ ʘ;)))怖くなって、走ったのなんのって……。
一年分のドクダミ採取して、今、干しているところです。
北海道だと、季節が1~2か月後でしょうね。(*^▽^*)
2017-05-31 05:25 風子 URL 編集
一番の贅沢だと思う^^
出来ればデコもそうしたいっ
おこじょ見た事ないけど可愛いでしょうねぇ^^
とぼけた顔してびっくりしたんだろうか^^
カワセミも普通に見れちゃうなんて
羨ましい~( ^^) _U~~
あのトルコブルーは素晴らしく綺麗ですからね
2017-05-31 03:42 デコ URL 編集