2020-01-01から1年間の記事一覧

コンピューターは人のように話せるか?

高周波の聴覚 チンパンジーと現生人類の発声 なぜサルは話さないのか ベルヌーイ効果 カストラート 舞台演劇と音響効果 オペラ歌手 テープレコーダーに出資したビング・クロスビー ソノボックス なぜ人の聴覚は会話に必要のない高域までカバーしているのか、…

リベラリズムはなぜ失敗したのか

はしがき 序 リベラリズムの終焉 リベラルアーツ リベラリズムの自滅後に何が続くのか カール・ポランニー『大転換』 個人の創出 ソルジェニーツィンの指摘 リベラリズムに代わる共同体 リベラリズムはなぜ失敗したのか 作者:パトリック・J・デニーン 発売日…

暴君――シェイクスピアの政治学・その2

前回の続き。 暴君――シェイクスピアの政治学 (岩波新書) 作者:スティーブン・グリーンブラット 発売日: 2020/09/19 メディア: 新書 リチャード三世の人物像 シェイクスピアが利用したリチャード三世の人物像は、トマス・モアによって書かれた、テューダー王…

暴君――シェイクスピアの政治学

なぜ国全体が暴君の手に落ちてしまうのか 「神に喜ばれる行為」 検閲逃れ 『ヘンリー五世』 「私がリチャード二世なのだ。知らなかったのか?」 暴君――シェイクスピアの政治学 (岩波新書) 作者:スティーブン・グリーンブラット 発売日: 2020/09/19 メディア:…

ジョージ・オーウェル その2

『カタロニア讃歌』 『ライオンと一角獣』 、愛国心 戦況ニュース解説、検閲 『動物農場』 「復讐は苦し」 「文学の禁圧」 ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書) 作者:川端 康雄 発売日: 2020/07/18 メディア: 新書 『カタロニア讃歌』 …

ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌

船旅の思い出 困窮 命名「ジョージ・オーウェル」 『ウィガン波止場への道』 『カタロニア讃歌』 喉を撃ち抜かれる スペイン脱出 ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書) 作者:川端 康雄 発売日: 2020/07/18 メディア: 新書 船旅の思い出 …

レノンコンパニオン 60篇のレノン論

ジョンよ永遠に ロイド・ローズ(1985) 無意識の世界 音楽のコンセプト 芸術かぶれのテディ・ボーイ マイク・エヴァンス ヨーコ・オノとので出会い ジョン・ジョーンズ パワー・トゥ・ザ・ピープル レッド・モール 71年 レノン・コンパニオン―25年間、60篇…

ポップスの作り方 田島貴男(オリジナル・ラブ)

「接吻」には阿久悠の影響 ポスト・パンクとポップス XTC スタンダード・ミュージック スターリンの前座 タイアップ地獄 ソングライティングの原点 ポール・ウェラー ポップスの作り方 田島貴男(オリジナル・ラブ) (ギター・マガジン) 作者:田島 貴男 発売日…

アフター・リベラル その2

「負の個人主義」 新自由主義とナチズム 「アイデンティティ・リベラリズム」 五つのリベラリズム リベラリズムの「弁証法」 前回の続き。 アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治 (講談社現代新書) 作者:吉田徹 発売日: 2020/09/16 メディア: Kindle版 「負の…

アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

ファシズムを退けるには資本主義が抑制的になること リベラリズムと民主主義の共存 「資本主義と民主主義の強制結婚」 ネオ・リベラリズムの真の正体 「保守主義」 ヨーロッパのリベラルはアメリカでは保守主義 権威主義政治の台頭 ウエルベック『服従』 ア…

カール・シュミット その2

ロマン主義者批判 例外状況という破れ 「能動的ニヒリズム」 独裁の正統性 ホッブズの奇跡論 リヴァイアサンを壊滅させたスピノザ シュミットの弁明 「内面性」と「合法性」 「例外状況」と「場所確定」 前回の続き。 カール・シュミット-ナチスと例外状況の…

カール・シュミット――ナチスと例外状況の政治学

出自による疎外感 政治学の神学的基礎 「中心領域」の変遷 「決断主義」「政治の世界」 ヒトラーとベンヤミンの議会観 自由主義と民主主義の異なる原理 シュミットとロマン主義 カール・シュミット-ナチスと例外状況の政治学 (中公新書) 作者:蔭山 宏 発売日…

民主主義の非西洋起源について デヴィッド・グレーバー

モースの生い立ち 社会主義者、贈与経済 巻末の「【付録】惜しみなく与えよ――新しいモース派の台頭」だけ読んだ。 民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義 作者:デヴィッド・グレーバー 発売日: 2020/04/22 メディア: 単行本 モースの生…

人工知能のための哲学塾 未来社会篇

「人工知能が人と話すことで変化する」 全能感と一体感は想像の世界へと受け継がれる 「他者という亀裂」 デュルケム 「人間の思考は基本的に社会的なものである」 あとがきに代えて 対談:三宅陽一郎×大山匠 人工知能のための哲学塾 未来社会篇 〜響きあう…

法的人間 ホモ・ジュリディクス 法の人類学的機能

訳者あとがき プロローグ 人の法的な基盤 唯一にして同一の個人 アイデンティティを保証する〈第三項〉 全面的解放の先にあるもの――解体した人間 法の人間的な統御 従属の新形態 人権の正しい使用法 批判にさらされる人権の正当性 連帯原則を再訪する 法的人…

大人にはわからない日本文学史 高橋源一郎

樋口一葉 明治二十八年の「リアル」 円朝 小説と詩の違い 「小説のOS」 ケータイ小説 大人にはわからない日本文学史 (ことばのために) 作者:高橋 源一郎 発売日: 2009/02/20 メディア: 単行本 樋口一葉 わたしは長いあいだ一葉のことを、周りで新しい散文が…

ボブ・ディラン 指名手配 その7

ブルース・スプリングスティーン ザ・トラヴェリング・ウィルベリーズ ダニエル・ラノワとアルバム《Oh Mercy》 前回の続き。 ボブ・ディラン指名手配 33の証言をもとに真実のボブディランを探る 発売日: 1998/12/10 メディア: 単行本 ブルース・スプリング…

ボブ・ディラン 指名手配 その6

チャーリー・クインタナ ロン・ウッド、インタビュー 1985年 前回の続き。 ボブ・ディラン指名手配 33の証言をもとに真実のボブディランを探る 発売日: 1998/12/10 メディア: 単行本 チャーリー・クインタナ チャロ・チャーリー・クインタナは、かつてはプラ…

ボブ・ディラン 指名手配 その5

ジョエル・バーンスタイン ボブがやって来た夜 レイモンド・フォイ エリック・クラプトン 1985年 前回の続き。 ボブ・ディラン指名手配 33の証言をもとに真実のボブディランを探る 発売日: 1998/12/10 メディア: 単行本 ジョエル・バーンスタイン ジョエル・…

ボブ・ディラン 指名手配 その4

謎の人物、ノーマン・レーベン パティ・スミス 前回の続き。 ボブ・ディラン指名手配 33の証言をもとに真実のボブディランを探る 発売日: 1998/12/10 メディア: 単行本 謎の人物、ノーマン・レーベン ノーマン・レーベンは、ボブ・ディランの人生に大きな影響…

ボブ・ディラン 指名手配 その3

ニューポート、1965年 ディランを撮る 前回の続き。 ボブ・ディラン指名手配 33の証言をもとに真実のボブディランを探る 発売日: 1998/12/10 メディア: 単行本 ニューポート、1965年 ジョー・ボイドは現在ロンドンでハンニバル・レコードを経営している。(…

ボブ・ディラン 指名手配 その2

回想 『ドント・ルック・バック』 ドノヴァン ジョーン・バエズ アルバート・グロスマン サラについて ディランとウォーホル 前回の続き。 ボブ・ディラン指名手配 33の証言をもとに真実のボブディランを探る 発売日: 1998/12/10 メディア: 単行本 ドント・…

ボブ・ディラン 指名手配

学生寮におけるボビー・ジマーマン 北国の少女 ニューヨークのボブ・ディラン 1961年2月13日ガーズ・フォーク・シティ アイドルはチャップリン ボブ・ディランのことだけを書いた雑誌『ザ・テレグラフ』掲載記事をまとめた二冊目の本。 ボブ・ディラン指名手…

エルヴィス・コステロ・バイオグラフィー その3

『パンチ・ザ・クロック』 『グッドバイ・クルエル・ワールド』 『キング・オブ・アメリカ』 『ブラッド・アンド・チョコレート』 ブルース・トーマスの回想録 ブロドスキー・クァルテット ジ・アトラクションズ再編 『ブルータル・ユース』 前回の続き。 マ…

エルヴィス・コステロ・バイオグラフィー その2

『アームド・フォーシズ』 オハイオ州コロンバスでの舌禍事件 『ゲット・ハッピー』 『オールモスト・ブルー』 ベベ・ビュエル、再び 『インペリアル・ベッドルーム』 前回の続き。 マイ・エイム・イズ・トゥルー―エルヴィス・コステロ・バイオグラフィー 作…

エルヴィス・コステロ・バイオグラフィー

パブ・ロック デクラン・パトリック・マクナマス リック・ダンコがヒーロー ブラックリスト ラストアクトをめぐる争い 戦略、敵意 リヴ・タイラー母とスキャンダル マイ・エイム・イズ・トゥルー―エルヴィス・コステロ・バイオグラフィー 作者:トニー クレイ…

ジミ・ヘンドリクス 鏡ばりの部屋 その6

ウッドストック ディランとの邂逅 マイルス・デイヴィス 僕はもうすぐ死ぬんだ リンダ・キースとの再会 死 バードンの自殺説 前回の続き。 ジミ・ヘンドリクス 鏡ばりの部屋 (P‐Vine BOOKs) 作者:チャールズ・R・クロス 発売日: 2008/01/11 メディア: 単行本…

ジミ・ヘンドリクス 鏡ばりの部屋 その5

アメリカでは無名 プラスター・キャスターズ ジョニ・ミッチェル キング牧師暗殺 「ヴードゥー・チャイル」 クリームに捧ぐ エクスペリエンス最後のショー アフリカでの休暇 前回の続き。 ジミ・ヘンドリクス 鏡ばりの部屋 (P‐Vine BOOKs) 作者:チャールズ・…

ジミ・ヘンドリクス 鏡ばりの部屋 その4

契約 ギター破壊 公式プロフィール ピート・タウンゼント、エリック・クラプトン レコーディング 紫のけむり サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ ロジャー・メイヤー サージェント・ペパーズ モンタレー・ポップ・フェスティバル 前回の続き。 ジミ・ヘンドリク…

ジミ・ヘンドリクス 鏡ばりの部屋 その3

リンダ・キース 初めてのLSD ボブ・ディラン ジミー・ジェイムズ・アンド・ザ・ブルー・フレームス マイク・ブルームフィールド チャス・チャンドラー ジョン・ハモンド・ジュニア ジュニア・ウェルズ マイケル・ジェフリー メンバー募集 神を打ちのめす ジ…