2017-01-01から1年間の記事一覧

資本主義はどう終わるのか

ヘラー、シュミット、そしてユーロ EU とりあえず第六章だけ読んだ。 資本主義はどう終わるのか作者:シュトレーク,ヴォルフガング発売日: 2017/11/24メディア: 単行本 ヘラー、シュミット、そしてユーロ カール・シュミットの「権威主義国家」にかんするヘ…

フランス現代史 戦争のタブーを追跡する

アルジェリア戦争、アルキの虐殺 「大戦」 強制連行 ペタン、ヴィシー政権 オラドゥールの虐殺 フランス現代史 隠された記憶: 戦争のタブーを追跡する (ちくま新書1278) 作者: 宮川裕章 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/09/05 メディア: 新書 この商…

日本人がバカになってしまう構造 橋本治

ヤンキーとは 「自分を捨てる」 「ヤンキー的なもの」 とりあえず第一章は読んだが……。 知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造 (朝日新書)作者:橋本治発売日: 2017/05/12メディア: 新書 ヤンキーとは 「ヤンキーとは、反知性的で根拠なく前向きで、美意…

フランス革命と身体―性差・階級・政治文化

第2章 エリアスとシュミット 第9章 初めと終わりだけ読んだ。 フランス革命と身体―性差・階級・政治文化作者:ドリンダ ウートラム発売日: 1993/07/01メディア: 単行本 第2章 エリアスとシュミット ノルベルト・エリアスによって問いかけられないままに残…

啓蒙の精神―明日への遺産 トドロフ

21 啓蒙主義への批判 51 宗教改革 122 全体意志と一般意志 啓蒙の精神―明日への遺産 (叢書ウニベルシタス)作者:ツヴェタン トドロフ発売日: 2008/07/01メディア: 単行本 21 啓蒙主義への批判 啓蒙思想が形成された時期から、また18世紀においても、啓蒙思想…

ブライアン・ウィルソン スマイル・その3

のちの、スリー・ドッグ・ナイト 〈サーフズ・アップ〉 移籍 ダム・エンジェル・ガゼット 『スマイル』再構築 前回の続き。 スマイル作者:ドミニク プライア発売日: 2006/06/01メディア: 単行本 のちの、スリー・ドッグ・ナイト [ダニー・ハットンらのグルー…

ブライアン・ウィルソン スマイル・その2

トラブル 天才 ミキシング 崩壊 猜疑 〈英雄と悪漢〉 前回の続き。 スマイル作者:ドミニク プライア発売日: 2006/06/01メディア: 単行本 トラブル [クレジットを削った]マーリー・ウィルソンの責任を追及し、作曲者クレジット(と現金)を要求すべきだったマ…

ブライアン・ウィルソン スマイル ドミニク・プライア

モダンなサウンド 「サーフィンUSA」 サヴァイヴァーズ 音楽ではなくメッセージ トニー・アッシャーとテリー・ギリアム 進歩したR&B ダニー・ハットン デレク・テイラー スタジオのモザイク スマイル作者:ドミニク プライア発売日: 2006/06/01メディア: …

もっとも崇高なヒステリー者 ラカンと読むヘーゲル

「父ガソウデアッタヨウニ、騎士ニナリタイ」 ヘーゲルとフロイト 「理性の狡知」 マルクスとフロイト 「幻想を横断する」 もっとも崇高なヒステリー者 ――ラカンと読むヘーゲル作者:スラヴォイ・ジジェク発売日: 2016/03/19メディア: 単行本 「父ガソウデア…

啓蒙の民主制理論・その2

カントとホッブズのちがい イギリス革命とフランス革命 カール・シュミットとカント 前回の続き。 啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで (叢書・ウニベルシタス)作者:インゲボルク マウスメディア: 単行本 カントとホッブズのちがい カントが、国家元首は…

啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで

序文 序論 抵抗権 誤解されたカント本来の理念 第三章 国民主権の法外的次元 10年前にも読んでた→(米憲法は17世紀英国式 - 本と奇妙な煙) 啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで (叢書・ウニベルシタス)作者:インゲボルク マウスメディア: 単行本 序文 カ…

ヘーゲルとハイチ: 普遍史の可能性にむけて

「欲求の体系」 経済とネイション イェーナ時代のヘーゲル 奴隷制と啓蒙主義 奴隷はファッションの一部 理論と現実 カントとフランス革命 ヘーゲルとハイチ: 普遍史の可能性にむけて (叢書・ウニベルシタス)作者:スーザン・バック=モース発売日: 2017/09/29…

哲学のプラグマティズム的転回

プラグマティズム的多元主義と相対主義はちがう ウィリアム・ジェイムズ デューイ ジェイムズとパース ハーバーマス 哲学のプラグマティズム的転回作者:リチャード・J.バーンスタイン発売日: 2017/10/27メディア: 単行本 プラグマティズム的多元主義と相対主…

誰も語らなかったジブリを語ろう 押井守

「トップクラフト」原徹 『となりのトトロ』 鈴木敏夫 主題歌 娘 画のクオリティのピークは『魔女宅』 鈴木敏夫による宮崎・押井の“家族論” 『火垂るの墓』 『かぐや姫の物語』 第三の監督たち 『耳をすませば』 『猫の恩返し』 『ゲド戦記』 宮さんの影響 …

音楽を迎えにゆく 湯浅学 チャールズ・マンソン

耳で見ろ目蓋の裏側で聴け 「ヘルター・スケルター」とチャールズ・マンソン 民謡とエチオピアの関係の不思議 (音楽が降りてくる 湯浅学 細野晴臣 - 本と奇妙な煙)の姉妹書。 音楽を迎えにゆく作者:湯浅 学発売日: 2012/02/17メディア: 単行本 Eden's Isla…

強いAI・弱いAI 研究者に聞く人工知能の実像

AI

人工知能が将棋を指したいと思う日――羽生善治 恐怖心がないAI 接待将棋 ミスがないという思い込み チューリングの手のひらの上で――松原仁 次のブレークスルーのために――山田誠二 強いAIの前に弱いAIでできること――松尾豊 順番を飛ばして羽生善治を先に。 …

アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性

アメリカにおける「はじまり」 政治の砂漠 アーレント ロレンスにとってのアメリカ ヘテロトピア アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性作者:宇野 邦一発売日: 2012/12/14メディア: 単行本 アメリカにおける「はじまり」 アーレントは、こんなようにアメリ…

ほんとうの憲法: 戦後日本憲法学批判

保守合同「行くバカ(池田)に残るバカ(佐藤)」 改憲、下火に 美濃部達吉の愚民観が反感を買い天皇機関説事件 ほんとうの憲法: 戦後日本憲法学批判 (ちくま新書 1267)作者:篠田 英朗発売日: 2017/07/05メディア: 新書 保守合同「行くバカ(池田)に残るバ…

ふたつの憲法〜・その2 日本主義者の護憲

日本主義者の護憲 国体明徴運動 革新派 近衛体制=幕府論 翼賛会の改組 戦時体制 みずから人権放棄 聖断による明治憲法の破綻 前回の続き。 ふたつの憲法と日本人: 戦前・戦後の憲法観 (歴史文化ライブラリー)作者:暁弘, 川口発売日: 2017/07/18メディア: 単…

ふたつの憲法と日本人 明治の護憲論

護憲論 明治憲法の欠陥 不磨ノ大典の担い手 欽定憲法史観 逆手に取る民権派 あの御真影は肖像画 明治大帝論 昭和天皇と明治大帝論 国体憲法学 穂積憲法学 美濃部憲法学 8割強が戦前の話なのに何故こういうタイトルにしたのだろう。 『明治憲法の破綻』とか…

憲法パトリオティズム 過去の断罪と解消

まず「監訳者あとがき」を先に。 「記憶」と「闘争性」 憲法裁判所 カール・レーベンシュタイン 終息しなかった憲法パトリオティズム ヨーロッパ憲法パトリオティズム 「新しい過去」、他国の過去を断罪すること 自己卑下とヨーロッパ中心主義 統合による過…

ポストキャピタリズム ポール・メイソン

『金融化』(financialization) 『経済学批判要綱』 2つの可能性 限界効用理論 組織と市場 ポストキャピタリズム作者:ポール・メイソン発売日: 2017/09/22メディア: 単行本 『金融化』(financialization) この言葉は新自由主義ブロジェクトの核心を突い…

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃

フーコーの先見性 新自由主義の特異性 不平等はあらゆる領域で正当化され、生産性は生産物より優先される フーコーの枠組みの問題点 権限委譲と責任化 いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃作者:ウェンディ・ブラウン発売日: 201…

音楽が降りてくる 湯浅学 その2

フィル・スペクターとジョージ・ハリスン 『スマイル』の幻想 ビーチ・ボーイズ ヴェルヴェット的“音響”の背景 生きることがそのまま現状打破 前回の続き。 音楽が降りてくる 作者: 湯浅学 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2011/10/20 メディア: 単行…

音楽が降りてくる 湯浅学 細野晴臣

ニューロック はっぴいえんど 内なる響きを求める旅人 細野晴臣 日本におけるソウル/ファンク聴取史 歪んだ世界をギターで殴り書け! 日本におけるエルヴィス・プレスリー受容史 音楽が降りてくる 作者: 湯浅学 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2011…

ザ・ビートルズ史<誕生> 下・その3

そのころ、ジョージ・マーティンは…… ピート解雇 リンゴ、傷つく デビュー・シングル リトル・リチャード ビリー・プレストン ポール、二股かけられる、しかも二番手 おとなしいビートルズ 〈アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア〉 1962年11月16日 前回…

ザ・ビートルズ史<誕生> 下・その2

BBCラジオ ニールのバン マル・エヴァンズ、ファッション 名前を変えろ、『奴ら対ぼくら』 お披露目 スチュアートの死 契約、〈ラヴ・ミー・ドゥ〉 ジーン・ヴィンセント ジョージ・マーティン 〈プリーズ・プリーズ・ミー〉 62年夏 前回の続き。 ザ・ビ…

ザ・ビートルズ史<誕生> 下 マーク・ルイソン

ウィンク 虹の彼方に ベース スチュワート、最後のステージ キュナード・ヤンクス ニール・アスピノール 停滞。チャンスはいったいどこにあるんだ? 初めてのレコード エプスタイン登場 ボーイズ 良心的契約 デッカ・オーディション 〈マイ・ボニー〉英国発…

僕を作った66枚のレコード 松村雄策

『妖女ブロンディ』 『チープ・トリック・アット・武道館』 ザ・ウォーカー・ブラザーズ『ダンス天国』 『ザ・スパイダース〜ファースト・アルバム』 ザ・ドアーズ『ハートに火をつけて』 『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』 『ジャックスの世界』 個人的に…

政治的なものについて・その2 右翼ポピュリズム

右翼ポピュリズム シュミットとネオコン ハーバーマス 結論 監訳者解説:酒井隆史(2008年) 前回の続き。 政治的なものについて ラディカル・デモクラシー作者:シャンタル ムフ発売日: 2008/08/12メディア: 単行本 右翼ポピュリズム 右翼ポピュリズムの侵攻…