資産運用はあくまでも脇役
尊敬する山崎元さんの本が全面改訂されたということで、購入して読みました。
基本的な主張は一貫していますが、新商品の誕生に伴う現状でのお薦め商品、NISAの利用方法などもあって、新鮮な気分で読むことができました。
帯に書いてある「ロングセラー お金のバイブル」はまさにその通りで、資産運用本の核として据える一冊です。
その中で特に意識したのが下記の主張です。
そして、普通の人が人生を豊かに暮らすために、重要な要素の順番として、普通の人の人生にとって、お金の運用の巧拙は「決定的に重要!」といえるほど重大な影響を及ぼさない。
(中略)
日本人の平均的な金融資産額は1世帯当たり1,200万円くらいだが、「平均」は少数のお金持ちの数字に引っ張られてしまうので、「中央値」を見ると、だいたい500万円くらいだ。500万円の運用利回りを、1%改善しても、年間5万円にしかならない。お金の運用は、仕事の稼ぎとは別の場所で独立して改善が可能なので、年間5万円であったとしても決して小さな金額ではないが、さりとて他の要素よりも影響が大きいわけではない。
有り体にいって、人生の諸問題をお金の運用だけで解決しようとは考えないほうがいいということだ。
とあります。①稼ぎの多寡
②支出・貯蓄の習慣
③住宅・不動産
④保険
⑤自動車
⑥資産運用
※ただし、運用元本の増加と共に重要度が増す
資産運用の本にもかかわらず、この冷静な意見は素晴らしいです。
資産運用本の枠にとらわれず、まさに経済設計本です。
僕は、運用の本を読んだり、ブログを書いたり、最近では個別株にも手を出したり・・・
資産運用大好き人間です。
しかし、指摘のある通り1%リターンが良くなったからといって、大したことありません。
稼ぎが増えたり、節約したりがうまくいけば、余裕で抜かれる金額です。
僕も資産運用よりも
①それなりに真面目に仕事をして給与の確保、そして来年こそは昇任
②「同じ満足度でより安く、同じ値段でより高い満足度を」をモットーにさらなる節約を
③決して家賃を上げない、あわよくば値下げ交渉も
④生命保険・医療保険には入らない
⑤車は買わない
というスタンスをぶれずに貫くことを重視したいと思います。
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