いかに加害者になる可能性を想定できるか
昨日ミステリーショッパー(覆面調査)で飲食店に行き、調査上必須のビールを注文しました。
運んできたスタッフさんがこぼして、僕のズボンの半分ぐらいがビショビショに・・・
「本当にすいません」と何度も謝罪があり、席を清掃し、新しいビールを持ってきてくれました。
しかし、服が濡れたことへの対応は特にありませんでした。
ここまで豪快にこぼされたのは初めてで、しかもビールで濡れた服への被害回復はなされていません。
それでも意外なほどに、腹は立ちませんでした。
その理由は、自分が加害者になる可能性を想定できたからだと思います。
僕もリゾバ等で、飲み物を運ぶ場面があるかもしれません。
慣れない仕事で、誤ってお客さんにぶちまけてしまうことも全然ありえます。
そして服をビショビショにしてしまっても、クリーニング代ですと直接お金を渡す訳にもいかず謝ることしかできません。
店側としても、個人店なら「こちらが全面的に悪いのでお代は結構です」ぐらい言えるかもしれませんが、チェーン店だとそういう柔軟な対応も難しいでしょう。
自分もやらかす側になってこれ以上の対応ができないだろうと考えると、特に腹は立ちませんでした。
全てが思い通りにいくはずもないので、不測の事態があった時でもなるべくイライラせずに過ごしたい。
そのために、加害者になる可能性をできるだけ広く想定したいと思っています。
具体的にイメージできれば、まあしょうがないか・・ぐらいで自分の中で折り合いがつけられ、気分を害さずに済みます。
社会全体として見ても、もう少し自分が加害者になるかもしれないと考えて欲しい。
その可能性を考えると、断罪するのは巡り巡って自分の利益になりません。
「男が臭い」ぐらいは余裕で言っちゃうと思うのですが・・・
かくいう僕も、お金や時間にルーズなのは、どうしても自分ごととしてイメージできません。
もう少し想像力を膨らませたほうが、気持ちよく生きられると思うので精進していきます。
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