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個人が強い時代

金村 圭介(김 용규)

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LBGTのトイレ問題で、以下の判決が出ました。

トランスジェンダー “女性用トイレの使用制限”違法 最高裁

「ほかの職員への配慮を過度に重視し、職員の不利益を軽視したもので著しく妥当性を欠いている」とのこと。

組織では、個人と集団の利害がぶつかることがあって、調整が求められます。

集団の利益ばかりに目が向けられ、不当に個人が苦しめられることはあってはならない。
しかし、個人のわがままが、一方的にまかり通ってもいけない。

その線引きの難しさは昔からずっとあったのですが、肌感覚的にジワジワと個人が強くなってきている。

「みんなのために、ちょっとぐらい我慢しろよ」と画一的なルールは通用せずに、個人の事情に配慮して、よりきめ細かい対応が求められるようになってきています。

同じような例が。

最近労働判例を勉強しているのですが、その中で転勤のトピックがあります。

90年代までの判決では、就業規則に転勤可能性が書かれており、地域限定職とかで雇われているとかじゃなければ、基本転勤は受け入れないといけないとなっていました。
考慮してもらえるのは、重度の病気・障害を抱える家族の介護等、ごく限られた場合に限定されていました。

しかし法律の改正等もあり、2000年代以降は、仕事と生活の配慮を求める判決が出てきています。

こうした流れは、個人として主張する時はいいかもしれませんが、組織としては非常にやりにくくなる。
とりわけ、組織の調整役はより難しい判断を迫られるなと思います。

新時代の歩き方として、割りを食わないように、できるだけ個人として生きていきたいものです。
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Posted by金村 圭介(김 용규)
        

Comments 2

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X  

欧米諸国の人権意識押し付けが効いてると感じます。
「進んでる俺たちに合わせろ」ということですが、
実際のところはコストがかかるので自分達だけやってると
経済競争に負けてしまうから他の先進国にもやらせるということなのだと思います。

2023/07/15 (Sat) 12:52 | EDIT | REPLY |   
金村 圭介(김 용규)  
コメント返信

X 様

外圧で変わっていくのはやむを得ないんですかね・・・
僕的には、ちょっと個が強すぎて、もう少し和を大事にして欲しいです。
ただそんなこと言っても仕方ないので、都合よく立ち振る舞っていかないといけませんね。

2023/07/15 (Sat) 22:11 | EDIT | REPLY |   

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