遠藤さんと今度こそピクニックに行くぞ
10月1日(日)、3日(火)のLINEのやり取りによって、僕と遠藤さんの関係は急接近した。急接近というか、完全に一線を越えてしまった。一線を越えた次の日、僕は会社で遠藤さんのことばかり考えていた。昨日の最高な夜の出来事。まるで自分が世界征服を成し遂げたような誇り高い気分になった。仕事中に少しでも油断するとあの興奮が蘇ってくる。そして、頭も体も収集がつかなくなる。僕はたまらなくなってその度にトイレに立った。個室で改めて自分のモノを見てみると、スゴいことになっている。自分であって、自分ではないみたいだ。
しかし、よく考えてみると僕はまだ何も成し遂げていない。自分としては過去の恋愛史上最高記録を更新し続けているような気分になっているが、実はそうじゃないのかもしれない。何と言っても、まだ遠藤さんと会ってすらないのだ。一線を越えたのは、あくまでもLINE上でのこと。5回会った金融OLはおろか、カフェで1回お茶しただけでフラれた2代目金融OLの結果までも到達していない。そして、今もなお遠藤さんの体調不良を理由に、ピクニックの具体的な日程さえ決められていないのだ。
10月6日(金)僕はこの日こそ遠藤さんを正式にピクニックに誘おうと決めていた。本来は明日にでも行きたいところであるが、明日からの3連休は2泊3日で唐津に行くことになっている。ここは遠藤さんの体調を気遣う素振りを見せて、来週の土曜日を提案してみよう。
19:22 金村) 1週間お疲れ様!だいぶよくなった?
20:24 遠藤さん) お疲れ様!1週間キツかった><
その後、仕事や体調に関する話を少し続けた。遠藤さんの体調はだいぶよくなっているらしい。さらに好都合なことに、遠藤さんは明日から友人の結婚式で県外に行くらしい。僕も旅行でどのみちピクニックには行けないので、嬉しい偶然だ。そして、本題を切り出した。
21:56 金村) 来週の土日こそはピクニックお願いできへんかな?
返事を待つ間、僕はかなり緊張していることに気がついた。僕たちは一線を越えているんだ。本来であればピクニックなどOKしてもらえるに決まっている。こんな誘いぐらい、朝飯前のはずだ。しかしこのドキドキ、やはりLINEと現実では全く違う、LINEなど所詮は机上に空論なんだと現実を突きつけられた。
その時、遠藤さんからスタンプが返ってきた。田辺誠一のかっこいい犬が大きくOKを作っている。2度の破局危機、遠藤さんによる再三のドタキャン、そして2夜の一線越え。本当に色々なことがあったが、僕たちはやっと元のピクニックの約束の土俵に乗った。その後、10月14日(土)11時、これまでと同じ公園で、ピクニックに行くことを約束した。これと同時に作戦を立てた。大まかな作戦は前回と変わらない。
11:00 公園集合
11:00~12:00 公園散策、芝生にシートを引いてトーク
12:00~13:00 遠藤さんの手作り弁当を食べる
※ 遠藤さんは最近仕事が忙しいらしく、弁当作りが無理になるかもしれず、その場合は買う
13:00~14:00 バトミントン、キャッチボール
14:00~14:30 休憩、お菓子
14:30~15:30 膝枕をし合って、甘えながらトーク
15:30~16:30 手をつなぎ(出来れば腕を組み)公園を散策
これまでのLINEで帰りは遠藤さんの車で、僕を家まで送ってもらえると提案があった。公園散策した後は、一緒に車に乗り込みそこで軽くキスをする。車で送ってもらう時に、「ちょっと家でコーヒーぐらい飲んでってよ」と誘う。そして、家に連れ込んだ後は、LINE通りにことを進める。机上の空論とはいえ、遠藤さんとはすでに裸の付き合いは終わっている。膝枕をするあたりから、次第に雰囲気にを作っていけば、LINEと同じようにいける。家のソファーで横に座って、抱きしめればもう最後までいくのみ。後は遠藤さんを冷静にさせないこと。あくまでも2人でバカになりきるしかない。
この夜、僕たちのLINEはさらに盛り上がった。とうとう、つけずにすることまで遠藤さんに許可された。LINEから実際に起こることを8掛けで考えても、どうしたってキスまでいくのは必然だろう。
さらに僕は遠藤さんのために、もう1つの行動をしている。youbrideで別の女性とやり取りを始めたのだ。お相手は28歳の放射線技師。相手からいいねがつき、トントン拍子でやり取りが始まった。プロフィールに顔まで載っており、特別美人というわけでもないが、あっさりした清楚な感じの女性。写真を見る限りでは遠藤さんよりもワンランク上。メッセージの返信が遅めなのが気になるが、ほんわかした印象を受ける。本日はとうとうLINEの交換にまでこぎつけた。LINEで少し和んだところで、食事にでも誘ってみようか。もちろん、ミステリーショッパーに当選したらの話だが。そうでない場合は、まずはお茶か・・・展開次第ではこっちもピクニックでもいいかもしれない。
今最も大事なことは遠藤さんへの非モテコミットを避けること。遠藤さんと放射線技師。1:1の割合で均等に愛を振りまき、テキトーに接していくことが2人を喜ばせる方法だ。僕は本当は思いっきり非モテコミットをしたいのだが、女性が誠実な男が大嫌いなんだから、ここは断腸の思いで軽く接していくしかない。これが僕のできる最大限の誠実さなのだ。
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