遠藤さんとのピクニックでまさかの展開
9月23日(土)待ち合わせ時間である午前11時、僕は公園で遠藤さんの到着を待っている・・・・・・はずだった。でも、今スポーツクラブで筋トレに励んでいる。なぜこんなことになってしまったのだろう???
話は9月17日(日)に遡る。本来、この日にピクニックに行く約束をしていた。しかし、台風により予定を9月23日に変更。その代わりとばかりに僕たちはトークに勤しんでいた。昼から始まったトークは夜になるとそのペースを増していく。中洲の周辺で働いていると教えてもらった僕は、こんなイジりをしてみた。
18:51 金村) 遠藤さんは中洲で働く女性なんですね。
19:36 遠藤さん) ん?なんか、いろいろな意味でとれる表現やけど・・・間違いではない。
19:46 金村) そうそう、できる女じゃなくて、中洲の女。
19:58 遠藤さん) まっ、それでもいいですがー
20:02 金村) 中洲の女にお世話になります。
あ、そうや!1品作っていく時に、好き嫌い聞いといていい?
20:09 遠藤さん) 中洲の女て・・・なんかいい気分せんね。
ヤバい、ちょっとリアルに怒っていると思った僕は、本気で謝った。
20:11 金村) ごめん、調子に乗りすぎた・・・
20:19 遠藤さん) もういいよ。冗談てわかってるし。
ピクニックは、本物の中洲の女と行ってくれー
完全にやらかしてしまった。振り返れば、2回目に中洲の女と言った時に、遠藤さんの反応は既に微妙だった。それにも関わらず、僕は空気を読まずに3回目を言ってしまった・・・これまで1週間100回以上のLINEで築き上げてきた信頼関係がこんな一瞬で崩れるものなのか・・・僕はその儚さに呆然とした。僕はバカだ。イジりやディスりなどせずに、ただただ面白くもない当たり障りの会話に終始すれば、来週にはピクニックに漕ぎ着けることができただろう。その土俵に乗ってから攻めればよかったのだ。LINEという繋ぎの場面で攻めて墓穴を掘ることになった。これまでの千載一遇のチャンスが、たった数十分の過ちによって、その手からするりと離れていった。僕は力なく返信をした。
20:19 金村) 辞める?
食い入るようにスマホを見つめるが返信はない。「は~、終わった・・・」そう思いシャワーを浴びた。しかし、遠藤さんもちょっとした冗談で怒るなど大人げないのではないか?逆にそんな女性なら、もし上手くいっても今後が大変だ。女性にありがちな当然ヒステリーになったりするかもしれない。逆によかったのだ。また休日はミステリーショッパーを頑張ろう。そう思うと、かなり気持ちを吹っ切ることができた。特段の落ち込みもない。僕は仕事のストレスには滅法弱いが、人間関係やお金に関してのメンタルはタフなほうだ。すぐに気持ちを切り替え、ピクニック用にミステリーショッパーで買っていたどら焼きを食べ、何事もなかったかのようにブログを書き始めた。筆が乗ってきた頃に、当然返信が来た。
21:11 遠藤さん) やめなくていいよ
ごめん、これぐらいで怒っちゃって・・・・
21:12 金村) よかったーーー。ほんまごめん。
21:15 遠藤さん) こっちこそ、ごめん
21:16 金村) では仲直りってことで!
21:16 遠藤さん) だね~。
仲直りした後の僕らはまさに、雨振って地固まるだった。翌日からはさらに多くのLINEメッセージを交換した。それは朝の通勤にも行われ、僕は通勤中もMAX興奮しっぱなし。会社についてパンツを確認すると、先っちょに接する部分に半径2cmのシミが出来るほどであった。そして、9月20日(水)決定的ともいえる出来事が起こった。ピクニックでのプランを話し合っている会話の中で。
23:20 遠藤さん) お昼寝しよっかな(笑)
23:20 金村) 膝枕してほしい(笑)?
23:21 遠藤さん) してくれるん?(笑)
じゃあ、私もしてあげようか?
23:24 金村) じゃあ約束
23:25 遠藤さん) 約束ね
23:37 金村) 気持ちよくて寝ちゃいそうなんやけど
23:38 遠藤さん) いいよ、寝ちゃっても
23:42 金村) じゃあちょっと甘える!
23:42 遠藤さん) ちょっと甘えてくださーい
23:43 金村) たっぷりいい?
23:43 遠藤さん) たっぷり甘えてください
23:44 金村) そのかわりちゃんとリードするよ
23:45 遠藤さん) おっ!楽しみにしてる♡
23:46 金村) 散歩のときは手繋いでいい?
23:47 遠藤さん) いいよっ
僕はこの時、確信した。今回はイケる!手を繋いで公園を散歩して、膝枕でたっぷりと甘えて・・・車の中で2人きりになったらキスぐらいはさせてくれるに違いない。そしたら、もうそれだけで終わるはずもない。成功のイメージがはっきりと見えた。ほぼほぼイケるでしょ。木曜日も仲良くLINEした僕は、金曜日の仕事中も遠藤さんのことばかり考えて、面倒くさい仕事は全部放置して、定時に帰宅した。明日に向けて、体調とメンタルを万全にするためだ。明日の夜は一世一代の晴れ舞台なんだから。が、悲劇は何の前触れもなく、突然やってきた。
18:55 遠藤さん) お疲れ様!
ピクニックのことなんやけど、日曜日に変更してもらうことってできる?ちょっと体調が悪くて・・・
体調不良?????ほんまか????これって女子の断りの常套手段じゃ?????でも、翌日にしっかりと代替案もあるし。何よりもたっぷりと甘えさせてもらう契まで交わしている。
19:20 金村) 僕は全然えんやけど。
何?風邪?日曜日は大丈夫かな?
21:07 遠藤さん) ごめんね。
風邪っぽいだけだから、明日一日ゆっくりしてたら大丈夫!だから日曜日に変更お願いします。
21:14 金村) ええよええよ。
じゃあとりあえず、日曜日に変更で。明日また行けそうか連絡して。ほんま無理せんでいいからな。
21:37 遠藤さん) うん、ありがとうございます。
脳だけじゃなく、下半身が踊っていた僕は奈落の底に突き落とされた。この1日すら待てないほど、浮かれていたのだ。しかも体調不良では、本当に日曜日に行けるか?仮に行けたとしても、遠藤さんのテンションがどこまでか相当に怪しい。一応、日曜日の計画を考えた。ピクニックでのイチャイチャは変わらない。ただ明日が休みの土曜日の場合は、食事を挟もうと考えていたが、翌日が仕事の日曜日なのでもう少し前倒しでベットまでたどり着く必要があろう。そこで、食事を挟まずに、ピクニックでイチャイチャして、車に戻った後に口説いてその場で一気にキスまでいく流れにしよう。そこまでテンションが上がれば、家かホテルに誘ってことを済ませるだけ。できれば朝まで過ごしたいが、それは無理そうなので、夜に帰ってもらえばいい。少し無理のある計画にも思えるが、僕たちはそのぐらい盛り上がっている。大丈夫必ずイケる。ゴチャゴチャ考えずに、明日思いっきり暴れてくるだけだ。
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