職場での理想像
バリバリ実績を出している方、豊富な知識がある方、書類を綺麗に整理し必要な時にすぐ取り出せる方、感情的にならずにいつも冷静に接客する方、毎晩残業して頑張っている方、職場の誰とでも仲良くして人気のある方・・・・・ほんまにすごいなと思います。
確かに、そんな風になれれば仕事も楽しいかもしれません。
でも、僕には逆立ちしたってなれっこない。
じゃあ僕はどうすればいいのか?
生き残るために、鈍感力を身につけるのです。
最初に配属された職場に、理想とする方がいました。
50代後半の男性で、平社員の方です。
・上司から同じことを何度も注意されるが、全然直らない。
・目の前で内線が鳴っているのに、気がつかない。
・その方が以前に担当していたお客さんについて話したら、覚えていなかった。
・1年前まで一緒の職場だった人(しかもすぐ隣の係)が挨拶に来たのに、全く覚えてなかった。
・パソコンの基本スキルがなく、人に何度も同じことを聞く。しかも、前同じことを聞いたことすら覚えていない。
・メールを全く見ておらず、数百件溜まっている。
自分のどうしてもやらないといけない仕事は普通にこなしています。
大きな問題も起こしていません。
その職場ではベテランだったので、質問することもありましたが、優しく教えてくれます。
しかし、会社全体のこと、職場の状況とか人とか、ちょっとした業務知識にはまるで関心がありません。
さらに注意を受けたり、少し嫌みを言われることもありますが、全然気にした様子もありません。
たまに、趣味の散歩や温泉、マンガ、野球について楽しそうに話しているのが印象的でした。
僕が目指すのは、まさにこの人の鈍感力です。
たぶん、この方も長年仕事をする中で、自分を守る方法として、鈍感力を身に付けたと思います。
今はもう退職されていますが、無事定年まで勤め上げて、退職金もたんまり貰ったことでしょう。
厳しい世の中と言われますが、現実問題、ダメ社員でもそうそうリストラされることはありません。
失業は多くが、仕事についていけなかったり、我慢できずに自分で辞めたものです。
そう。鈍感力さえあれば、ダメ人間でも会社に居座り続けることができるんです。
ただ、そう簡単に鈍感力は身に付きません。
元々の性格による部分も大きいでしょう。
ただ、鈍感力を意識するかしないかでは、成長は違ってくるはず。
僕は定年まで働く気はもちろんありません。
しかし、セミリタイアまでのあと10年間、むやみに転職を繰り返しても、収入や勤務条件は良くなると思えません。
今の職場に居座り続けることが、無難な選択でしょう。
だから、鈍感力を意識して、気にせずに気にせずに、職業人生を過ごしたいと思います。
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