前回のメルマガでは、マーク・スピッツナーゲル、マーク・フェイバー、ウォーレン・バフェットなど、数人の“評判の良い”投資専門家の予想を引き合いに出して、彼らの「米国の株式市場が50%以上、下落するのは時間の問題である」という見立てを紹介しました。
今回は、ウォーレン・バフェット指数とウィルシャー(Wilshire)5000という指標を使って、米国の株式市場の過熱感がどれほどのものかを見ます。(投資家向きの記事です)
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信頼できる指数の二つとも、リーマンショック前年の不動産バブルのピーク時の値をさらに突き抜けている
テクニカル分析とは違って、長期的には必ず「そうなってきた」ウォーレン・バフェット指数(Warren Buffett Indicator:株式市場時価総額対GDP比」)や、他の信頼できる指数が、今、どのようになっているかを知ることで、近々、アメリカの株式市場に起 こることを明確に知ることができます。
前回のメルマガでは、※ウォーレン・バフェット指数を見て、アメリカの株式市場の暴落が、いつ起こってもおかしくない状態になっていることを示しました。
この指数を採用している著名なヘッジファンド・マネージャーであるマーク・スピッツナーゲル(Mark Spitznagel)の「事実、われれは、株式市場の崩壊を絶対的に予期しなければならない」というコメントを紹介しながら、マーク・フェイバー他の見立ても紹介しながら、「米国株式は2014年、50%近く下げる」と予想していることを伝えました。
ウォーレン・バフェットのおかげで、長期的には「確実に当たる」というウォーレン・バフェット指数は、近年、個人投資家も利用するようになったポピュラーな長期の評価指標です。
※株式市場時価総額対GDP比=ウォーレン・バフェット指数
ウォーレン・バフェット指数(Warren Buffett Indicator)は、「株式時価総額とGDPは同じ比率で推移するという前提」に立って、GDPに対する株式時価総額の比率(株式市場時価総額対GDP比)を指数化したものです。
市場が過熱してくると株式時価総額は、GDPの伸び率を超えて上昇し、一定ラインを突破すると、「売り警戒シグナル」が出てくるというもの。
ウォーレン・バフェット指数(Warren Buffett Indicator)は、「株式時価総額とGDPは同じ比率で推移するという前提」に立って、GDPに対する株式時価総額の比率(株式市場時価総額対GDP比)を指数化したものです。
市場が過熱してくると株式時価総額は、GDPの伸び率を超えて上昇し、一定ラインを突破すると、「売り警戒シグナル」が出てくるというもの。
今回は、これに加えて、ウィルシャー(Wilshire)5000という指標でも、米国株式市場の先行きを見てみます。
ここでは、採用する資料としてbusinessinsider.comの記事を使います。
2001年、バフェットはフォーチュン・マガジンのインタビューで「おそらく株式市場時価総額対GDP比は、どの瞬間の評価額を見る場合でも、たった一つの指標で見ることのできる最高の基準となる指標だ」と述べています。
時価総額を分かりやすくするために、VectorGrader.comでは、計算する分子には、特筆すべき普通株の市場価値を取り上げている連邦準備制度理事会のB.102バランスシートに出ているライン36を使います。
GDPと連邦準備局のデータの両方が四半期ごとになっているので、VectorGrader.comの人々は、毎月の評価を行う際に、いくらかの※内挿と外挿を行っています。それらの最新のチャートは、一般の人たちもここで利用可能です。
(※内挿と外挿について:与えられた点の内側に内分点を作って近似曲線を作るのが内挿、点の外側に外分点を作って近似曲線を作るのが外挿。つまり、これらは一定の範囲の中に納まるので、範囲の広がりを示すことになる)
ウォーレン・バフェット指数の(元になっている)生データは、20世紀の中頃まで遡っています。四半期のGDP発表は1947年から続いていて、連邦準備局のB.102バランスシートには、1951に始まる四半期の最新版があります。
この略した時間枠の認識でもって、毎月のデータを書き込むことなしに得られるありきたりの四半期の比率(レティオ)の数字を見てみましょう。
あるいは、もっとも最近の四半期の数字の最後のほうの数字を外挿によって推定してみましょう。
下のチャートB.102バランスシート(特筆すべき普通株の市場価値-連邦準備制度理事会のウェブサイトで利用可能)中の公式データを使って作成されたウォーレン・バフェット指数のチャートです。
FREDに表示されるチャートとほぼ同じです。
現時点では、125.1%に膨らんでいます。(下のチャート クリックで拡大)
(付随的に、分子は、四半期の比率評価指標の単純な計算に使用された同じシリーズです。「時価総額」の数字を分子にもってくることは、もはや陳腐化した手法です)
連邦準備局は6月5日まで、第一四半期の全データを公表しないでしょう。ただし、部分的には速報値として出しています。
(※第一四半期の米非農業部門労働生産性速報値だけは、昨日出ています →ロイター)
さて、もうひとつ、非常に信頼性の高い指数「ウィルシャー(Wilshire)5000」という指標があります。→Wilshire 5000 Full Cap Price Index
(※ウィルシャー5000は、米国のウィルシャー・アソシエイツ社(Wilshire Associates)が算出・公表する、米国の普通株式をカバーしている代表的な株価指数=時価総額加重平均型の指数)
FREDデータを株価指数分子(WILL5000PRFC)に使用しました。(下 クリックで拡大)
これらのチャートは何を伝えているのでしょう?
ウォーレン・バフェットは最近のCNBCのインタビュー(4月23日)で、「株式はバブル状態というほどでもない」という彼の見解を示しました。
しかし、ウォーレン・バフェット指数、ウィルシャー5000の両方ともが、今日の米国市場が過大に評価されていることを示しているのです。
それは、これらの指数は、リーマンショックの直前に示されたように、2007年の不動産バブルのピーク時の値をさらに突き抜けて、上に来ているのです。
事実、二つの指数は、7連続四半期の間、上昇し続けています。
また、現在、その平均を上回って2つの※標準偏差に接近しています
(※標準偏差:「数字のばらつきを表す量」のことで、通常2つがあり、それぞれに値が接近しているということは、「飛びぬけた状態」に近づいていることを示しています)
再び…「これは、何を意味しますか?」。
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