どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
ということで毎月月初恒例の雑談です。なんかいっつも思うんですけど、くっだらねー自分語りよりも僕の人生で印象的だったお話をした方が読まれますもんね。この雑談。
ということで、まあ幼馴染以下腐れ縁以上みたいな女の子の話します。ちなみに今回は長文です。
その女の子と出会ったのは小学一年生の頃でした。まあ普通にクラスが一緒になったんですよ。その子は小学一年生ということを差し置いてもめっちゃ背が低くて確か当時は90センチくらいじゃなかったでしたっけ?僕は110センチ?とかあったのでかなりの差でしたね。
んで、席替えがあったんですよね。確か二学期のはじめくらい。その女の子と隣の席になったんですよ。「こいつの隣か〜」なんて思って机を隣に移動したら「机くっつけんな!キモい!」ですよ。いや、確かに小学生の頃はクソ餓鬼でマジで先生の言うことは全く聞かないわ喧嘩ばかりするわ宿題は全く出さないわの問題児だったんですけど、ほとんど初めて話す男の子にそれはなくないですか?
とまあそこから小学三年生になるまで僕とその女の子の攻防は続きました。その子がキモいと言い僕が言い返し…今思い返してもまあクソ餓鬼っぽいやりとりでしたねw しかもその女の子まあ気が強くて自分からキモいだ馬鹿だ言い始めるくせに僕がやり返すと何倍もの言葉で返してくるんですよね…側から見ても仲悪かったですw
で、三年生になってクラス替えがあって別々のクラスになったんですけど、五年生のクラス替えの時にまた一緒になりました。この時には僕は男子の中では背の順で後ろの方になるくらい背は高くなっていて、きっとあの女の子も背は伸びていたんでしょうけど一年生の頃と比べて身長の差は大きくなっていました。
そこからはまた喧嘩ばっかり…なんてことにはならずその女の子はキラキラしているグループの中心にいて僕みたいな馬鹿男子とは距離を置いて過ごしていました。まあ当たり前ですよね。
んで、一年後。小学六年生の頃また席替えがあったんですよ。そして隣の席に。一年生の頃みたいに露骨な反応こそしなかったですけど明らかに僕のこと嫌がってましたね。いやなんで?ほとんど関わりないのにですよ?
そこからは席こそ隣でしたけど、あんまり関わりのない日々が続きました。そんなある日、ちょっと困ったことが起きます。その当時僕のクラスにはちょっと困った女の子がいました。なんていうか被害妄想が激しくて、男女問わず色んなクラスメイトに喧嘩を吹っかける女の子でした。みんなその女の子とは関わりたくなかったので距離を置いてましたね…てかここから女の子が2人出てくるので気が強くて小さな女の子をAさん、喧嘩ばかりする女の子をBさんとします。
でもAさんは運悪くそのBさんに目をつけられてしまいます。何かにつけてBさんはAさんにちょっかいかけたり、というかぶったり蹴ったりするようになります。Aさんは最初こそ気の強さを発揮してやり返してましたけど(とは言ってもAさんは決して暴力は振るわず言葉だけでやり返してました)次第に疲れてぶたられるくらいなら仲良い女の子のグループに逃げて面倒くさそうな顔してました。
そして事件は起きます。習字の授業の時、BさんがAさんの習字道具をひっくり返したんですよね。Aさんの隣の席だった僕にも墨汁がかかりました。でもそれ以上にAさんの白い服が真っ黒になりました。それでもAさんは何も言わずただ筆を動かし続けました。
僕もそうですけど墨汁だらけのAさんを放っておくわけにはいきません。慌てて水道に(あの小学校にある水飲み場のことです)に連れていきました。2人でついた墨汁を洗い流していると教室から喧騒が聞こえてきました。きっとBさんが暴れていたのでしょう。
Aさんはそれを聞きながらこんなことを言いました。
「なんでなんだろうね」
その短い言葉ははっきり覚えてます。Aさんが我慢して我慢して我慢して…それでも汚されてしまった白い服の墨汁の染み。それを思ってなんだかよくわからなくなってしまいました。あれだけ僕のことをキモいだのなんだの言って拒絶した女の子。お互いにお互いのことが確かに嫌いだったはずなんですけどね…
僕はくしゃくしゃになったポケットティッシュを渡しました。そしたらAさんはいつかの無邪気さで「キモい」と言っていつの間にか僕の服にも飛び散っていた墨汁の染みを渡したばかりのティッシュで拭きました。どうして自分の服の黒を拭かなかったんですかね?
そこからBさんはAさんにちょっかいを出さなくなりました。きっとあの墨汁事件で怒られたのが効いたんでしょう。そしてAさんは昔みたいに僕にちょっかいを出してきました。男女合同の体育では背後からボールをぶつけ、雪が降れば雪玉を僕に投げ、ケシカスや短くなった鉛筆や…てかAさん僕に向かって物投げすぎじゃないですか?その度に僕は「うるせー」だの「やめろ」だの言い返しましたけど。
そして小学校を卒業し中学に入学して同じクラスになって、また違うクラスになって、別々の高校に行ってもそんなことは続きました。流石に小学生みたいに物は投げなくなりましたけど、会うたびキモいキモいって…いや確かに中学生の頃はガチでキモい時ありましたけど、高校生になってから駅前の往来で割と大きな声で「キモい!」とか言われた時は流石に恥ずかしかったですからね。しかもAさんは相変わらず小さくて全然目立たないから(多分150センチ前後しかないと思いますね)なんか僕だけに注目集まりますし…
そして大学に入学してめっきり会わなくなって成人式の日。相変わらず背が低いAさんとすれ違いました。前に会った時と同じように「キモい」とか言って…それから会ってないですけど何やってるんですかね…あの時の振袖姿は流石に可愛かったですけど…
オチというかなんと言うかなんですけど、友達にも散々「Aさんお前のこと好きだろ?」とか言われてましたけど、Aさんは中学生一年生の頃には彼氏いましたしというかモテモテで僕なんか眼中になかったでしょうし、本当にお互いのことは嫌いというか「あー多分こいつとは一生仲良くなれないな」って思っていたと思います。
でもまたきっとどこかで会ったらAさんは僕を見て「キモい」って言って僕もAさんに「うるせー」と言い返すのでしょう。