一時期、日本の
従米ポチ 保守系政治家の間で「アーミテージが・・・」というのが流行していたような気がするのですが、気のせいかな・・・。アーミテージが副長官をやっていたのは遠い昔のような気がするのですが、ほんの数年前だったのですね。
そんなことを思い出してしまったニュース
パキスタン大統領:「アーミテージ氏に脅されていた」
(毎日新聞 2006年9月22日)
ですが、「さもありなん」ってな内容ですね。
ベネズエラのチャベス大統領といい、最近はアメリカに対して公式の場でいちゃもんをつけるのがトレンドになっているようです。こちらはハンギョレ新聞の9月22日の社説です。面白かったのでつい翻訳してしまいました。それではどうぞ。
石器時代に戻すとは、脅迫がアメリカ外交の本質なのか
パキスタンのパルヴェーズ・ムシャラフ大統領が2001年の9.11以降、アメリカの脅迫を受けた事実を明らかにした。ムシャラフ大統領は24日に放送されたCBSの「60ミニッツ」という番組に出演し、リチャード・アーミテージ米国務省副長官(当時)がパキスタン情報局長に対テロ戦争に協力しなければ「空爆で石器時代に戻る覚悟をしろ」と脅迫した事実を公にしたという。アーミテージ元副長官はこれについて具体的な表現方法は違うものの、強く要請したという点は認め、脅迫があったことを否定しなかったとその番組は伝えた。ムシャラフは「アーミテージが“アメリカに対するテロを支持する意見を抑えてくれ”という“笑わせる”注文までした」と証言した。
ジョージ・ブッシュ米大統領は19日、国連での演説で国連憲章第一条を例に「あらゆる人間の平等で譲れない権利が世界の自由と正義と平和の基盤」であると話した。しかし、ムシャラフのこのような証言はアメリカの言う「自由・正義・平等・平和」の実態が何なのかを如実に示している。アメリカの一方的な要求に従わなければ、自由だの平和だの平等だのというものはすべて虚実にすぎないということだ。
国際関係においては力が正義だという事実は目新しいものではない。つい最近の例をみても、イラク侵攻をはじめとしたアメリカの一方的な独善を数え上げれば、十指でも足りないほどだ。しかし、ブッシュ大統領の登場以降、アメリカの対外政策を牛耳ってきたネオコンたちの眼下無人格(野放図で驕慢で他人を馬鹿にする様)な状態は度を越すにもほどがある。ネオコンのこのような傲慢な態度が、国連総会でアメリカを批判することが一つ流行になったという『ウォール・ストリート・ジャーナル』の報道の背景にある。アメリカはベネズエラのウゴ・チャベス大統領や、ボリビアのエボ・モラレス大統領などアメリカに直撃弾を放つ外国の指導者たちを例外的な事例として見るかもしれないが、彼らが「多くの国の指導者が表現をしないだけで、共通の考えを代弁している」という指摘に耳を傾けるべきだ。ブッシュ大統領は国連での演説で中東地域の民主化のために穏健改革派を支持すると宣言した。しかしアメリカの極端で一方的な対外政策により穏健勢力の立場はどんどん狭くなっているのが現実だ。アメリカが本当に民主的な世界を望むのであれば、一日も早く一方的な外交政策から脱し、道徳的な権威を回復しなければならない。