韓国のニュースでも安倍壺三氏の肩書きが「官房長官」から「次期総理」に変わった今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、今までさんざん韓国メディアによる安倍晋三評を翻訳してきましたが、「他の国の評価はどうなんだろ~?」と思っておりました。そんなところへフランス通の村野瀬玲奈さんが、ヒョイと仏リベラシオン紙の安倍晋三評が載っている記事を翻訳して送ってくださいました。ありがたく頂戴いたします。
以下は村野瀬さんの翻訳によるリベラシオンの9月20日の記事です。注釈はハムニダがつけました。
ところで、村野瀬さんからこの記事の翻訳とともに、「リンク先をクリックするといきなりアベシのどアップ写真が出てくる」との注意書きがあったのですが、つい誘惑にかられてクリックしてしまいました。
ぎゃぁああああああああ~
・・・海よりも深く反省しております。
ううう・・・、キモチワルイよぅ。
リンク先をご覧の際はサングラスをご着用ください。
安倍晋三、日本のため、保守主義促進、カリスマ性後退
安倍晋三、水曜日、驚きもなく自民党総裁に選ばれる。26日に首相に選ばれる予定。
将来の日本の首相は「偽の若者」。前任者の政策を継承しなければならないはずなのに、前任者の華々しさは無し。
2006年9月20日
右向け!驚きもなく、1955年以来権力の座にある歴史的(有史前)政党、自民党は水曜日、前任者小泉純一郎よりもポピュリスト度は低いが超保守主義者政治家であり国家主義者度も同じくらいある、最も急進的な大物の一人であるタカ派の安倍晋三を3年任期で総裁として大きく選出した(703票中464票を獲得)。彼の首相指名は9月26日になる予定。
52歳の安倍晋三は、今までに選ばれた首相の中では最も若い(戦後生まれの初の首相でもある)が、反対派の中にも、彼の陣営の若手代議士の中にも、安倍が「老人の思想」を奉じているとして批判する者は大勢いる。結局、安倍は激高型小泉よりも現代性や実用性が低い*として批判されているのである。「安倍晋三は小泉のふところの中で育った狭量な人物である。彼の統治方法からは何も期待できない。」民主党(野党)の若い聡明な参議院議員犬塚直史はこう予言する。小泉と同じく、安倍は日本の外交をアメリカの利益だけの外交に合わせるだろう。そして、経済的観点からは、前任者と同じ超リベラル路線**を守るだろう。
企業の利益がふたたび爆発的に伸びている世界第二の経済大国である変わり目の日本の中で、とても移り気になった選挙民の人気を得るために安倍晋三はどれほど必死に仕事に取り組まなければならないことだろうか。日本では、多くの専門家が、彼は前任者のスタイルも貫禄もないのにもかかわらず「小泉のやったことをやらなければならない」だろうとみている。マスメディア、特にテレビを操作する能力はもっとない***。
小泉はテレビ映りの良いエースだった。興行のプロだった。安倍は動揺している内向的人物である。経済では正統派、政治では伝統派の彼は、「経済への国家の影響」を軽くするための新しい政策をとるつもりである。そして、構造改革を引き続きすすめることを約束している。特に彼は、「国際舞台での日本の位置を強化する」ことを望んでいる。「私は日本を自らの権威をあらわす国にしたい」と彼は予告した。彼は日本の平和憲法を見直すことを公約している。その目的は、日本の軍隊(世界で第三位の軍事予算)により大きな行動の自由を与えることである。安倍は特に、日本の「聖なる価値」を擁護している。彼の予告によると、彼は学校で愛国心を強化するであろう。彼は日本でとても広がっている歴史修正主義を批判したことはなく、「国家のたいまつ」と「豊かな日本と国家の誇りという理想を守っていきたい」と説明している。
まだ首相の地位にはついていないが、無節操との批判に対して安倍晋三はすでに自分を弁護しなければならない。一ヶ月前、彼は北朝鮮のリーダー金正日を付き合える人間になるように説得して、特に核開発計画と弾道ミサイルを放棄させるように仕向けることができるとうけあっていた。その間、7月5日の北朝鮮の7 発のミサイル発射への報復として、安倍は北朝鮮の政体に対抗する経済制裁の新計画を練ることに前向きになっている。
(訳:村野瀬玲奈)
*「安倍つかえねぇ~」ってことですね。
**新(超)自由主義ということですね。政治のリベラルと経済のリベラルではまったく違う意味になってしまうんですなぁ。
***テレビに圧力かける能力には長けていますけどね。