2024年 東京大賞典回顧 三浦皇成よラムジェットよ

東京スポーツ紙より

東京大賞典競走|2024年12月29日 | 競馬データベース - netkeiba

 

東京大賞典。今年は少頭数ながら面子は揃った。これで地方に大井の門番みたいなのがいればさらにおもしろかったが、まあサヨノネイチヤが出てくれてよかったというところか。

 

で、おれの本命はフォーエバーヤング。世界で活躍しているうえに、大井でも勝っている。坂井英光の息子に矢作和人の息子のタッグだし、ホームみたいなものだろう。えらく人気しているが、負ける感じがしなかった。

 

問題は二着馬だと思った。テソーロの二頭なのか? 先行馬が少なめだからクラウンプライドかデルマソトガケか? いや、ラムジェットだ。おれはそう思った。三浦皇成に中央初G1をもたらすかもしれなかった馬。そして今年の東京ダービー馬だ。軽い故障でチャンピオンズカップ出られなかったが、その分ローテも余裕あるんじゃないのか。いや、海外帰りのフォーエバーヤング含めた上位人気馬の中では順調な方じゃないのかと思えたのだ。ウィルソンテソーロは使いすぎ感と転厩あり、ウシュバテソーロは衰えの可能性あり、で。

 

というわけで、フォーエバーヤングから二着にラムジェットの三連単に絞って買って、これで勝てる、と、思った。

 

が、レースが近づくにつれ、今年最後のG1で「これでいいのか?」と思えてきた。最後に大逆転を狙うのは有馬記念と決めているが、東京大賞典でももっと貪欲になってもいいのでは? それこそがギャンブルでは? 

 

ということで、買い直した。いや、買った馬券を取り消すことはできないので、買い足した。ラムジェット頭の三連単だ。払い戻しも大きい。これでいい、と思った。三浦皇成のJPN1ではなくG1初勝利があってもいいんじゃないのか。買って満足した。

 

レース。フォーエバーヤングは番手。隊列は詰まっている。ラムジェットのスタートは悪くなかった。道中、空いていた内をついて前進する。ラムジェットはエンジンのかかりが悪い。悪くないのでは?

 

四角、フォーエバーヤングの手応えがあやしい。坂井瑠星の手が動いている。そして、同じく手が動いていたラムジェットは最内を突く。べつに最内が悪いという感じもない。伸びてくる。悪くない、悪くないぞ! と、思う。が、そっからフォーエバーヤング伸びるのよな。強いよ。でも、それでも、おれの最初の馬券は死んではいない。ラムジェット二着確保してくれ……と、思うも、ウィルソンテソーロにやられるのよな。まあ仕方ない。力は出し切ったのだろう。ウィルソンテソーロのタフさに拍手。

 

まあ、それよりも拍手はフォーエバーヤングよな。完調ではないと言われているにせよ、強さを見せた。坂井瑠星がインタビューで「世界一」を目指している馬だけある。そして、「世界一」は遠くないことをこの馬は示してきた。来年のBCクラシック、楽しみにしたい。過剰評価か? いや、決してそうは思わない。それを口にするに値する馬だと思う。大井から世界へ。悪くない。ぜんぜん悪くない。よすぎるくらいだ。来年はシンエンペラーとフォーエバーヤングを応援する。馬主を推しているわけでもないが、推していると言われてもべつに構わない。やってくれ、大井と世界の矢作と坂井瑠星。