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桜玉吉が60歳になる世界線―『伊豆漫玉エレジー』

伊豆漫玉エレジー (ビームコミックス) 作者:桜 玉吉 発売日: 2021/04/12 メディア: Kindle版 おれが死ぬか作家が死ぬかどっちか先かわからないけど死ぬまで書いつづけると決めている漫画家といえば桜玉吉をおいて他にいない。 おれと桜玉吉、桜玉吉とおれ。…

軍艦島、痴漢、漫画、競馬、昭和、わけがわからん映画『純』!

goo映画: Movie × Travel — 旅のような映画 映画のような旅(ネタバレ注意) 俺が生まれた1979年前後の映画である。内容はといえば、漫画家を志す青年がビッグコミックの新人賞に応募したり、バイト先である後楽園遊園地への行き帰りの電車内で痴漢をしたり…

初恋のぐるぐる坂

久々にクロスバイクにまたがった。とりあえず南下。134まで出て、そのまま大磯まで行って夕日を見る計画だった。が、16号→環状4号→朝比奈越えというルートで力を使い果たし、十二所(じゅうにそ)のあたりをうろついたのち、海沿いの写真など撮りながら腰越…

思い出の海軍短剣

幼稚園のころか、小学校に入ってからだったか。ともかくそのくらいのころ、弟とよくチャンバラごっこをして遊んでいた。武器にするのは多種多様の剣であって、祖母が厚紙で手作りした「かみのけん」や、ヒーローものの玩具、木の棒、いろいろだった。そんな…

昭和の下から目線とはこういうものだ!

職場の先輩の話なんだけれども、海外での会議の予定がたまたまお子さんの誕生日と重なったという状況。 小学校に上がる直前でもあり、家族だけじゃなくおばあちゃんも呼んで一緒に祝うことになっていたので、「私用なので無理にとはいいませんが」と断った上…

小動神社の方へ

仕事で「小動神社」の名が出てきて、ちょっと検索する。ほう、Wikipediaに項目がある。 wikipedia:小動神社 小動神社(こゆるぎじんじゃ)は、神奈川県鎌倉市腰越の小動岬にある神社である。旧社格は村社。旧腰越村の鎮守社である。 ふむふむ、そうやね。小…

「え、そうなの?」

こないだ、正月に祖母の家に集まったときのこと。その帰り際なんだけれども、介護用ベッドに横たわった祖母と別れの挨拶をする。祖母はいろいろの薬も飲んでいるし、集まった子供たちや孫たちをどこまで認識しているのかよくわからないところもある。しかし…

内外タイムスの終わりと追憶と感傷のワンダーランド

当「○内○外日記」は内外タイムス社と資本、債務保証、資金面での関係は一切ございません。また、組織ならびに人的交流もございません。以上のように、このたびの内外タイムス社の自己破産による影響はありませんので、今後も引き続き安心してご利用いただき…

『いい日、旅打ち。公営ギャンブル行脚の文化史』を読んだ

いい日、旅打ち。 - 公営ギャンブル行脚の文化史 (中公新書ラクレ)作者: 須田鷹雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/11/11メディア: 新書購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (13件) を見る 地元民に交じって土地の名物を食べながら、予…

追憶と感傷の藤沢駅前、そして雨の遊行寺へ

藤沢ダイヤモンドビル、そして藤沢名店ビル このあたりに心当たりのある人間ならば、かならずその存在を知っているであろう、藤沢のランドマーク、ダイヤモンドビル、そして名店ビル。ただし、どこまでがダイヤモンドビルで、どこからか名店ビルか、俺もよく…

流星群症候群

夜空に星が流れるオリオン座流星群が今日ピークを迎える。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091021-00000569-san-soci まだ鎌倉の実家があるころのこと。なにやら「流星群」というものが話題になった。そのとき俺は何歳? たぶんもうニートになっていた…

あの素晴らしい愛、その他の悪霊について

また、北山修さんとのコンビで71年に発表したヒット曲「あの素晴らしい愛をもう一度」は合唱曲としても支持された。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091017-OYT1T00616.htm そうか、合唱曲としてもスタンダードだったのか。この曲、僕は小学生…

中学時代に土俵にあがって裸でもみ合ってた力士には永遠にかなわない、というような話。

仮にこれからタレントクラス何百人とセックスしても一時的な快感だけで心の中は孤独なままだな やるべき期間にやらないと意味がない 非モテは彼女ができても非モテ 俺はセックスしたかったんじゃない 青春がしたかったんだーー 非モテは彼女ができても非モテ…

江藤智の引退/さらば赤ヘル、ビッグレッドマシーン

西武の江藤智内野手(39)が今季限りで現役を引退することが1日、分かった。江藤は広島、巨人、西武の3球団で歴代22位の364本塁打を放つなど、長打力でファンを魅了してきたが、今季はわずか20試合と出場機会が激減していた。今後は指導者になる…

『馬のゴン太旅日記』(島崎保久・原作/関屋敏隆・版画と文)

馬のゴン太旅日記 (創作絵本シリーズ 9)作者: 関屋敏隆出版社/メーカー: 小学館発売日: 1984/05/25メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る すこし前、馬で日本一周をしているという人の記事……の見出しを見て、脳天に閃光…

記憶の中の馬たち、いまいちど

みんなどんどん記していけばいいと思うんですよ。すごい共感するとか、すごいわかるとか、あるいはみんなと共感したいとか、そういうんじゃないんですけど、自分には自分の、その馬やレースについての記憶とか思い出みたいなものがあって、それがフワぁっと…

学校なんてなくったってよかったんだ、俺は俺の梯子登るんだ〜『十二の遠景』高橋睦郎を読んで〜

高橋睦郎の『十二の遠景』を読んだ。父親の本棚にありそうな本だが、これはだいぶん前に古本屋で買ったのだった。装幀は横尾忠則。そして、推薦文に以下の両名。 黒光りのする堅固な散文 三島由紀夫 詩人高橋睦郎氏が、この『十二の遠景』で、まぎれもなく詩…

グリンピース、チョリン、チョリン、パリン!

「ドン!」 ……私はこの遊戯をするたびに、なにか、セロファン紙のように安っぽい色をした、緑の色ガラスが割れるような、そんな光景をまぶたの裏に思い浮かべていたものです。 パリン!■□□□■ 「軍艦」と呼ばれる遊戯もありました。ルールは「グリンピース」…

元鎌倉市民が読む『青い花公式読本』〜井汲家宅/澤乃井家宅所在地研究〜

[rakuten:book:13248377:detail](↑最近、楽天ブックスが送料無料やってる) 『青い花公式読本』を購入。私はあまり金のある方ではないので、アニメは見ても、関連商品を買うということは避けている。が、しかし、『青い花』は別だ。見ていただきたい、この…

感傷と追憶の腰越・津・西鎌倉紀行〜その2〜

はじめに ここに記される記録は2009年7月26日、私が私の育った界隈を、ただ追憶の赴くままに徘徊した記録である。モノレール紀行、失われた実家から江ノ島へ、祖母との会話と合わせて、これがこの日の記録の最後となる。 話は、諏訪ヶ谷から始まる。小さかっ…

感傷と追憶の昭和史〜リアル大正野球娘に聞く〜

祖母いずこ 感傷と追憶の湘南行き。そこで、またひとつ向き合わねばならない存在があった。鎌倉の家でともに暮らしていた父方の祖母である。一家離散ののち、彼女はアパートで独り暮らしをしている。独居老人である。週末には私のおじが泊まりに戻るが、生ま…

感傷と追憶の腰越・津・西鎌倉紀行〜その1〜

はじめに ここに記される記録は2009年7月26日、私が私の育った界隈を、ただ追憶の赴くままに徘徊した記録である。移動には自転車を用いた。昨日記したモノレール紀行、片瀬山駅付近から始まる。私は、失われた私の実家があった土地の前を通り、二十年前の私…

感傷と追憶の湘南モノレール紀行

はじめに 私は物心ついたときより湘南モノレール沿線にあって、私の人生は湘南モノレールとともにあった。二十年以上の長きにわたって、私と湘南モノレールは近しかった。数年前、土地と家を失い、一家離散することで、その関係は終わった。しかし、私は断固…