サンティアゴ・デ・コンポステラ

 昨日1245にポルトを出る長距離バスに乗ってサンティアゴ・デ・コンポステラ(Santiago de Compostela)に移動してきました。バスの乗車時間は4時間のはずなのに到着時刻が5時間後の1745になっていて,あれ? と思ったのですが,ポルトガルはGMT+0でスペインはGMT+1なので時差があるのでした。地図上では北上しているだけなので,感覚的に想起しづらいです。

 スペインの研究を始めた頃から巡礼路に関する文献を多数読んできたので,まずは大聖堂で「多くの信者が到着の祈りを捧げてきたため指の形の窪みができている柱」の実物を見ようとしたのですが……修復工事中でした。正面の塔を直しているらしく櫓が組まれていて,周囲から外観を眺めても様になりません(^^;)
 しかしながら正午から始まる巡礼者のためのミサでは,香炉(botafumeiro;ボタフメイロ)が振り回されるところを見てまいりました。近くにいると怖い勢いです。


 午後は,ガリシア博物館を見た後,ひたすら旧市街を散策。狭い町なのですが,起伏のある場所に町が立っていて路地が入り組んでおり,なかなか構造がつかめません。また,この町は日が沈んでからが美しいですね。暖かみのある色合いの街灯に照らされて石畳がほんのり光ります。