2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

紙屋高雪 『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』

発売日に注文してあった紙屋高雪(かみや・こうせつ)『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』(asin:4806713562)が届きました。 「紙屋研究所」については御存知の方も多いでしょう。これまでその存在を知らなかったという人は,私から本書の内容解説を通し…

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セザンヌ+モリゾ

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昨夕,東京でお仕事があったのですが,帰りの便が満席で取れなかったもので泊まっていくことにしました。 搭乗便までの待ち時間を利用して,ブリヂストン美術館での「セザンヌ4つの魅力 ―人物・静物・風景・水浴―」と,損保ジャパン東郷青児美術館の「美しき…

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レンブラント+ロートレック

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とある研究会に参加のため名古屋へお出かけ。帰りの飛行機まで時間があったので美術館に寄ってきました。 まずホテルの近くであった愛知県美術館での「ロートレック展――パリ、美しき時代を生きて」。19世紀末の頽廃的文化を表象するかのようなポスター作品を…

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西尾維新 『不気味で素朴な囲われた世界』

西尾維新(にしお・いしん)『不気味で素朴な囲われた世界』(ISBN:9784061825574)を読了。 キャラクターの魅力と,文章に押し込められた言葉遊びは,それだけで十分に小説としての楽しさをもたらしてくれる。ミステリーとしての要素はアンチとしてのそれで…

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大学院はてな :: 降格が人事権の濫用にあたるとされた例

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国際観光振興機構事件(東京地裁・平成19年5月17日・労働経済判例速報1975号20頁)を検討してきました。 人事評価については一般的に会社の裁量の幅が広く,低い評価がなされたことの是正を求めて争うのは難しいと言わざるを得ません。それが,本件では原告…

時雨沢恵一 『キノ』

先週末から,時雨沢恵一(しぐさわ・けいいち)『キノの旅 -The Beautiful World-』を読んでおりました。 人の死が忌避されていないこと,主人公が旅人であるという設定の故にエピソードの中にあっても当事者にはなりきらないこと,主人公は銃器の名手という…

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岡田温司 『マグダラのマリア』

岡田温司(おかだ・あつし)『マグダラのマリア――エロスとアガペーの聖女』(ISBN:4121017811)を読む。 娼婦の身であった者が改悛したことにより聖女に列せられたという伝説を持つ人物像の成立に興味があったのだが,これについて述べているのは第1章〈揺ら…

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